チチコグサモドキ

チチコグサモドキ
Gamochaeta pensylvanica
Gamochaeta pensylvanica
ウルグアイ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : 真正キク類II euasterids II
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
亜科 : キク亜科 Asteroideae
: ハハコグサ連 Gnaphalieae
: ウスベニチチコグサ属 Gamochaeta
: チチコグサモドキ G. pensylvanica
学名
Gamochaeta pensylvanica
(Willd.) A.L.Cabrera (1961)[1]
シノニム
英名
wandering cudweed[6][7]
Manystem cudweed[7]

チチコグサモドキ学名: Gamochaeta pensylvanicum)は、キク科ウスベニチチコグサ属一年草もしくは二年草北米原産とされるが、世界中に帰化している。地、道端に生育する。中国名は、匙葉鼠麴草[1]

形態・生態

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一年草もしくは二年草[8]。草丈は10 - 30センチメートル (cm) になる。はほとんど分岐せず、全体に白い綿毛が密生して灰白色に見える[8][6]

は長さ1 cm内外のへら形で、両面が白く長い綿毛に覆われる[6]。葉の先端は淡褐色の硬点となり、毛は下面のほうが密に生える[8]

花期は夏から秋[8]頭状花は上部の葉腋に数個ずつまとまってつき、全体に短い穂状になる[8]総苞は長さ4 - 5ミリメートル (mm) の卵形で、総苞片が膜状で3列に重なり、先はやや尖る[6][8]果実痩果)は、楕円形で表面に粒状の突起があり、基部に白色の冠毛が放射状につく[8]

分布

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北アメリカを原産地とし[7]南アメリカヨーロッパアフリカアジアオセアニアに移入分布する[7]日本では北海道から九州までのほぼ全国に帰化している[7]台湾には古くから帰化しており、G. indicum に割り当てられチチコグサモドキと呼ばれていた[8]。日本に入ったのは大正末期か昭和の初めと考えられているが、現在は日本中に広がっている[8]

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gamochaeta pensylvanica (Willd.) A.L.Cabrera チチコグサモドキ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月11日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gnaphalium pensylvanicum Willd. チチコグサモドキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月11日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Gnaphalium purpureum auct. non L. チチコグサモドキ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年8月11日閲覧。
  4. ^ E. C. Stuart Baker (1864–1944; 鳥類学者) もしくはジョン・ギルバート・ベイカー (1834–1920; 植物学者)
  5. ^ Template:YList 26626
  6. ^ a b c d 日本帰化植物写真図鑑』 365頁。
  7. ^ a b c d e 国立環境研究所. “チチコグサモドキ”. 侵入生物データベース ―外来種/移入種/帰化動植物情報のポータルサイト―. 2013年10月31日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i 長田武正 1976, p. 80.

参考文献

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  • 長田武正『原色日本帰化植物図鑑』保育社、1976年6月1日。ISBN 4-586-30053-1 
  • 清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七編著『日本帰化植物写真図鑑 : Plant invader 600種』全国農村教育協会、2001年、365頁。ISBN 4-88137-085-5 


関連項目

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外部リンク

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