高苗京鈴
高苗 京鈴(たかなえ きょうりん、6月22日[1] - )は、日本の漫画家、イラストレーター、ゲームの原画家、同人作家。女性[1]。
経歴
[編集]幼少の頃、童話風のイラストや『らんま1/2』の絵を描くお絵描き少女として育つ。中学生の時友人から教えてもらった雑誌『ファンロード』を読み同人誌即売会を知り、程なく同人作家として活動する。デザイン系の専門学校卒業後OLをする傍らSNKの対戦格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の同人誌を描いた所、出版社から声がかかり同作のアンソロジーコミックやパロディコミックを執筆するようになる。
その後OLを辞めプロデビューし、いくつかの成人向け漫画を執筆のち、『V.G.NEO』でアダルトゲームの原画家デビューした。また、『ご愁傷さま二ノ宮くん』でライトノベルの挿絵を担当するイラストレーターとしても活動、現在に至る。
画風
[編集]影響を受けた作家は高橋留美子、甘露樹、みつみ美里。高橋の絵を幼少の頃よく真似して描いていた。セガサターン版『Pia♥キャロットへようこそ!!2』で、甘露・みつみの描く訴えるようで表情を確定させない瞳や、繊細なデザインの一枚絵に影響を受ける。
自身で注意している点は立体感・質感を持たせること。
元気で素直な女の子の絵、セーラー服、プリーツのスカート、リボンが好み。
作品リスト
[編集]漫画
[編集]- 『そして、僕は恋をする。』 2002年1月初版発行、童夢舎〈ぴゅあコミック〉、ISBN 4-87693-794-X
- 『そして、僕は恋をする。 改訂版』 2003年5月発売、大都社〈ダイトコミックス〉、ISBN 4-88653-770-7
- 『私立蘭丸学園』 2003年1月発売、コスミック出版〈キュン!コミックス〉、ISBN 4-7747-0507-1
- 『蘭丸学園』 2006年3月発売、フロム出版〈ベルコミックス〉、ISBN 4-89447-180-9
- 『夜と月と猫の寓話』 2005年2月発売、蒼竜社〈プラザCOMICS〉、ISBN 4-88386-252-6
イラスト・挿絵
[編集]- 『ご愁傷さま二ノ宮くん』 (2004年 - 2009年、著:鈴木大輔、富士見ファンタジア文庫、全10巻+短編7巻)
- 『秘密商会しすあど!』 (2004年、著:しすあど!製作会、ローカス、全1巻)
- 『初体験にオススメな彼女』 (2011年 - 2013年、著:あさのハジメ、MF文庫J、全6巻)
- 『異世界に転移したら、美少女皇女と結婚して皇帝になったので、のんびりハーレム生活を楽しみます』 (2024年 - 、著:軽井広、ブレイブ文庫、既刊1巻)
トレーディングカードゲームイラスト
[編集]アニメエンドカードイラスト
[編集]- 『IS 〈インフィニット・ストラトス〉2』 (第7話 応援イラスト、2013年)
- 『翠星のガルガンティア』 (再放送版 第4話)
アダルトゲーム原画
[編集]- 『V.G.NEO』 (2003年12月発売、戯画)
- 『angel breath』 (2006年2月24日発売、戯画)
- 『キスと魔王と紅茶』 (2009年10月30日発売、ま〜まれぇど)
- 『俺の彼女はヒトでなし』 (2010年12月24日発売、ホエール)
- 『なないろ航路』 (2010年11月26日発売、Journey、サブ原画)
- 『向日葵の教会と長い夏休み』 (2013年3月29日発売、枕)
- 『ゆめいろアルエット!』 (2013年4月26日発売、mana)
- 『俺の幼馴染みが恋愛レッスンを所望している』 (2014年9月7日発売、petitplant)
- 『春音アリス*グラム』 (2017年6月30日発売、NanaWind)
- 『白恋サクラ*グラム』 (2019年3月29日発売、NanaWind)
- 『春音アリス*グラム Wパッケージ』 (2020年11月27日発売、NanaWind)[2]
画集
[編集]- 『二ノ宮くん画集 高苗京鈴-WORKS』 (2008年7月18日発売[3]、富士見書房、ISBN 978-4-8291-7669-6)
同人活動
[編集]『高苗床』(たかなえどこ)という同人サークルを主宰している。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b “pixivプロフィール”. pixiv. 2022年5月19日閲覧。
- ^ “春音アリス*グラム Wパッケージ Home”. NanaWind. 2020年9月10日閲覧。
- ^ “「二ノ宮くん画集 高苗京鈴‐WORKS」 高苗 京鈴”. KADOKAWA. 2022年5月19日閲覧。
参考文献
[編集]- メガミマガジンクリエイターズ vol.14 (学習研究社刊)
- コンプティーク 2010年10月号(角川書店刊)