SHI-SHONEN

SHI-SHONEN
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ニュー・ウェイヴ
活動期間 1981年 - 1987年
レーベル
メンバー
旧メンバー

SHI-SHONEN(シ・ショーネン)は、1980年代に活動していた、戸田誠司を中心とするテクノポップ音楽ユニット。なおユニット名は小文字Shi-Shonenと表記されることも多い[1]

活動中にリリースしたシングルアルバムCDはすべて廃盤となっていたが、全シングル・アルバムがAmazon Musicなどのサブスクリプション音楽配信サービスで配信開始され、MP3ダウンロード販売で音源を購入することも可能となった[2]

来歴

[編集]

戸田誠司中央大学在学中に、渡辺等友田真吾らと、音楽ユニット「極東通信(きょくとうつうしん)」を結成。シンセサイザーを用いた多重録音テープコンテストに多数入賞する。福原まり[3]1981年秋に参加し「Shi-Shonen」と改名。

日本コロムビアディレクター三野明洋に見出され、1983年2月21日に日本コロムビア内のレーベル「Shan-Shan」より、シングル『嗚呼上々』、12インチシングル『Shi-Shonen』の同時発売でメジャー・デビュー。芸能事務所アミューズに所属し、テレビ音楽番組アップルシティ500』などにも出演していた。

1984年のシングル曲「憧れのヒコーキ時代」は、日立製作所ミニコンポLo-D Wing W55」のCMソングに起用され、メンバー4人がCMに出演している。

1985年には、テイチク内で細野晴臣が立ち上げた「ノン・スタンダード」レーベルへ移籍し、同年5月にファーストアルバム『Singing Circuit』、12月に12インチシングル『Do Do Do』をリリースした。

1986年2月の草月ホールでのライブを最後に渡辺と友田が脱退。同年7月に戸田と福原の2人ユニットとして、最後のアルバム『2001年の恋人達』を発表した。

その後は中心的メンバーであった福原まりが脱退するなどメンバーの入れ替わりが激しくなり、また「ノン・スタンダード」レーベルの制作活動も停滞したためリリースもないまま、1987年秋に活動を停止した。

メンバー

[編集]

※解散後の個々の活動は各メンバーの個人ページを参照のこと。

プロフィール 担当 備考
戸田誠司
(とだ せいじ)
(1958-03-04) 1958年3月4日(66歳)
東京都出身
ボーカル
プログラミング
プロデュース
ギター
ベース[注釈 1]
リーダー。
Shi-Shonenの活動停止後、江原 (YOU) とともにFAIRCHILDを結成しリーダーとなる。
江原由希子
(えはら ゆきこ)
(1964-08-29) 1964年8月29日(60歳)
東京都出身
ボーカル 福原まりの脱退後に参加。
最後のアルバム『2001年の恋人達』リリース後に加入したため、シングル・アルバム制作には参加していない。
Shi-Shonenの活動停止後、戸田とともにFAIRCHILDを結成。

過去に在籍したメンバー

[編集]
プロフィール 担当 備考
福原まり[3]
(ふくはら まり)[注釈 2]
東京都出身[4] ボーカル、ピアノ、シンセサイザー 戸田誠司とともに、Shi-Shonenの中心メンバーとして活動。
「Shi-Shonen」名義の全シングル・アルバムに参加。
最後のアルバム『2001年の恋人達』リリース後、塚田らと「10 (TEN) 」を結成するため脱退。
塚田嗣人[5]
(つかだ つぐひと)
東京都出身[注釈 3] ギター 最後のアルバム『2001年の恋人達』リリース後に加入したため、シングル・アルバム制作には参加していない。
参加後間もなく、福原とともに「10 (TEN) 」を結成するため脱退。
渡辺等
(わたなべ ひとし)
(1960-07-30) 1960年7月30日(64歳)
[注釈 4]
ボーカル、ベース、ストリングス 1986年2月に脱退。
友田真吾
(ともだ しんご)[注釈 5]
(1959-12-04) 1959年12月4日(65歳)
東京都出身
ドラムス 1986年2月に脱退。

ディスコグラフィー

[編集]

