1980年中華民国立法委員増額選挙(1980ねんちゅうかみんこくりっぽういいんぞうがくせんきょ、繁: 1980年中華民國增額立法委員選舉)は、1980年(民国69年)12月6日に行われた中華民国(台湾)の立法府である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。
中華民国政府が台湾に移転する前の、1948年に実施された第1回立法委員選挙の後、中国共産党政権(中華人民共和国)の誕生で大陸地区における立法委員の改選が事実上不可能となり、そのまま議員職に留まり続けている資深(古参)議員を除く、増額委員(台湾地域で改選される)70名が選出された。
1978年に行われる予定だった立法委員増額選挙は、アメリカが中国との国交を正常化したことを受け、動員戡乱時期臨時条款に基づく総統緊急処分令が発令されて延期された。そのため、今回の立法委員増額選挙は1975年の選挙以来、5年ぶりの選挙となった。また、立法委員と合わせて国民大会の増額代表(中国語版)も選出された。
- 選区:52名
- 職業代表:16名(農民団体4名、漁民団体2名、労働団体4名、工業団体2名、商業団体2名、教育団体2名)
- 原住民:2名(山地と平地、それぞれ1名ずつ選出)
- 台北市:8名
- 高雄市:5名
- 台湾省
- 第1選区:8名(台北県・宜蘭県・基隆市)
- 第2選区:6名(桃園県・新竹県・苗栗県)
- 第3選区:9名(台中県・彰化県・南投県・台中市)
- 第4選区:8名(雲林県・嘉義県・台南県・台南市)
- 第5選区:5名(高雄県・屏東県・澎湖県)
- 第6選区:2名(花蓮県・台東県)
- 福建省:1名(金門県・連江県)
- 投票日:1980年12月6日
- 投票率:66.16%
党派別当選者 党派 | 当選者 |
中国国民党 | 57 |
無党籍 | 13 |
合計 | 70 |
- 女性当選者:7名
中国国民党 中国青年党 無所属
- 台湾研究所編『台湾総覧 1981年版』(台湾研究所)