関井光男
関井 光男(せきい みつお、1939年12月21日 - 2014年3月3日)は、日本の文芸評論家。主に坂口安吾と太宰治の研究者として知られる。
弘前学院大学客員教授、近畿大学教授(国際人文経済研究所副所長)、早稲田予備校現代文担当講師[1]などを務めた。
経歴
[編集]東京府生まれ。本名、山田光男(やまだみつお)。日本大学芸術学部文芸学科卒業。近畿大学では柄谷行人の側近だったが、単著は一冊もない。
2006年3月に近畿大学の運営に不満をもち、柄谷行人とともに近畿大学教授の職を辞任。近畿大学には関井の他にも柄谷側近を自認する者はいたが、職を辞することまで柄谷と行動を伴にしたのは関井のみである。
2014年3月3日午後8時30分、虚血性心疾患のため東京都練馬区の自宅で死去[2]。74歳没。
編著
[編集]- 『坂口安吾の世界』 冬樹社、1976年 (異装叢書)
- 『太宰治の世界』 冬樹社、1977年5月 (異装叢書)
- 『柄谷行人』 至文堂、1995年12月 (「国文学解釈と鑑賞」別冊)
- 『資料・日本モダニズムと「現代の芸術と批評叢書」』 ゆまに書房、1995年4月 (現代の芸術と批評叢書)
脚注
[編集]- ^ 早稲田予備校で教えていた当時原稿が締切に間に合わないと授業の休講が当たり前となり最後は逃げるように早稲田予備校を辞めて行った。
- ^ 文芸評論家の関井光男さん死去 坂口安吾を研究 朝日新聞 2014年3月10日