小沢剛
小沢剛 | |
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生誕 | 1965年 |
国籍 | 日本 |
公式サイト | www |
小沢 剛(おざわ つよし、1965年 - )は、日本の画家、現代美術家。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科教授。アーティスト・グループ『昭和40年会』のメンバー。
経歴
[編集]- 1965年東京都生まれ。
- 1989年、東京芸術大学絵画科油画専攻卒業。
- 1991年、東京芸術大学大学院美術研究科壁画専攻修了。
- 2002-03年、文化庁在外研修員としてニューヨークに滞在。
- 2012年より東京芸術大学美術学部先端芸術表現科准教授。[1]
- 取り扱い画廊はオオタファインアーツだったが、現在はミサシンギャラリー。
受賞歴
[編集]- 2019年 第69回芸術選奨文部科学大臣賞 美術部門
- 2014年 第25回タカシマヤ文化基金 美術賞
- 2000年 第2回岡本太郎記念現代芸術大賞 準大賞
主な作品
[編集]- 地蔵建立(1988年〜)
- なすび画廊(1993年〜)
- 相談芸術(1991年〜)
- 醤油画(1998年〜):美術史上の名画を醤油で描き、素材の違いで成り立つ日本画を風刺した作品。
- ベジタブル・ウェポン(2001年〜):食材で作った銃を持つ女性を撮影するシリーズ。撮影後に銃を解体して料理し、参加者が食べる。[2][3]
展覧会
[編集]主な個展
[編集]- 2012「小沢剛:あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」豊田市美術館
「小沢剛:あなたが誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」福島県立美術館
「小沢剛ホワイトアウト大藝術展」(三井寺・成安造形大学連携事業)総本山三井寺釈迦堂・一切経蔵(滋賀)
- 2009「小沢剛:透明ランナーは走りつづける」広島市現代美術館
- 2008「太宰府天満宮アートプログラム—ホワイトアウト」太宰府天満宮宝物殿企画展示室(福岡)
「小沢剛展」高橋コレクション(東京)
「Himming 2008 ベジタブル・ウェポン@ヒミング」ヒミングアートセンター(富山)
- 2007「七太郎企画:ハチミツと極東と美術」オオタファインアーツ(東京)
- 2005「コロポックルは君に語りかける」イヴォン・ランベール(パリ)
「台北国際芸術博覧会:年度芸術家——小沢剛」、台北国際貿易センター、台北
- 2004「ワンマングループショウ2」オオタファインアーツ(東京)
「同時に答えろYesとNo!」森美術館(東京)
- 2000「常設:小沢剛のジゾウイング」オオタファインアーツ(東京)
「小沢剛:わりと最近の仕事」オオタファインアーツ(東京)
- 1999「醤油画資料館別館」オオタファインアーツ(東京)
- 1998「ワンマングループショウ 岡本一太郎、岡本二太郎、岡本三太郎、小沢剛の作品展」 オオタファインアーツ(東京)
「JIZOING and New Nasubi Gallery」アジアン・ファイン・アーツ・ファクトリー(ベルリン)
- 1996「初期の小沢剛展」オオタファインアーツ(東京)
「初期の小沢剛展」モマ・コンテンポラリー(福岡)
- 1995「JIZOING」青井画廊(大阪)
- 1994「なすびとJIZO」メモリーズギャラリー(名古屋)
- 1993「SO-DAN ART」Trance x Trance Vision(東京)
- 1992「JIZONG」青井画廊(大阪)
「JIZONG」細見画廊(東京)
主なグループ展
[編集]- 2013「福岡現代美術クロニクル1970-2000」福岡県立美術館、福岡市美術館
「Zizhiqu」[西京人]広東時代美術館
「Xijing Men Collaborative」H&Rブロック・アートスペース(カンサスシティ、アメリカ)
- 2012「ダブル・ビジョン:現代日本美術展」モスクワ市立近代美術館、ハイファ博物館群(イスラエル)
「コレクション展2012-I ビルヂング 美術という建築」広島市現代美術館
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」(新潟)
「小沢剛:あなた誰かを好きなように、誰もが誰かを好き」豊田市美術館(愛知)
「光州ビエンナーレ2012」
「The World Portable Gallery Convention 2012」アイレベル・ギャラリー(ハリファックス、カナダ)
「ON THE PHOTOGRAPHY 小沢剛、志水児王、バク・スンウ」ミサシンギャラリー(東京)
