R-13 (ミサイル)

R-13

R-13(ロシア語 роҝета-13)は、ソビエト連邦が開発した潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)[1][2]。GRAUコードは4K50NATOコードネームはSS-N-4 Sark(サーク)[1]

概要

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R-13は、1955年から開発が開始された。単段式の液体燃料ロケットであり、1基の核弾頭を搭載している[1][2]。1961年から1973年にかけて、629型潜水艦(ゴルフ型)及び658型(ホテル型)に配備された[1]。発射に際しては水面に浮上し、通常は20から25分、緊急時は6から8分の燃料注入等の作業時間が必要であった[1]。また、ミサイルは3ヶ月、改良後は6ヶ月ごとの整備が必要とされた[1][2]

水中発射型のR-13Mも設計が行われたが、別途R-21の実用化が図られたため、開発完了には至らなかった[2]

要目

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  • 全長:11.8 m (38 ft 9 in)[1][2]
  • 胴体直径:1.3 m (4 ft 3 in)
    • 幅(安定翼含む):1.9 m (6 ft 3 in)
  • 重量:13.7 t
  • 弾頭:核弾頭1基(核出力 1Mt)[1]
  • 推進方法:液体燃料ロケット
    • 酸化剤:AK-271
    • 燃料:TG-02
  • 射程: about 600 km (370 mi)
  • 半数必中界: 1.8 から 4 km (1.1 から 2.5 miles)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h Federation of American Scientists (July 13, 2000). “R-13 / SS-N-4 SARK”. 2020年4月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e Polutov, Andrei Vadimovich (2005-11). ソ連/ロシア原潜建造史. 海人社. p. 100-102