UDデジタル教科書体

UDデジタル教科書体
様式 教科書体
デザイナー 高田裕美ほか
制作会社 タイプバンク
発表年月日 2016年6月20日 (8年前) (2016-06-20)[1]
最新版 ProN 1.00
最新発表日 2019年1月24日 (5年前) (2019-01-24)
提供元 モリサワ
グリフ数 1万5525
ライセンス プロプライエタリ

UDデジタル教科書体(ユーディデジタルきょうかしょたい)は、日本のフォントメーカータイプバンク2016年に発売した日本語ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)である。学校教育においてロービジョン(弱視)やディスレクシア(読み書き障害)などの文字を読むことが困難な子供にとって読みやすく、かつ文字を手書きするときの動きや形が分かりやすい教科書体フォントとして設計された。第12回キッズデザイン賞・審査委員長特別賞受賞[2]

当時モリサワの子会社であったタイプバンクが、2008年ごろに視覚支援学校からの声を受けて開発を始めたもので[3]、チーフ書体デザイナー高田裕美がその中心となった[4]。同社はその後の2017年9月1日にモリサワに吸収合併され[5]、UDデジタル教科書体はタイプバンクとして発表する最後のフォントとなった[6]。その後はモリサワが「タイプバンクフォント」として取り扱っている。提供・販売は買い切りライセンスTypeBank Select Packと年間契約フォントライセンスMORISAWA PASSPORT、TypeBank PASSPORTを通じて行われる。2017年6月以降Microsoft Windows 10に搭載されている。

特徴

[編集]

UDデジタル教科書体は、教科書体の字形に合わせつつ判読性を高めるために、書き順や書く方向などの筆運びの形状を保ち、サインペンで書いたような太さの強弱を抑えたデザインになっている[7]。他の一般的な教科書体に見られるような起筆部分の装飾がなく、起筆部分や収筆部分は丸くなっている。濁点半濁点を大きくしたり、画の間の空間を広くとったりして、他の文字と区別が付きやすいようにしている[8]

UDデジタル教科書体は以下のような障害がある児童や生徒に配慮している。

弱視(ロービジョン)などの視覚障害

[編集]

ある程度の視力はあるが眼鏡などの補助器具を用いても視力が改善されない人(ロービジョン、弱視)や、視野が欠損している人、明るい場所や蛍光灯が当たる場所ではまぶしく文字が認識しづらい人など、視覚障害のある人は、文字が見えにくく読むことに不便を感じている場合が多い。特にロービジョンの人にとって、明朝体は横角が細く、判読性が下がる原因となる。楷書体を基にしている教科書体には、起筆部などの細い部分があり、これも判読性を下げる原因となる。

弱視の児童・生徒のため、通常の教科書の文字や図表を大きくする、見やすいフォントにするなどの変更をした拡大教科書が発行されている。文部科学省は、拡大教科書に用いるフォントについて、教科書体や明朝体では前述の理由により弱視の児童生徒の読書に適さない部分があるためゴシック体を標準とするとしているが、ゴシック体は、字形が教科書体と異なり、文字を書く学習において問題があることから、「今後これらの問題点を解消することのできる字体の開発が望まれ、開発が進んだ段階においては、これを拡大教科書に採用することについて検討する必要がある」としている[9]。タブレットやパソコン上で紙の教科書の内容を表示するデジタル教科書の普及や、弱視などの児童・生徒が「UDブラウザ」で利用するPDF版拡大図書の開発が進んでいる[10]。文字の拡大や白黒反転、読み上げなど、障害の程度や見え方に応じたカスタマイズができるため、活用が望まれている[11]

UDデジタル教科書体では、太さの強弱を抑え、余計な修飾を無くすことで視認性を高めている。字形を学習指導要領に合わせるため、一般的なUDフォントでみられるような、視認性を高めるために足を取り文字の要素を大きくすることは行われていない。一般的なUDフォントでは、判読性を高めるために「1」にカギをつけて「l」と誤読しないようにしているが、UDデジタル教科書体では学校教育で使われる字形に合わせて「1」を直線状にしている。

発達性ディスレクシアなどによる読み書き学習の困難

[編集]

