SQS-505
種別 | 中周波マルチモード・ソナー |
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開発・運用史 | |
開発国 | カナダ |
就役年 | 1968年 |
送振系 | |
周波数 | 6.4 / 7.2 / 8キロヘルツ |
音源レベル | 126デシベル(ODTモード) 135デシベル(TRDT, DTモード) |
パルス幅 | 2.5、10、40、480ミリ秒 |
ビーム幅 | 10度 |
送振方向 | 全周無制限 |
送受波器系 | |
装備方式 | 円筒形アレイ |
ステーブ数 | 36本 (送受波器 各10個) |
アレイ径 | 4 ft (1.2 m) (高さ4 ft (1.2 m)) |
探知性能・その他諸元 | |
探知距離 | 200–32,000 yd (180–29,260 m) |
SQS-505はカナダ製の水上艦用ソナー・システム。カナダ海軍において1968年より就役を開始したほか、世界各国で採用されている。また、改良型のSQS-509およびSQS-510についても本項で述べる。
概要
[編集]SQS-505においては、36個のステーヴを直径4フィート (1.2 m)、高さ4フィート (1.2 m)のシリンダー状に配置しており、それぞれのステーヴが形成するビームの幅は10度である。使用する周波数は中周波数帯で6.4、7.2、8 kHzの3つから選択できる。動作モードとしては、指向送信(DT: Directional Transmission)、全方向送信(ODT)、三重逐次方向送信(TRDT)、ASPECT、広帯域周波数変調走査がある。
ビーム幅は400 Hz、25ヘルツのチャンネル16個を選択できる。パルス長は2.5、10、40、480ミリ秒、出力は、ODTモードにおいては126デシベル、TRDT, DTモードにおいては135デシベルである。探知距離は、おおむね200ヤード (180 m)〜32,000ヤード (29,000 m)と推測されている。
SQS-505の装備形態には、艦底装備型と可変深度型がある。艦底装備型は長さ14フィート (4.3 m)のドームに収容されている。一方、可変深度型はSQA-502ホイストによって曳航され、長さ18フィート (5.5 m)、重さ14,000ポンド (6,400 kg)の曳航体に収容される。
また、その後、下記のような改良型が開発された。
- SQS-509
- 低周波ソナー型であり、アクティヴ・モードでは4.8、5.4、6.0キロヘルツを、パッシヴ・モードでは3.125キロヘルツを使用することができる。後にシグナール社のPHS-36にも技術が導入されたとされている。
- SQS-510
- SQS-505のシステムをもとに、新しいUYS-501音響処理装置を付加することで処理能力を飛躍的に向上させたものである。
採用国と搭載艦
[編集]- コルテノール級フリゲート(※ 旧オランダ海軍艦)
- ジョアン・ベーロ級フリゲート
(※ SQS-510; 旧ポルトガル海軍艦)
- コルテノール級フリゲート
- カレル・ドールマン級フリゲート(※ PHS-36)
- イロクォイ級ミサイル駆逐艦
(※ のちにSQS-510に換装) - レスティゴーシュ級駆逐艦
- マッケンジー級駆逐艦
- アナポリス級駆逐艦(※ SQS-510)
- ハリファックス級フリゲート(※ SQS-510)
- ウィーリンゲン級フリゲート
(※ SQS-510; 旧ベルギー海軍艦)
- ウィーリンゲン級フリゲート(※ SQS-510)
- ジョアン・ベーロ級フリゲート(※ SQS-510)
- カレル・ドールマン級フリゲート
(※ PHS-36; 旧オランダ海軍艦) - ヴァスコ・ダ・ガマ級フリゲート(※ SQS-510)
参考文献
[編集]- Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. pp. 621頁. ISBN 9781557502629