IAR-93 (航空機)
IAR-93 ヴルトゥール
IAR-93 ヴルトゥール(Vultur、ルーマニア語で「鷲」Eagleの意味)は、1970年代にユーゴスラビアのSOKOとルーマニアのIARが開発した軽攻撃機である。
ユーゴスラビアとルーマニアの共同プロジェクトとして、両国の空軍のために開発された。双発のジェットエンジンを備えた近接支援・地上攻撃・戦術偵察機で、低空迎撃能力も備えている。ルーマニア空軍では、MiG-15やMiG-17を代替するものとして投入されたが、1998年までには全機が退役した。なおユーゴスラビア採用型についてはJ-22「オラオ」の項を参照のこと。
各型
[編集]- IAR-93A
- エンジンとしてヴァイパー Mk.632-41(アフターバーナー非搭載)を搭載した初期生産型。1981年に配備。単座型26機、複座型9機が製造。
- IAR-93MB
- MBとは「基本型エンジン」を意味する。IAR-93Bと同一の胴体を持ちながら、IAR-93Aと同じアフターバーナー非搭載のエンジンを採用している。1982年に配備。単座型15機が製造。
- IAR-93B
- ヴァイパー Mk.633-47エンジン(アフターバーナー搭載)を採用し、内部燃料容量の増加、ハードポイントの改良、主翼の改良などを行ったもの。1985年に初飛行し、1987年から配備された。単座型27機、複座型7機が製造。
ギャラリー
[編集]- IAR-93、オラシュティエ
- IAR-93、バデニ空軍基地
- ブカレストの航空博物館
参考文献
[編集]- "IAR-93 History". Archived from the original on 2012-02-27. Retrieved 2009-09-28.
外部リンク
[編集]- National Institute for Aerospace Research "Elie Carafoli"
- Photos of IAR-93 at Airliners.net
- More photos at aeroflight.co.uk
- Retired aircraft at 322 Aviation Maintenance Centre, Craiova
- Movie at YouTube