学習障害のうち、文字の読み、または書きの習得に困難がある障害はディスレクシアと呼ばれ、これは学習障害の中で最も多い。全般的な知的発達には遅れがないものの、文字や文字列を音に変換すること(音韻処理)に障害があり、小学校高学年になってもひらがなが読めない、音読や黙読に時間がかかるというような症状が現れる。文字の認識が難しいことから、字の書きにも困難を示す人(書字障害)も多く、漢字がなかなか覚えられない、覚えてもすぐに忘れてしまうという場合がある。日本語では問題がなかったものの、綴りと読みに不規則なものが多い英語の学習が始まると症状が明らかになる人もいる[12]。ディスレクシアは脳神経的な原因により現れるが、その他の全般的な知能や視覚などには障害が現れないため、できないことが周囲に理解されず、努力を怠っているだけではないかといった誤解を生むことが多い[13]。8歳から12歳までの小学生を対象に行われた調査では、ひらがなの読みに困難があるものが0.2%、書きに困難があるものが1.6%、漢字の読みに困難があるものが6.9%、書きに困難があるものが6%であったと報告された[14]。通常の学級に在籍する小中学生について2012年に文部科学省が教師に対して行ったアンケート調査では、全体の2.4%の児童・生徒が「読む」又は「書く」に著しい困難を示すとされた一方で、校内委員会において特別な教育的支援が必要とされた児童生徒の割合は低く、適切な支援や指導が受けられていない児童・生徒がいる可能性がある[15]

読む、書くなどの能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示し、特別な指導を必要とするような児童・生徒に対しては、2006年度から通級による指導が行われるようになった[16]。行間や字間を広くとる、紙や背景の色を変える、振り仮名を振る、読み上げ機能やキーボード入力などのICT機器の機能を活用することなどの支援が行われている。大学入学共通テストにおいても、試験時間の延長、マークシートの代わりにチェック解答を用いること、拡大文字問題冊子の配布、注意事項などを文書で伝達すること、人による問題文等の読み上げなどの配慮を申請することができる[17]。このような配慮に加え、読み書きの能力に対する直接的な指導も行われている[18]

他の要因による読み書き学習の困難として、特定の波長の光に対する感受性が高いために起こるアーレンシンドローム英語版やscotopic sensitivity syndrome (SSS)と呼ばれる障害が報告されている。紙面の一部が白くなる、文字がぼやける、動く、重なる、ゆがむというような見え方をして、特に白い背景に黒い文字が印刷されている場合に現れる。文字が読みにくいため字の習得が困難で、自分の書いた字も読みにくいために字を書くのにも困難が現れるといった、ディスレクシアと似たような症状があらわれるため、両者が混同されることが多い[19]。アーレンシンドロームの症状は、カラーレンズやカラーフィルムで改善する。読み書き障害の自覚がない人の中にも、カラーフィルムを通して見ることで読解速度が向上する人がいて、そのような人も合わせると、欧米では有症率は20%から38%と推定されている[20]

欧文書体では、Dyslexie英語版OpenDyslexicなどのディスレクシアに配慮したフォントが開発されている。書き文字に近づけ、似た字の差別化が行われていて、鏡文字と間違えないように「b」と「d」などの字は反転させたときに違う形になるようにするなどの工夫がされている[21]。2020年度から小学校で英語教育が始まることに合わせて東京書籍が開発したフォント「NHhandwriting」でもこのような配慮が行われた[22]。「UDデジタル教科書体 欧文」でもこれに合わせて同様の配慮が行われている。

開発の経緯

[編集]

UDフォントの広がり

[編集]

ユニバーサルデザインの視点を取り入れた初の日本語UDフォントは、松下電器産業(現・パナソニック)とイワタが共同で開発した。家電製品の文字が見えにくいというユーザーの声を受けたことをきっかけに、2004年から2社が共同でユニバーサルデザインに配慮したフォントの開発を始めた[23]。イワタ新ゴシックを基に線の単純化や隙間をあけるなどの変更をして、誤読されにくいなどの特徴がある「イワタUDフォント」が完成し、イワタが2006年7月10日から一般向けに販売を開始した。パナソニックは「PUDフォント」(パナソニック・ユニバーサル・デザイン・フォント)として正式に採用し、2006年度からグループの製品の操作表示に使用している[24][25]

