Club JONR
Club JONR(クラブ・ジェイ・オー・エヌ・アール)とは、朝日放送ラジオ(ABCラジオ)で2009年10月10日深夜(10月11日未明)から2011年10月1日(10月2日未明)まで毎週土曜深夜に放送された番組。番組タイトルの“JONR”はABCラジオのコールサインである。
番組開始から2010年4月3日(4月4日未明)までは、26:00 - 28:00の2時間番組だったが、同年4月10日(4月11日未明)から最終回までは、26:30 - 28:00の1時間半枠で放送した。
概要
[編集]1951年に放送を開始したABCラジオでは、長年にわたって関西の深夜ラジオ番組文化の象徴とされた『ABCヤングリクエスト(ヤンリク)』など、数多くの名番組を放送。特に、1966年4月から1986年10月まで放送された『ヤンリク』は、その時々のABC(現:ABCテレビ)若手アナウンサーにとっての登竜門になっていた。
内容
[編集]番組では、ABCラジオの看板番組『おはようパーソナリティ道上洋三です』(『おはパソ』)などで知られる道上洋三をナビゲーターに、『ヤンリク』でパーソナリティを経験した同局の元アナウンサーが週替わりで出演。放送当時・アナウンサー時代のエピソードや、およそ60年にわたるABCラジオの歴史を紐解きながら、洋楽・邦楽を問わず新旧の曲を流していた。
出演者
[編集]週替わりで登場する元アナウンサーは、同局でアナウンス室以外の部署に勤務中の管理職か、定年で退職したOB。いずれも久々の番組出演になることから、当番組の放送開始前後には、『朝日新聞』(関西版[1])、『毎日新聞』(関西版)、ABCラジオ『桑原征平粋も甘いも』(2009年10月22日放送分)、ABCテレビ『おはようコールABC』(2009年10月28日放送分「桂紗綾が行く」)で特集を組んだ。
放送コメント
[編集]オープニングでは、現在までにABCラジオで放送された番組・実況音源の一部(『おはようパーソナリティ道上洋三です』のオープニングコールやプロ野球・競馬中継の実況など)をランダムに流しながら、道上が無線風に"JONR"と連呼。その後、タイトルコールをはさんで、「もう1度マイクの前へ、もう1度ラジオの前へ。いつかどこかで耳にした、心に残るあの声、あのフレーズ。きっと出会える、真夜中のラジオ Club JONR」という口上から本編に入った。
エンディングでは、道上が次回登場予定の元アナウンサーについて、異動後の略歴と近況を紹介。「今夜も遅くまでお聴きいただきましてありがとうございました。引き続きABCラジオでお楽しみ下さい。JONR」というかつてのヤンリク担当のアナウンサーによる生での放送終了アナウンスを彷彿させるエンディングコールで、番組を締めくくていた。なお、最終回のエンディングコールでは、「今夜も遅くまで」を「これまで」に変えている。
コーナー
[編集]道上以外の元アナウンサーが出演する場合には、道上がオープニングとエンディングのみ登場。放送時間の大半を、元アナウンサーが1人だけで進行するパートに充てていた。その場合には、道上の紹介で懐かしの楽曲を1曲流した後に、元アナウンサーがその曲にまつわるエピソードからフリートークを開始。トークの内容は、自己紹介、朝日放送のアナウンサーになるまでのいきさつ、新人時代の苦労話から、アナウンサーを“卒業”してからの活動、趣味、ライフワークにまで及んだ。
2010年3月までは、2時台の後半に、『ヤンリク』の「命を賭けてる60秒」(レコード会社のプロモーターが自社の新譜を1人60秒以内で宣伝したコーナー)の流れを汲む「命を賭けてた60年代」を挿入(元アナウンサーのパートとは別に収録)。1960年代に日本の音楽業界で活躍した元プロモーターが、月替わりで当時の音楽・ラジオ業界の裏話を語った模様を、毎月4回に分けて放送していた。
「命を賭けてた60年代」が終了すると、同コーナーの内容にまつわる楽曲を1曲流してから、元アナウンサーが再び登場。自身の選んだ楽曲をはさみながら、エンディングまで前述のフリートークを続けていた。
