SEGAHIKARU
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SEGAHIKARU(セガヒカル/ヒカル)は、セガが開発したアーケードゲーム基板。
概要
[編集]基板全面に多数のカスタムチップを搭載し、業界で初めてフォンシェーディングを実現、ジオメトリ機能や各種エフェクト機能をハードウェア機能でサポートしているためCPUにかかる負担が少ない。半透明ポリゴン処理能力はNAOMIの4倍以上あり、重ね合わせることによって『消防士』のような独特の水や炎の表現が可能になる。またHIKARUの名前の由来にもなった光源数の多さは、フォンシェーディングと併用することによって発色の美しいCG映像を実現している。 サウンド機能はチップ、RAM容量ともNAOMIと同様の構成となっている。 価格がNAOMIと比べて高価なため、映像面の迫力を重視する専用大型筐体ゲームのみに使用された。
本基板は、NAOMIのバージョンアップ版であるNAOMI2を除いた場合、セガがシステムアーキテクチャを含めて独自に設計した最後の基板となった。同時期に登場したNAOMIもセガ独自の設計であるものの、ドリームキャストの設計の転用で作られているように、以降のアーケードゲームでは家庭用ゲーム機(ハード)やパソコン(PC)のシステムアーキテクチャを転用した基板が主流となって行き(以降のセガとしては前者にXbox互換のChihiro、後者にLinuxやWindows OSベースのLINDBERGHなどがある)、本基板のようなアーケードゲーム専用のシステムアーキテクチャを持つ基板は姿を消して行った。
部品調達難に伴い、修理サポートは2017年3月31日を以って終了した[1]。
スペック
[編集]- CPU : SH-4 128bitグラフィック内蔵RISC CPU 動作周波数200MHz 360MIPS/1.4GFLOPS 2個搭載
- RAM : 64MB
- VRAM :28MB
- サウンド : スーパーインテリジェントプロセッサ, 32bit RISC CPU内蔵(64チャンネルADPCM)
- サウンドRAM : 8MB
- 搭載可能ROM容量 : 最大352MB
- 最大同時発色数 : 約1677万色
- 解像度 : 24kHz 496×384、31kHz 640×480
- ポリゴン表示能力 : 200万/秒
- シェーディング : フォンシェーディング
- 光源種類 : 平行光源、点光源、スポットライト
- 光源数 : 最大1024光源/シーン、最大4光源/ポリゴン
- ウインドウ機能 : 8面
- 拡張機能 : 対戦通信機能、Audio4チャンネル拡張機能、PCI, MIDI, RS-232C
- その他 : ビットマップ面(最大2面)、カレンダ機能、Dual Monitor機能(24kHz時)、JAMMA VIDEO規格
作品リスト
[編集]- 消防士 BRAVE FIRE FIGHTERS (1999年、セガ/AM1研)[2][3]
- スター・ウォーズ:レーサー アーケード (2000年、セガ/セガロッソ)[4]
- ナスカー アーケード (2000年、セガ)[4]
- プラネットハリアーズ (2000年、セガ)[5]
- エアトリックス (2001年、セガ)[6][7]
- 電脳戦機バーチャロン フォース (2001年、セガ/ヒットメーカー)[8]
脚注
[編集]- ^ 弊社製品保守対応の終了についてセガ・インタラクティブ、セガ・ロジスティクスサービス 2016年11月
- ^ [1]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 163.
- ^ a b セガ・アーケード・ヒストリー, p. 169.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 170.
- ^ [2]
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 171.
- ^ セガ・アーケード・ヒストリー, p. 175.
参考文献
[編集]- 石井ぜんじ/宇佐太郎/氏家雅紀著、『セガ・アーケード・ヒストリー』、エンターブレイン、ISBN 4-7577-0790-8
- セガ・アーケード・ヒストリー, エンターブレイン, (2002)
関連項目
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