生け簀

飲食店内の生け簀
網生け簀での養殖
兵庫生洲(摂津名所図会)
活魚倉を備えた漁船[1]。このような活魚を生かす水槽設備は、活魚運搬船[2]活魚車などに備えられた。

生け簀(いけす)は、漁獲した魚介類を販売や食用に供するまでの間、一時的に飼育するための施設である。いけす生簀とも表記する。

概要

[編集]

生け簀は、海水域では水深の浅い沿岸(海面生け簀、海上生け簀)、淡水域では湖沼ため池等に設けられる[3]。また、陸上に設ける生け簀(陸上生け簀)もある[4]

材質や形状の観点からは、生け簀は以下のように分けられる[3]

  • 箱生け簀
  • 籠生け簀
  • 船生け簀
  • 掘り生け簀
  • 網生け簀

生け簀で一時的に飼育されるのは、一般に高級魚介類で、例えば、マダイブリ(ハマチ)、カンパチスズキトラフグヒラメコイ等の魚類や、クルマエビイセエビアワビサザエマダコ等である[3]

近年では、網生け簀を用いて、魚類の養殖や、まき餌用のイワシの蓄養等も行われている[3]

また、飲食店においても、店内に生け簀を設けているものもある[5]

脚注

[編集]

関連項目

[編集]