AutoIt
AutoItのロゴ | |
登場時期 | 1999年 |
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設計者 | Jonathan Bennett & AutoIt Team |
最新リリース | 3.3.16.1/ 2022年9月19日[1] |
主な処理系 | AutoIt3 |
ライセンス | フリーウェア |
ウェブサイト | www.autoitscript.com |
拡張子 | .au3 |
AutoIt(オートイット)はWindows用のプログラミング言語である。
AutoItはWindows用プログラムのGUI自動操作機能を主な特徴としている。スクリプトは実行形式にコンパイル可能であり、コンパイルしたものはAutoItインタプリタのインストールされていない環境でも動作する。フリーウェアであり非常に多くのライブラリ、開発ツールが存在する。
主な特徴
[編集]- 実行環境はWindows
- TCPとUDPをサポート
- COMオブジェクトをサポート
- DLLをサポート
- コンソールアプリケーションの実行と標準ストリームへのアクセスが可能
- GUI、メッセージボックス、入力ボックスの作成が可能
- 音声ファイルの制御可能
- マウス操作のシミュレートが可能
- ウィンドウ、プロセスの操作が可能
- アプリケーション、アプリケーション内の各コントロールへの入力、キーストロークの送信が可能
- スクリプトをスタンドアローンの実行形式にコンパイル可能
- Unicodeをサポート(v3.2.4.0以降)
- 64ビットコードをサポート(v3.2.10.0以降)
- 正規表現をサポート
- Windows Vistaのユーザーアカウント制御に対応
歴史
[編集]- 1998年12月 - C言語によるキーストローク送信のアイデアが提案される。
- 1999年1月 - AutoIt v1.0 リリース。
- 1999年8月 - AutoIt v2、AutoItX リリース。
- 1999年9月 - AutoIt用コンパイラ リリース。
- 2002年12月 - AutoIt v3 (ベータ版)。
- 2004年2月 - AutoIt v3 (安定版)。
- 2006年9月 - Auto3Lib 開始。
- 2007年11月 - AutoIt v3.2.10.0 リリース。Auto3LibがAutoIt v3に組み込まれる。
- 2008年5月 - AutoIt v3.2.12.0 リリース。GUI関数が追加される。
- 2008年12月 - AutoIt (及びAutoItX) v3.3.0.0 リリース。
AutoItはもともとはGPLライセンスの下でソースコードの公開をおこなっていたが、現在はソースコードの公開は中止されている。これは別プロジェクトが繰り返しAutoItのソースコードを取り込んだ上でAutoItに対して敵対的な行動をとったため、と説明されている[2]。
例
[編集]Hello World!
[編集]; メッセージボックスに "Hello, world!" と表示して終了。 MsgBox(0, "Title", "Hello, world!") Exit
平均値を計算
[編集]; ユーザーが入力した数値の平均を求める ; 数値はカンマ(",")で区切られていなければならない #NoTrayIcon #include <GUIConstantsEx.au3> #include <Array.au3> #region---------------GUI----------------------- $form = GUICreate("平均計算", 300, 75) $label = GUICtrlCreateLabel("平均を計算する数値をカンマ("","")で区切って入力", 20, 5) $textbox = GUICtrlCreateInput("", 20, 20, 220) $label1 = GUICtrlCreateLabel("=", 245, 20, 30, 20) $ansLabel = GUICtrlCreateLabel("", 255, 20, 50, 20) $button = GUICtrlCreateButton("平均を計算", 100, 45) GUISetState(@SW_SHOW) #endregion---------------END GUI----------------------- While 1 $msg = GUIGetMsg() If $msg = $GUI_EVENT_CLOSE Then Exit If $msg = $button Then If _findAvg(GUICtrlRead($textbox)) = "malform1" Then GUICtrlSetData($ansLabel,"エラー") Else GUICtrlSetData($ansLabel, _findAvg(GUICtrlRead($textbox))) EndIf EndIf WEnd Func _findAvg($nums) Local $sData Local $ans ;入力チェック-----------------> $chk = StringRight($nums, 5) If $chk = "," Then $nums = StringTrimRight($nums, 1) If StringInStr($nums, ",") < 1 Then Return ("malform1") EndIf ;-----------------> $sData = StringSplit($nums, ",") $ans = 0 For $i = 1 To $sData[0] $ans += $sData[$i] Next $ans = $ans / $sData[0] Return ($ans) EndFunc ;==>_findAvg
AutoItX
[編集]COMインターフェイス、DLLをサポートしているスクリプト言語、プログラミング言語向けにAutoItXというDLL形式ファイルが用意されている。AutoItXを使用することでAutoItの組み込み関数の一部を他の言語から使用することが可能である。
使用例
[編集]Perl
use Win32::OLE; $oAutoIt = Win32::OLE->new("AutoItX3.Control"); $oAutoIt->Run("Notepad.exe", "");
Ruby
require 'win32ole' oAutoIt = WIN32OLE.new('AutoItX3.Control') oAutoIt.Run("Notepad.exe", "")
Python
import win32com.client oAutoIt = win32com.client.Dispatch("AutoItX3.Control") oAutoIt.Run("Notepad.exe", "")
参照
[編集]- ^ https://www.autoitscript.com/site/autoit-news/autoit-v3-3-16-1-released/
- ^ http://www.autoitscript.com/forum/index.php?showtopic=7204