HCPチャート
HCPチャート(Hierarchical ComPact description chart)とは、日本電信電話公社(現NTT)の横須賀電気通信研究所で開発されたコンピュータプログラムの視覚的記法である。
特徴
[編集]フローチャートと比較すると、次のような特徴がある。
- 処理の階層的な記述が可能。
- データと処理の関係を明記しやすい。
- フリーハンドでも比較的書きやすい。
- 枠の中に説明を入れるのでなく、記号の近くに説明を添えるので、1枚の用紙に多くの内容を盛り込むことが容易である。
記号
[編集]主な記号を以下に示す。
- 処理の始まり
- (普通の)処理
- 条件分岐(横長の書き方)
- 条件分岐(縦長の書き方)
- 例外条件による分岐
- ループ処理
- 手続き呼び出し(サブルーチン等のコール)
- マクロ呼び出し
- モジュール化(詳細を別紙などに記載するとき)
- 上位レベルの処理の終了
- n個の上位レベルの処理の終了(nは数字)
- 最上位レベルの処理の終了
- エラーによる脱出
- 処理の終了
- データ