2010年4月の改編で、放送時間を短縮。道上の声は、全編に出演する場合を除いて、オープニングとエンディングのコールで流れるだけになった。また、「命を賭けてた60年代」の放送枠を、3時の時報直後に移動した。なお、「命を賭けてた60年代」は、当番組より先に2011年9月24日の放送で終了している。
備考
[編集]公式サイトに掲載されている番組タイトルのうち、“JONR”にはABC初代ロゴの書体を使っている。また、番組内のCM枠は、3時の時報前に1分ほど設定されただけである。
番組開始当初は、道上出演のパートで、当番組に対するリスナーやメディアからの反響を紹介。元アナウンサー出演のパートでは、『ヤンリク』を聞いて育った世代を中心に、リスナーからのメッセージを随所で取り上げていた。3時台の前半に『ヤンリク』のオープニング音源(女声による「ハガキで当てよう 車と1万円」というフレーズ、タイトルコール、奥村チヨや岡本リサによるテーマソング入り)が流れると、元アナウンサーが改めて挨拶。それから、同番組のパーソナリティに選ばれるまでの裏事情や、同番組で印象に残った企画などの思い出話を披露していた。放送回によっては、かつてのアシスタントや、『ヤンリク』時代に活躍した歌手がゲストで登場することもあった。
なお、2011年3月までは、「命を賭けてた60年代」の直後に通信販売コーナー「大人買いショッピング情報」を設定。『ヤンリク』や「命を賭けてた60年代」で取り上げたアーティストの楽曲を収めたCDセットを、パーソナリティが紹介していた。道上以外の元アナウンサーがパーソナリティを務める場合には、ハガキで募集する番組に慣れ親しんだ世代のせいか、受付用のメールアドレスを慎重な口調で紹介することが多かった。
出演者
[編集]肩書や部署名は朝日放送での名称。道上以外の元アナウンサーは、人事異動でアナウンサーを降りた後の略歴を記述(当番組での自己紹介より)。
番組終了時点
[編集]ナビゲーター
週替わりパーソナリティ(出演順)
- 金木賢一(秘書室を経て国際室アドバイザー、大阪日伊協会の事務局長も兼務)
- 成宮恒雄(『ヤンリク』や演芸番組のディレクターなどを経て、総務局ISO事務局長として環境キャンペーンを展開。2010年3月末の定年退職後も、嘱託扱いで勤続。2011年4月の人事異動でラジオ局に復帰した)
- 西野義和(報道局局次長兼担当部長、編成本部番組予算管理担当を経て、2010年4月よりアナウンスセンター長に就任、2012年3月で定年退職)
- 中原秀一郎(編成局次長兼PR委員会事務局長を経て、2010年11月から監査役会事務局次長に就任)
過去
[編集]- 嶋田崇彦(総務局専任局長などを経て退職後顧問に就任、番組開始から2010年3月まで出演)
- 石原勝(東京支社報道部の国会担当記者、ラジオ局編成制作部のプロデューサー、報道局『ABC朝日ニュース』デスクを経て、2010年4月からNPO法人ABC音楽振興会へ出向)
番組開始当初、現役アナは道上1人であった。しかし、西野のアナウンスセンター長就任(事実上アナウンサー復帰)によって、2010年4月からは現役アナが2人になった。なお最終回には、上記のパーソナリティ経験者全員のコメントを、リクエスト曲とともに放送している。
朝日放送ラジオ(ABCラジオ) 土曜26時(日曜2時)前半枠(2009.10 - 2010.3) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
Club JONR | モンスターエンジンのバリバリラジオ | |
朝日放送ラジオ(ABCラジオ) 土曜26時(日曜2時)後半枠(2009.10 - 2011.9) | ||
Club JONR | エンカメ・こころの歌 (月曜21:30 - 22:00から移動) | |
朝日放送ラジオ(ABCラジオ) 土曜27時(日曜3時)枠(2009.10 - 2011.9) | ||
不明 | Club JONR |