他のフォントメーカーも、2009年9月にタイプバンクが「つたわるフォント」シリーズとして「TB ユニバーサルデザインフォント」(15書体)を発売[26]、2009年10月にモトヤが「UDアポロ4」「UDシーダ4」「UDマルベリ4」をリリース[27]、2009年11月にモリサワが「UD黎ミン」「UD新ゴ」「UD新ゴNT」「UD新丸ゴ」をリリース[28]するなど、2009年ごろからUDフォント市場が広がっていた。イワタUDフォントは主に高齢者などの視力が低い人を想定して開発されたため、それに続くUDフォントも視認性(文字を構成する要素が視認しやすいこと)や判読性(他の文字と判別しやすく誤読しにくいこと)、可読性(文章になったときに文字が読みやすいこと)などを重視して、隙間を広くとったり、ゴシック体の出っ張る部分(ゲタや足などと呼ばれる部分)を削ったりしたものが多かった。

TBUD学参丸ゴシック

[編集]

タイプバンクは、2009年にTB ユニバーサルデザインフォント15書体をリリースした後、翌2010年の10月に弱視の子供たちのための教科書や教材を作るための学参書体として「TBUD学参丸ゴシック」3書体を発表した[29]。当時の常用漢字1945字と仮名について、文部科学省学習指導要領に示す字形に準拠している[30]。これは字を覚えたての低学年の児童(や発達障害のある児童)が、書体ごとに微妙に形が違う字を同じものとして捉えられず、混乱してしまう場合があることに対応したもので、TBUD学参丸ゴシックは光文書院の拡大教科書『小学保健』に採用された[31]。この書体は、現場の要望に応えて「TBUD丸ゴシック」を基に部分的にデザイン変更を施し、急いで作った学参フォントであった。そのため手書き文字の形を覚えるには限界があり、一から作る必要を感じたと高田は語っている[32]

UDデジタル教科書体の開発

[編集]

小学校の教科書では、フォントによる字形の差異によっての学習に混乱を与えないよう、学習指導要領の学年別漢字配当表に示された字形に合わせた教科書体が使用されることが多い。従来の教科書体は線に強弱があり、ロービジョンの児童にとって見えにくいものであった。一方、一般的なゴシック体は線の太さは基本的に一定ではあるが、画数が分かりにくく、教科書体の字形とは異なる部分が多い。既存のゴシック体を部分的に変更して学習指導要領に準拠した字形に変えた学参フォントが使われることもあるが、従来のゴシック体の要素を強く残していて、手書きの字の学習には向かない。

UDデジタル教科書体では、ロービジョンの人に限らず、発達性ディスレクシアなどによる読み書き学習に困難がある児童・生徒にも配慮している。開発の段階では、ロービジョンや障害児心理学について研究をしている慶應義塾大学教授中野泰志が協力して、ロービジョンの生徒や教員に対してエビデンス取得のための検証実験を行い、従来の教科書体や明朝体に比べて読みやすいことなどが実証された[33]。読み書き学習に困難がある小学生を対象に、大阪医科薬科大学LDセンターの奥村智人が行った研究の中でも、他の教科書体と比べて読みやすいと答える児童が多くいて、読み書きに困難がある児童にも効果があることが確認された[34]

UDデジタル教科書体は、2016年6月20日、買い切りライセンスTypeBank Select Pack 1/5による販売を開始した[1]

Windows 10での採用

[編集]

2017年6月8日にリリースされたWindows 10 Insider Preview向けのビルド「Build 16215」で、UDデジタル教科書体が日本語環境向けに追加された[35]。2017年10月17日から提供を開始した無償アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」で正式に採用され、Windows 10が搭載された多くのPCで利用できるようになった[36]。日本マイクロソフト Windowsプロダクトマネージャーの春日井良隆は、ICT教育環境をWindows 10で実現するためのフォント採用だと話している[37]。広く普及しているWindowsに採用されたことにより、ロービジョンなどの障害のある子供に関わる人に限らず、多くの人に使われるようになった。UDデジタル教科書体の四つのウェイトのうち、主に本文用のRと、見出し用のBの二つが採用されている[7]

学校教育での利用

[編集]

