RINEX

Receiver Independent Exchange Format
拡張子.rnx
開発者国際GNSS事業 (IGS) / en:Radio Technical Commission for Maritime Services (RTCM)
初版1989年 (35年前) (1989)
最新版
4.02
(2024年10月1日 (2か月前) (2024-10-01))
種別ASCII
オープン
フォーマット
Yes
ウェブサイトhttps://igs.org/formats-and-standards/

測地学の分野では、Receiver Independent Exchange Format (RINEXライネックス) は衛星測位システムにおけるデータ交換フォーマットをいう。これにより、ユーザーは受信データを後処理して、より正確な結果を生成できる。通常は、測定時の大気条件のより適切なモデルなど、元の受信機が認識していない他のデータも使用できる。

測位受信機の最終出力は、通常、その位置速度、またはその他の関連する物理量である。ただし、これらの量の計算は、1つまたは複数の衛星群からの一連の測定に基づいている。受信機はリアルタイムで位置を計算するが、多くの場合、後で使用するために中間測定値を保存しておくと有益である。RINEXは、受信機とコンピュータアプリケーションの両方のメーカーに関係なく、受信機によって生成された測定値の管理と破棄、および多数のアプリケーションによるオフライン処理を可能にする標準形式である。

RINEXフォーマットは、時間の経過とともに進化し、新しいタイプの測定や新しい衛星ナビゲーションシステムに適応するように設計されている。最初のRINEXバージョンは1989年にW. Gurtnerによって開発され[1]、W. GurtnerとG. Maderによって1990年9月/10月のCSTG GPS Bulletinに掲載された。1993年以降、RINEX 2が利用可能になり、数回改訂され採用されている。 RINEXにより、GPS(L5や L2CなどのGPS近代化信号を含む)[2]GLONASSGalileoBeidouからの擬似距離、搬送波位相、ドップラー、信号対雑音の測定値を、EGNOSおよびWAAS衛星航法補強システム (SBAS)、準天頂衛星システム (QZSS) データとともに同時に保存できる。RINEXバージョン3.02は2013年4月に提出され、GPSまたはGalileoシステムからの新しい観測コードが含まれている[3]。RINEXバージョン4.00からは準天頂衛星システムのL1C/B信号をサポートすることとなった。

RINEX形式の一部ではないが、畑中雄樹による圧縮スキームはRINEXファイルのサイズを削減するために一般的に使用され、その結果、ASCIIベースのCompactRINEXまたはCRINEX形式[4]が生成される[5]。高次の時差を使用して、時間データの保存に必要な文字数を削減する[6]

脚注

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  1. ^ Teunissen, Peter; Montenbruck, Oliver (2017) (英語). Springer Handbook of Global Navigation Satellite Systems. Springer. p. 1209. ISBN 9783319429281. https://books.google.com/books?id=93goDwAAQBAJ&dq=%22RINEX%22+-wikipedia&pg=PA1209 30 May 2019閲覧。 
  2. ^ Bossler, John D.; Campbell, James B.; McMaster, Robert B.; Rizos, Chris (2010) (英語). Manual of Geospatial Science and Technology. CRC Press. p. 231. ISBN 9781420087345. https://books.google.com/books?id=UdZ3uDekqwwC&dq=%22RINEX%22+-wikipedia&pg=PA231 30 May 2019閲覧。 
  3. ^ RINEX The Receiver Independent Exchange Format Version 3.02, page 38”. International GNSS Service (IGS). 2023年10月16日閲覧。
  4. ^ El-Rabbany, Ahmed (2006) (英語). Introduction to GPS: The Global Positioning System. Artech House. p. 107. ISBN 9781596930162. https://books.google.com/books?id=0sftAAAAMAAJ&q=%22compact+rinex%22+-wikipedia 30 May 2019閲覧。 
  5. ^ RINEX The Receiver Independent Exchange Format Version 4.02, page 55”. International GNSS Service. 2024年10月16日閲覧。
  6. ^ Hatanaka, Yuki (2008). “A Compression Format and Tools for GNSS Observation Data”. Bulletin of the Geographical Survey Institute 55: 21–30. https://www.gsi.go.jp/common/000045517.pdf 2020年9月25日閲覧。. 

外部リンク

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