1976年イギリス労働党党首選挙

1976年イギリス労働党党首選挙(Labour Party leadership election of 1976)は、イギリスの政党・労働党の党首を決定した選挙。前党首・ハロルド・ウィルソンの辞任をもって開催された。労働党は与党であったため、事実上イギリスの首相を決めた選挙でもある。
マイケル・フット雇用大臣、ジェームズ・キャラハン外務大臣、ロイ・ジェンキンス内務大臣、デニス・ヒーリー財務大臣、トニー・ベンエネルギー担当大臣、アンソニー・クロスランド環境大臣の6人が立候補し、第1回投票は3月25日に行われた。
結果、ジェームズ・キャラハンが新党首に就任し、同時に新首相に就任した。
投票結果
[編集]第1回投票
[編集]第1回投票:1976年3月25日 | ||
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候補者 | 得票数 | 得票率 |
マイケル・フット | 90 | 28.7% |
ジェームズ・キャラハン | 84 | 26.8% |
ロイ・ジェンキンス | 56 | 17.8% |
トニー・ベン | 37 | 11.8% |
デニス・ヒーリー | 30 | 9.6% |
アンソニー・クロスランド | 17 | 5.3% |
得票差 | 6 | 1.9% |
有効投票数 | 314 | |
第2回投票へ |
第1回投票の結果、ジェンキンス、ベン、クロスランドが撤退した。
第2回投票
[編集]第2回投票:1976年3月30日 | ||
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候補者 | 得票数 | 得票率 |
ジェームズ・キャラハン | 141 | 45.2% |
マイケル・フット | 133 | 42.6% |
デニス・ヒーリー | 38 | 12.2% |
得票差 | 8 | 2.6% |
有効投票数 | 312 | |
決選投票へ |
どの候補者も過半数の得票を得られなかったため、最下位のヒーリーを排除して、決選投票が行われることになった。
決選投票
[編集]決選投票:1976年4月5日 | ||
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候補者 | 得票数 | 得票率 |
ジェームズ・キャラハン | 176 | 56.2% |
マイケル・フット | 137 | 43.8% |
得票差 | 39 | 12.4% |
有効投票数 | 313 | |
キャラハンが新党首に就任 |
キャラハンが新党首に選出され、即座に新首相に就任した。
参考文献
[編集]- Tony Benn, The Benn Diaries (Arrow, 1995).