「混浴温泉世界2012」大分県別府市内各所
- 2011-12「The Global Contemporary – Art Worlds After 1989」ZKM(カールスルーエ、ドイツ)
「プロスペクト2」現代美術センター(ニューオリンズ)
- 2011「XIJING」[西京人]、Fondazione Bevilacqua La Masa(ヴェネツィア)
「昭和40年会―ウィ・アー・ボーイズ!」クンストハーレ・デュッセルドルフ / National Cultural-Art and Museum Complex Mystetskyi Arsenal(キエフ、ウクライナ)
「Shifting Surfaces」[西京人]、アートソンジュ・ミュージアム(キョンジュ、韓国)
「Between Utopia and Dystopia」Museo Universitario arte contemporáneo(メキシコ)
「黄金町バザール2011」小串スタジオ(横浜、神奈川)
「藝大・台東・墨田観光アートプロジェクト:油絵茶屋再現」浅草寺(東京)
「Museum Show」Arnolfini(ブリストル、イギリス)
「会津・漆の芸術祭〜東北へのエール〜」井上一夫商店(会津若松、福島)
- 2010「Double Infinity」[西京人]、ドイツ文化センター(上海)
「あいちトリエンナーレ2010」[西京人]、あいち芸術文化センター(愛知)
「An Unexpected turn of events―チェン・シャオションと小沢剛」オサージュ・ギャラリー(上海 / 香港)
「胸さわぎの夏休み」福島県立美術館
「会津・漆の芸術祭」会津若松市、喜多方市、三島町、昭和村(福島)
「Tricksters Tricked」[西京人]、ヴァン・アベ美術館、アイントホーフェン(オランダ)
「メディア・シティ・ソウル2010」[西京人]、ソウル市立美術館
公開制作50 小沢剛「できるかな2010」、府中市美術館
- 2009「Fact and Fiction―UBSアートコレクションの最近作より」広東美術館(広州)
「The first stop on the super highway」[西京人]、ナム・ジュン・パイク・アートセンター(ソウル)
「越後妻有トリエンナーレ2009」(新潟)
「水都大阪2009」中之島公園(大阪)
「第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009」福岡アジア美術館
「第10回リヨン・ビエンナーレ」[西京人]、La Sucriére(リヨン)
「Images Recalled – Bilder Auf Abruf」クンストハーレ・マンハイム
- 2008-09「高橋コレクション展: neoteny japan」霧島アートの森(鹿児島)、札幌芸術の森(北海道)、上野の森美術館(東京)
「The Fifth Floor-Ideas Taking Space」[西京人]、テート・リヴァプール(リヴァプール)
- 2008「もうひとつの風景:森アートコレクションより」森美術館(東京)
「シェルター×サバイバル―ファンタスティックに生き抜くための『もうひとつの家』―」広島市現代美術館(広島)
「トゥー・アーリー・フォー・ヴァケーション/第32回アニュアル・エキシビション・オヴ・ヴィジュアル+アート」リマリック・シティ・ギャラリー・オブ・アート(リマリック、アイルランド)
「トムヤム・プラーディック」ジム・トンプソン・アートセンター(バンコック)
「ヘヴィー・ライト:リーセント・フォトグラフィー・アンド・ヴィデオ・フロム・ジャパン」国際写真センター(ニューヨーク)
「ドーム:そのモニュメントをめぐるアーティストの試み」広島市現代美術館(広島)
「アートでかけ橋」アサヒビール大山崎山荘美術館(大山崎町内、京都)
「赤坂アートフラワー 2008」旧赤坂小学校(東京)
「西京オリンピック:チェン・シャオション、ギムホンソック、小沢剛」[西京人]、ボアズ・リー・ギャラリー(北京)
「第3回南京トリエンナーレ」[西京人]、南京美術館(南京)
「金沢アートプラットホーム」尾張町町民文化館(金沢)
「プラットフォーム・ソウル 2008」[西京人]、クッチェ・ギャラリー(ソウル)
「Moving Horizons: UBSアートコレクション 1960年代から現代」国立美術館(北京)
「第13回バングラデシュ・ビエンナーレ」ナショナル・アート・ギャラリー、オスマニ記念ホール、バングラデシュ国立博物館(ダッカ)
- 2007「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」森美術館(東京)
