G.I.ジェーン
G.I.ジェーン | |
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G.I. Jane | |
監督 | リドリー・スコット |
脚本 | デヴィッド・トゥーヒー ダニエル・アレクサンドラ |
原案 | ダニエル・アレクサンドラ |
製作 | リドリー・スコット デミ・ムーア ロジャー・バーンボーム スザンヌ・トッド |
製作総指揮 | ダニエル・アレクサンドラ ジュリー・バーグマン・センダー クリス・ザーパス |
出演者 | デミ・ムーア ヴィゴ・モーテンセン アン・バンクロフト |
音楽 | トレヴァー・ジョーンズ |
撮影 | ヒュー・ジョンソン |
編集 | ピエトロ・スカラ |
製作会社 | ハリウッド・ピクチャーズ キャラバン・ピクチャーズ ロジャー・バーンボーム・プロダクション ラルゴ・エンターテインメント スコット・フリー・プロダクションズ |
配給 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ 日本ヘラルド映画 |
公開 | 1997年8月22日 1998年1月31日 |
上映時間 | 124分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $48,169,156[1] |
『G.I.ジェーン』(G.I. Jane)は、1997年に製作されたアメリカの映画。リドリー・スコット監督作品。
ストーリー
[編集]アメリカ海軍情報局に所属するジョーダン・オニール大尉は、男女差別雇用撤廃法案を唱えるデヘイヴン上院議員の要請で、志願者の60パーセントは脱落するといわれる最難関のアメリカ海軍特殊部隊 (実在のSEALsをモデルにした架空の偵察部隊) の訓練プログラムに挑むことになる。そこで彼女を待っていたのは、ウルゲイルたち訓練教官による想像を絶する扱きであった。ウルゲイル曹長は訓練開始にあたって「野生なるものが 自らをあわれむのを/私は見たことがない。/小鳥は 凍え死んで枝から落ちようとも/自分を惨めだとは 決して思わないもの」[2] という。彼女は女性であるがゆえに他の訓練生たちからも酷く蔑視された。そこで彼女は髪を刈って坊主頭に変え、男たちと寝起きをともにし訓練に励むようになる。そうした「女」を捨て過酷な訓練に励むオニールのことをマスコミは、(G.I.ジョーの類推で)「G.I.ジェーン」と皮肉る。ウルゲイルによる執拗な拷問に耐え、やがて訓練生たちが彼女を「仲間」として受け入れ始めた矢先、オニールにマスコミから同性愛者との疑惑が掛けられる。悔しさのあまりオニールは訓練からのドロップアウトを申告する鐘を自ら打ち鳴らす。
その後、デヘイヴン議員の取引によりデスク勤務を命じられたオニールだが、この処遇に彼女は激怒し、結局、議員の計らいで訓練に復帰することとなった。そして、最後の訓練に向かう潜水艦に対し、「リビアの部隊を救出せよ」との命令が下る。突然の実戦であったが、作戦は無事成功した。訓練が終わり、ウルゲイルはオニールに特殊部隊の隊員の証であるバッジを手渡した。
キャスト
[編集]役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | フジテレビ版 | ||
ジョーダン・オニール大尉 | デミ・ムーア | 深見梨加 | 一城みゆ希 |
ジョン・ジェームズ・ウルゲイル曹長 | ヴィゴ・モーテンセン | 大塚明夫 | 江原正士 |
リリアン・デヘイヴン上院議員 | アン・バンクロフト | 藤波京子 | 京田尚子 |
セーラム大佐 | スコット・ウィルソン | 佐々木梅治 | 中村正 |
ロイス・ハーパー少佐 | ジェイソン・ベギー | 清水明彦 | 池田秀一 |
セオドア・ヘイズ海軍長官 | ダニエル・フォン・バーゲン | 小山武宏 | 富田耕生 |
軍参謀総長 | ジョン・マイケル・ヒギンズ | 秋元羊介 | |
マックス・パイロ教官 | ケヴィン・ゲイジ | 中田和宏 | 谷口節 |
ジョンズ教官 | デヴィッド・ウォーショフスキー | 星野充昭 | 大塚芳忠 |
コルテス一等兵曹 | デヴィッド・ヴァディム | 古澤徹 | 平田広明 |
マクール大尉 | モリス・チェストナット | 相沢まさき | 鳥海勝美 |
フリー・モンゴメリー少尉 | ジョシュ・ホプキンス | 吉田孝 | 関口英司 |
スロヴニック | ジェームズ・カヴィーゼル | 檀臣幸 | 山野井仁 |
ウィックワイヤー大尉 | ボイド・ケスナー | 田中正彦 | 室園丈裕 |
ニューベリー | エンジェル・デヴィッド | 青山穣 | 遠藤純一 |
スタム | スティーヴン・ラムゼイ | 関口英司 | |
ブロンデル大尉 | ルシンダ・ジェニー | 水谷優子 | |
オコナー提督 | スティーヴン・メンディロ | 田原アルノ | |
海軍将官 | テッド・サットン | 岩田安生 | |
ゲイリー・ホイーラー | 塚田正昭 | ||
ギャロー大将 | ジョン・サイツ | 宝亀克寿 | |
ホーストレーダー | ダグ・ロバーツ | ||
ゴールドスタイン | ジャック・グワルトニー | 大黒和広 | |
その他 | 伊藤栄次 石井康嗣 桜澤凛 | ||
演出 | 蕨南勝之 | 清水勝則 | |
翻訳 | 高山美香 | 日笠千晶 | |
調整 | 栗林秀年 | ||
効果 | 南部満治 | ||
制作 | ザック・プロモーション | ||
初回放送 | 2000年1月29日 『ゴールデン洋画劇場』 |
評価
[編集]レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは37件のレビューで支持率は51%、平均点は5.70/10となった[3]。Metacriticでは21件のレビューを基に加重平均値が62/100となった[4]。
脚注
[編集]- ^ “G.I. Jane (1997)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年4月25日閲覧。
- ^ D.H.ローレンスの「自己憐憫」(Self Pity)であるが、詩とも何も言わない。なお、卒業式の後、オニールのロッカーにはロレンスの詩集が入っていて、ウルゲイルが彼女を認めたことを意味する。
- ^ “G.I. Jane (1997)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月13日閲覧。
- ^ “G.I. Jane Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月13日閲覧。