2011年8月に障害者基本法が改正されてインクルーシブ教育(障害のある子供が障害のない子供と共に学ぶ仕組み)が求められるようになったことや、障害者差別解消法が2016年に施行されるなど合理的配慮の提供が求められるようになっていること、Windows 10に採用されて追加の契約が要らずに利用できるようになったことなどで、学校教育においてプリントや教材などにUDデジタル教科書体が利用される機会が増えている。2020年度の小学教科書では、東京書籍大日本図書学校図書教育出版啓林館の一部の教科書に採用されているほか[38]帝国書院が開発しているデジタル教科書にも採用されている[39]。文部科学省がタブレット電子黒板を活用した教育を推進するなど、学校の情報通信技術 (ICT) 環境の整備が進められる中、デジタル教材でも利用され、読みやすいと評価されている[40]

奈良県での利用例

[編集]

奈良県教育委員会では、ディスレクシアの生徒が高校受験をするので視認性の高いフォントを採用してほしいという要望をきっかけにして、モリサワとUDフォントプランの契約をするなど、2017年度から県立学校でUDデジタル教科書体を活用する取り組みを進めている[41][42]。奈良県立香芝高等学校では、2018年度からすべての教員が電子教材や配布プリント、試験問題や広報誌などの文書でUDデジタル教科書体を利用している。フォントを意識することによって、伝え方についても意識するようになり、分かりやすい授業作りにつながっている[43]

奈良県教育委員会は、県内の市町村立の学校にもUDデジタル教科書体の導入を推進している。2019年2月14日には、大阪医科薬科大学LDセンター奥村智人の監修のもと、モリサワと共同で生駒市立桜ヶ丘小学校の5年生116人に対して実験を行い、UDデジタル教科書体が健常者の子供に対しても有効であることが実証された[44][45]。生駒市では、2019年度から市内の全小中学校で作成するプリントなどの学習教材に使用している[46]

受賞履歴

[編集]

第12回キッズデザイン賞

[編集]

「UDデジタル教科書体 和文・欧文・学習記号」が、第12回キッズデザイン賞(2018年)の「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門」で、更なる展開が期待できる意欲的な作品に贈られる審査委員長特別賞を受賞。Windows 10に採用されたことで教育現場で広く使用されるなど、その効果が大きいことが評価された[2][47]

2023年度「STI for SDGs」アワード

[編集]

UDデジタル教科書体の開発などのモリサワの取り組みが、科学技術振興機構の主催する、2023年度「STI for SDGs」アワードの優秀賞に選出された。視覚認知に困難を抱える人々のニーズに対応し、修正と検証を繰り返すデザインプロセスが評価された。SDGs目標4や、3、11への貢献が期待されている。「同社を始めUDフォント開発に携わる方々の活動やその意義は広く認知されるべきものである」としている[48][49]

ファミリー構成

[編集]

UDデジタル教科書体

[編集]

紙の教科書・タブレットの本文に適するR、紙の教科書・タブレットのタイトルや拡大教科書・電子黒板の本文に適するM、拡大教科書・電子黒板のタイトルに適するB、紙の教科書・タブレットの大見出しや表題に適するHの四つのウェイトがある[50]

2016年4月19日発表[51]、2016年6月20日にTypeBank Select Pack 1/5で販売開始[1]。2018年2月1日にMORISAWA PASSPORT製品で「UDデジタル教科書体 欧文」「UDデジタル教科書体 学習記号」とともに提供開始[52]、StdN版が新しく加わった。2018年3月14日からTypeSquareで「UDデジタル教科書体欧文」とともに提供[53]。2018年10月25日に「稾」と「匇」のグリフを改訂[54][55]。2018年12月17日、MORISAWA BIZ+にMediumとHeavyのウェイトを追加[56]。2018年12月19日に収録文字をAdobe-Japan1-4相当の文字セットに拡張することを発表、2019年1月24日からMORISAWA PASSPORT製品で提供[57]。2019年11月13日からTypeBank PASSPORTに追加[58]。2021年9月10日にAdobe Fontsで「UDデジタル教科書体 R」を提供開始[59]、Adobe Fontsに提供していた他のモリサワ書体の一部の提供を終了[60]

  • UDデジタル教科書体 R[61]
  • UDデジタル教科書体 M[62]
  • UDデジタル教科書体 B[63]
  • UDデジタル教科書体 H[64]

UDデジタル教科書体 欧文

[編集]