「IL FAUT RENDRE À CÉZANNE...」コレクション・ランベール・アン・アヴィニョン(アヴィニョン、フランス)
「アートの変温層―アジアのニュー・ウェイブ」 ZKM(カールスルーエ、ドイツ)
「大和ラヂエーター・ファクトリー Vol.04」大和ラヂエーター・ビューイングルーム(広島)
「ルクセンブルク 2007 TRANS(IENT) CITY Lab 3」ハレ・ポール・ヴュルト、アーバン・ラボ・スペース(ルクセンブルク)
「美麗新世界:当代日本文化」[西京人]、長征空間(北京)/ 広東美術館(広州)
「トゥモロー」[西京人]、アート・ソンジェ・センター / 錦胡(クモ)美術館(ソウル)
「伝統と現代―墨、単色の世界」旧坂本小学校(東京)
- 2006「広東東京 小沢剛+陳劭雄」オオタファインアーツ(東京)
「エステとダイエット」ベルガモ近現代美術館(イタリア)
「ベルリン―東京/東京―ベルリン」ベルリン新国立美術館
「夏天的暇日:陳劭雄、小沢剛と家族」ユニバーサル・スタジオ(北京)
「縄文と現代」青森県立美術館
「直島スタンダード2」直島(香川)
「ホェアエヴァー・ウィ・ゴー」スパッツィオ・オーベルダン(ミラノ)
「この20年の、20のアート」札幌芸術の森美術館
「All look same?/TUTTTUGUALE? ―日本、中国、韓国の美術」サンドレット・レ・レバウデンゴ財団現代美術館(トリノ)
「第5回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」クイーンズランド・アート・ギャラリー/現代美術ギャラリー(ブリスベン、オーストラリア)
「第5回深せん国際水墨画ビエンナーレ」何香凝美術館、深せん
- 2005 「ポートレイト」ガレリア・レメ(サンパウロ)
「会田誠・小沢剛・山口晃」大原美術館有隣荘(倉敷)
「ポップ!ポップ!ポップ!」ガナ・アート・センター(ソウル)
「キャンプ(サイト)」ウォルター・フィリップ・ギャラリー(カナダ)
「第2回広州トリエンナーレ」広州美術館(広州)
- 2004「あきまへん」メゾン・フィル・ドゥ・ワゼム(リール、フランス)
「コピーの時代―デュシャンからウォーホル、モリムラへ」滋賀県立近代美術館
「スウェディッシュ・ハーツ」ストックホルム近代美術館
「ええじゃないか!」コレクション・ランベール・アン・アヴィニョン(アヴィニョン)
「ニッポン・タイム・リサイクルド」イヴォン・ランベール(ニューヨーク)
「アダプティヴ・ビヘイヴィアー」ニュー・ミュージアム・オヴ・コンテンポラリー・アート(ニューヨーク)
「ゾーン・オヴ・アージェンシー」ヴィッラ・ゼルビ(レッジョ・カラブリア、イタリア)
- 2003「緯度が形になるとき:グローバル時代のアート」ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)/ Fondazione Sandretto Re Rebaudengo(トリノ)
「ジャパン・ナウII—篠田太郎と小沢剛」カパセーチ・エンタテイメンツ(リオデジャネイロ)
「第50回ヴェネツィア・ビエンナーレ/ゾーン・オヴ・アージェンシー」アルセナーレ(ヴェネツィア)
「希望/HOPE—未来は僕等の手の中」ラフォーレミュージアム原宿(東京)
「チェ、クソンウォン+オザワ展」オオタファインアーツ(東京)
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2003」(新潟)
「第8回イスタンブール・ビエンナーレ」アヤ・ソフィア(イスタンブール)
「千葉アートネットワーク・プロジェクト」千葉市美術館/いずみ地区(千葉)
「双重時間―アジア現代美術展」中国美術学院(坑州)
- 2002-03「アンダー・コンストラクション」東京オペラシティアートギャラリー
- 2002「アジアン・ヴァイヴ」カステリョン現代美術スペース(EACC)(バレンシア、スペイン)
「新版 日本の美術 伝統のもう一つの継承者たち」山梨県立美術館
「光州ビエンナーレ2002 PAUSE」(光州)
「スモール・イズ・OK」フリ・アール(フリブール、スイス)
- 2001-02「ファンタジア」スペースimA(ソウル) / 遠洋芸術センター(北京)
- 2001「小沢剛★中山ダイスケ クロスカウンター」川崎市岡本太郎美術館(神奈川)
「パブリック・オファーリング」ロサンゼルス現代美術館
「生きろ」クレラー=ミュラー美術館(オッテルロー、オランダ)
「第2回ベルリン・ビエンナーレ」(ベルリン)
「アートクロッシング広島」広島市内各所(広島)
「ザ・ギャラリー:アンカヴァード」エセックス大学(イギリス)
「アート・一日小学校—家庭訪問編」ワタリウム美術館(東京)
