エチカ (商業施設)

エチカ (Echika) は、東京地下鉄(東京メトロ)子会社メトロプロパティーズが運営するエキナカ商業施設地下街)である。小規模な施設はエチカ・フィットEchika fit)の名称となっている。

概要

[編集]

東京メトロの「地下鉄便利に楽しく変える「EKIBENプロジェクト」の一環で開設された。表参道駅では多くのスペースが割かれている。

名称の由来は「駅」と「地下」の合成語で、みんなにとって「E(いい)」「chika(地下)」の2つの意味から「エチカ」となった。「Echika」の「E」には、「Excellent(エクセレント)」で「Exciting(エキサイティング)」という意味が込められ、優雅な印象を演出する意図があるとされる。

2012年4月現在、20 - 40店舗の大規模商業施設のEchikaとしては、東京都港区表参道駅にある「Echika表参道」と豊島区池袋駅にある「Echika池袋」が開業しており、6店舗の中規模商業施設のEchika fitとしては、台東区上野駅にある「Echika fit上野」と、千代田区東京駅丸の内口)にある「Echika fit東京」が開業している。

店舗

[編集]

エチカ表参道

[編集]

2005年平成17年)12月2日グランドオープン。20代から40代の女性をターゲットとし、27の専門店から構成され、改札内外に店舗を展開している。面積は約1,300m2であり、日本の地下鉄駅構内の商業施設としては最大規模である。

2006年(平成18年)11月1日 - 「マルシェ・ドゥ・メトロ (MARCHE DE METRO) 」に「トスサラダ (Tossed Salad) 」がオープン。既存店「クレープシュクレ (Crepe Sucre) 」との入れ替わりで入店したもので、「クレープシュクレ」は「エチカ表参道」開業以来初の退店店舗となった。

ゾーン

[編集]
  • フードコート広場:MARCH DE METRO(マルシェ・ドゥ・メトロ)
  • 美のゾーン:ESPACE BEAUT(エスパス・ボーテ)
  • 和がテーマのゾーン:ESPACE JAPON(エスパス・ジャポン)
  • 食のトレンドゾーン:ESPACE APPTIT(エスパス・アペティー)
  • 最新のファッションゾーン:ESPACE MODE(エスパス・モード)

エチカ池袋・エソラ池袋

[編集]

東京地下鉄は、2007年3月28日に行われた株式公開見通しの発表の際に、同年12月にエチカの第2号として「エチカ池袋」を開業する予定である旨を発表したが、その後、開業時期は延期になった。

2009年3月26日に第1期として副都心線部を[1]、同年11月27日に第2期として有楽町線部を[2]、それぞれ開業すると発表した。

有楽町線部の開業の際には、隣接するビル型商業施設の「エソラ池袋」(Esola)も同時開業した[3]

20代から40代のカップルをターゲットとし、全40店の専門店(2009年4月現在、副都心線部)で構成されている。面積は約1,400m2。コンセプトは「池袋モンパルナス」。メトロとフランスパリの親和性や「エチカ表参道」のイメージを継承し、芸術・文化の薫りが漂う街の玄関口として街との融合を目指している。

ゾーン

[編集]

副都心線部(2009年3月26日開業)

  • 食のトレンドゾーン:GOURCIEUX MARCHÉ(グルシュー・マルシェ)
  • 最新ファッションゾーン:ESPACE MODE(エスパス・モード)
  • 休息のゾーン:ESPACE PAUSE(エスパス・ポーズ)
  • パサージュ空間:PASSAGE DE METRO(パサージュ・ドゥ・メトロ)

有楽町線部(2009年11月27日開業)

  • アートの薫りがするゾーン:ESPACE ART(エスパス・アール)

エチカフィット上野

[編集]

2009年2月20日に開業した上野駅の中規模商業施設[4]。全6店舗。

元々は1930年に当時の東京地下鉄道が開業させた「地下鉄ストア」までその歴史を遡ることができる。その後、1988年には当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が新たに展開を始めた駅構内店舗・メトロピアの第1号となった[4]。2009年に「Next Metro Store『次世代型の駅チカ』」をコンセプトにリニューアルを行い、現在の業態となっている。

エチカフィット東京

[編集]

2012年2月20日に開業した東京駅の中規模商業施設[5]。全6店舗。

東京駅の丸の内側にある丸ノ内線中央改札口の南側通路部分(丸ビル新丸ビルの中間付近)に開設された。

開業予定の店舗

[編集]

マスコットキャラクター

[編集]

「エチカ表参道」のマスコットキャラクターは「エチカちゃん」で、白いウサギ擬人化されたものである。基本的にすべての広告や構内の装飾に使われており、「エチカ」オープン記念として発売されたパスネットSFメトロカード)にも掲載された。これらのビジュアルでは、ぬいぐるみを写真撮影したものが掲載されている。

「エチカちゃん」は、人々を地上の街から地下のショッピング街(エチカ)へ案内するウサギの女の子という設定で、「エチカちゃん」が人々を「エチカ」に案内できるようになった経緯は、絵本『Echika〜生まれた時のこと〜』で紹介されている。

ルイス・キャロル童話不思議の国のアリス』で主人公のアリスを不思議の国へと導いた白ウサギがモチーフとなっている。ただし時計や洋服は身に付けておらず、東京メトロのシンボルマーク「ハートM」が入った斜めがけ鞄だけを携帯している。

実際の「エチカちゃん」のぬいぐるみをデザイン・制作したのは造型作家のToyFieldであるが、設定上は「動いて話すぬいぐるみを作れるエミリアおばさん」が作ったとされている。

脚注

[編集]

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]