シングル

[編集]
# 発売日 タイトル B面 規格 規格品番
日本コロムビア
1st 1983年2月21日 嗚呼上々[注釈 6]
  1. 嗚呼上々アア シャンシャン
  2. HARVEST
EP AH-304
2nd 1984年7月21日 憧れのヒコーキ時代[7]
  1. 憧れのヒコーキ時代
  2. オートバイク
EP AH-464
テイチク / NON-STANDARD
3rd 1985年5月21日 Lovely Singin' Circuit/Bye-bye Yuppie Boy[8][注釈 7]
  1. Lovely Singin' Circuit
  2. Bye-bye Yuppie Boy
EP 07NS-102

12インチシングル

[編集]
# 発売日 タイトル 収録曲 規格 規格品番
日本コロムビア / Shan-Shan
1st 1983年2月21日 Shi-Shonen[9]
  1. Harvest (Long Size)
  2. 今天好ジャンティエンハオ
  3. 叛乱 -ロマンス-
12inch YW-7413
テイチク / NON-STANDARD
2nd 1985年12月16日 Do Do Do[10]
  1. 瞳はサンセットグロウ
  2. 5回目のキス
  3. 手編みの天使
  4. タイトロープ
12inch 15NS-1005

アルバム

[編集]

オリジナルアルバム

[編集]
発売日 タイトル 規格 規格品番
テイチク / NON-STANDARD
1st 1985年5月21日 Singing Circuit[11] LP 25NS-4
CT N25S-4
CD 30CH-97
2nd 1986年7月21日 2001年の恋人達[12] LP 28NS-12
CT N28S-12
CD 30CH-182

コンピレーションアルバム

[編集]

『Do3』は、アナログ盤12インチシングル『Do Do Do』に、シングル『憧れのヒコーキ時代』収録の2曲、ライブバージョン2曲をボーナストラックとして追加したCD再発盤[13]

発売日 タイトル 規格 規格品番
ポリスター
1st 2000年3月23日 Do3[13] CD PSCR-5851

タイアップ

[編集]
曲名 タイアップ 収録作品
憧れのヒコーキ時代 日立 Lo-D「Wing」イメージ・ソング シングル「憧れのヒコーキ時代」

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 塚田嗣人の加入後はギターからベースへ転向。
  2. ^ 当初は「まり」と表記。
  3. ^ 塚田嗣人は、東京都中野区キリスト教教会牧師の息子として生まれる。Shi-Shonen脱退後に渡米、帰国後はギタリストとしてSOFT BALLETなど多数のバンドのサポートメンバーを務める。1990年代に逝去、森岡賢がSOFT BALLET公式ファンクラブ会報に追悼文を寄せた。
  4. ^ 出身地非公開[6]
  5. ^ 当初は「友田真吾男」と表記。現在は「ともだしんご」と平仮名表記へ変更。
  6. ^ 「アア シャンシャン」と読む。「Shan-Shan」はShi-Shonenをメジャー・デビューさせた日本コロムビアのレーベル名でもあった。
  7. ^ アルバム『Singing Circuit』からのシングルカット

出典

[編集]
  1. ^ Shi-Shonen - Discogs(英語)
  2. ^ テイチク商品情報” (2023年4月20日). 2023 年6月25日閲覧。
  3. ^ a b Mari Fukuhara 福原まり - Discogs(英語)
  4. ^ 福原まり プロフィール CDジャーナル、2023年6月6日閲覧。
  5. ^ Tsuguhito Tsukada 塚田嗣人 - Discogs(英語)
  6. ^ アーティスト - 渡辺等 有限会社 エディション ガスパール、2023年6月6日閲覧。
  7. ^ Shi-Shonen - 憧れのヒコーキ時代 Discogs
  8. ^ Shi-Shonen - Lovely Singin' Circuit/Bye-bye Yuppie Boy Discogs
  9. ^ Shi-Shonen - Shi-Shonen Discogs
  10. ^ Shi-Shonen - Do Do Do Discogs
  11. ^ Shi-Shonen - Singing Circuit Discogs
  12. ^ Shi-Shonen - 2001年の恋人達 (2001;Lovers) Discogs
  13. ^ a b Shi-Shonen - Do3 Discogs

関連項目

[編集]

参考文献

[編集]
  • 12インチシングル「Shi-Shonen」発売当時のメディア向け紙資料[要文献特定詳細情報]
  • 再発CD『Do3』内の戸田誠司インタビュー及び解説(文:木暮秀夫

外部リンク

[編集]