「横浜トリエンナーレ2001」(神奈川)
- 2000-01「ランデヴー」コレクション・ランベール・アン・アヴィニョン(アヴィニョン)
「難民の子供たちのための遊び場とおもちゃ」国際赤十字・赤新月社美術館(ジェノヴァ)他
「わたしの家はあなたの家、あなたの家はわたしの家」ロダン・ギャラリー(ソウル) / 東京オペラシティギャラリー
- 2000「空き地」豊田市美術館(愛知)
「VOCA展2000 現代美術の展望—新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)
「コンチネンタル・シフト」ルートヴィヒ・フォーラム(アーヘン)他
「ダーク・ミラーズ・オブ・ジャパン」デ・アペル(アムステルダム)
「ミュージアム・シティ・福岡 2000[外出中]」旧御供所小学校(福岡)
- 1999-2000「GAME OVER」ワタリウム美術館(東京)
- 1999「ひそやかなラディカリズム」東京都現代美術館
「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ 1999」福岡アジア美術館
「Hack the Future! 美術の闖入者たち—秋山祐徳太子&小沢剛」上野の森美術館EXTRA / 東宝チェリー(東京)
- 1998-99「日韓現代美術展 自己と他者の間」目黒区美術館(東京)/ 国立国美術館(大阪)/ 韓国文化芸術振興院美術会館(ソウル)
- 1998「TAKEOコミュニケーションデザイン 1998ペーパーショー」スパイラルガーデン(東京)
「1998 台北ビエンナーレ/欲望場域」台北市立美術館
「どないやねん!」フランス国立高等美術学校(パリ)
- 1997-99 「シティーズ・オン・ザ・ムーヴ」ゼツェッション館(ウィーン) / ボルドー現代美術館 / P.S.1コンテンポラリー・アート・センター(ニューヨーク) / ルイジアナ近代美術館(デンマーク)他
- 1997「昭和40年会 / 東京からの声」ガレリア・メトロポリターナ・デ・バルセロナ(バルセロナ)/ ACCガレリー・ヴァイマール(ヴァイマール)
- 1997「ガラ・ベネフィット」ザ・ニュー・ミュージアム・オヴ・コンテンポラリー・アート(ニューヨーク)
- 1996「Atpic Site “On Camp/Off Base”」ビッグサイト(東京)
「再生と記憶」代官山同潤会アパート(東京)
「写楽再見」国際交流フォーラム(東京)[世界40都市以上に巡回中]
「昭和40年会」シナプス画廊(東京)
- 1995「モルフェ’95」青山全域(東京)
「LITTLE APERTO」ヴェネツィア路上
- 1994-95「液晶未来—現代日本写真」フルーツマーケット・ギャラリー(エジンバラ)/シャルロッテンボルグ(コペンハーゲン)/スパイラルガーデン(東京)/新造形美術協会(ベルリン)他
- 1994「新宿少年アート」歌舞伎町路上(東京)
「昭和40年会インなすび画廊」六本木WAVE(東京)
「ミュージアムシティ天神」福岡市内各所
- 1993「fo(u)rtunes」レントゲン藝術研究所(東京)
「ザ・ギンブラート」銀座路上(東京)
「写真で語る III」東京芸術大学藝術資料館陳列館(東京)
<舞台>
- 2013 F/T13イェリネク連続上演「光のない。(プロローグ?)」(作:エルフリーデ・イェリネク、演出・美術:小沢剛)、東京芸術劇場シアターイースト(東京)
主な収蔵先
[編集]東京都現代美術館
福岡アジア美術館
国際交流基金
ワタリウム美術館(東京)
豊田市美術館
コレクション・ランベール(アヴィニョン)
滋賀県立近代美術館
広島市現代美術館
大原美術館(倉敷)
クイーンズランド現代美術ギャラリー(ブリスベン)
森美術館(東京)
UBSアートコレクション
金沢21世紀美術館
国立国際美術館
M+ (香港)
著作
[編集]- 『線の演習―建築学生のための美術入門』小沢剛・塚本由晴 編著、彰国社、2012年 ISBN 978-4395241125
- 『小沢剛世界の歩き方』OTA FINE ARTS&イッシプレス、1999年 ISBN 978-4-900398-37-5
その他
[編集]1993-95 「なすび画廊」オーナー
1997- 「新なすび画廊」オーナー
脚注
[編集]- ^ 「東京芸術大学・教員総覧管理システム」
- ^ 山本 2019, pp. 183–184.
- ^ “ベジタブル・ウェポン”. 2024年9月17日閲覧。
参考文献
[編集]- 「透明ランナーは走りつづける」展カタログ 2009年 広島市現代美術館発行
- 「小沢剛の取扱説明書」2007年 オオタファインアーツ 発行
- 山本浩貴『現代美術史 欧米、日本、トランスナショナル』中央公論新社〈中公新書〉、2019年。