UDデジタル教科書体に組み合わせて使えるように作られたラテンアルファベットや欧文の約物、4線が収録された欧文書体。2020年度に小学校で英語教育が拡充することに伴って出された文部科学省の英語教材の字形に合わせて、なるべく少ない画数で書けるようなデザインになっている、「b」と「d」が左右非対称な形になっているなどの工夫がされている[65]。正体欧文の「UD DigiKyo Latin」、イタリック体の「UD DigiKyo Italic」書き学習用の「UD DigiKyo Writing」があり、「UD DigiKyo Latin」「UD DigiKyo Italic」はRegular、Medium、Bold、Heavyの4つのウェイト、「UD DigiKyo Writing」はRegularがある。

2018年1月15日にTypeBank Select Pack PLUSで提供開始[66]。2018年2月1日にMORISAWA PASSPORT製品でも「UDデジタル教科書体」「UDデジタル教科書体 学習記号」とともに提供開始[52]。2018年3月14日からTypeSquareで「UDデジタル教科書体」とともに提供[53]。2018年12月17日からMORISAWA BIZ+に追加[56]

UD DigiKyo Latin

[編集]

正体欧文書体。Regularは5:9:5の4線比率に合わせている。

  • UDデジタル教科書体 欧文 Regular[67]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Medium[68]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Bold[69]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Heavy[70]

UD DigiKyo Italic

[編集]

イタリック体の欧文書体。Regularは5:9:5の4線比率に合わせている。

  • UDデジタル教科書体 欧文 Italic Regular[71]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Italic Medium[72]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Italic Bold[73]
  • UDデジタル教科書体 欧文 Italic Heavy[74]

UD DigiKyo Writing

[編集]

書き学習用の欧文書体。大文字・小文字の学習がしやすいように、大文字の「E」や「H」の横線に合わせた5:6:5の4線比率に設計し直されている。

  • UD DigiKyo Writing[75]

UDデジタル教科書体 学習記号

[編集]

UDデジタル教科書体に組み合わせて使えるように作られた数字やキログラム(kg)・アール(a)などの単位記号、句点付きのカギ括弧など、算数や理科で用いる学習記号専用の書体。RとMの二つのウェイトがある。

2018年2月1日にMORISAWA PASSPORT製品で「UDデジタル教科書体」「UDデジタル教科書体 欧文」とともに提供開始[52]。2018年12月17日からMORISAWA BIZ+に追加[56]

  • UDデジタル教科書体 学習記号 R[76]
  • UDデジタル教科書体 学習記号 M[77]

UDデジタル教科書体 筆順フォント

[編集]

UDデジタル教科書体に収録されている文字のうち、仮名・数字・常用漢字を一画ずつ表した筆順フォント。「小学校1・2年生」「同3・4年生」「同5・6年生」「中学校1年」「同2年」「同3年生」用の12書体がある。ウェイトはRのみがある。

2021年5月10日に発表、MORISAWA BIZ+およびMORISAWA BIZ+公共団体向けUDフォントプランでリリース[78]。2021年10月21日にMORSAWA PASSPORTで提供を開始[79]

  • 「UD 筆順A E12」「UD 筆順A E34」「UD 筆順A E56」
  • 「UD 筆順B E12」「UD 筆順B E34」「UD 筆順B E56」
  • 「UD 筆順A J1」「UD 筆順A J2」「UD 筆順A J3」
  • 「UD 筆順B J1」「UD 筆順B J2」「UD 筆順B J3」

UD デジタル 教科書体(UD Digi Kyokasho)

[編集]

2017年8月17日にリリースされたWindows 10のバージョン 1709で日本語補助フォントとして導入されたTrueTypeフォント[80]Microsoft 365のクラウドフォントとしても導入されている[81]。本文用のRと見出し用のBの二つのウェイトがあり、それぞれ等幅フォント、英数のみプロポーショナル幅のP付きフォント、かなと英数がプロポーショナル幅のK付きフォントの三つがある。Windows 10 バージョン 1903に搭載されているものからVer2.00になり、特定の環境下で文字の下部が切れる現象が修正された[82]。なお2019年1月からモリサワのMORISAWA PASSPORT製品などでは、収録文字セットをAdobe-Japan1-4に拡張したUDデジタル教科書体 Pro/ProNが提供されているが、Windowsに収録されているものの収録文字数はモリサワから提供されるPro/ProNのものより少ない。

UDデジタル教科書体 ProN Rに含まれる「茨」の二つの字形(グリフ)。左のCID 7962はJIS X 0213:2004の例示字形による。右のCID 1205はJIS X 0208:1990の例示字形によるもので2017年告示の学習指導要領に示された字形と一致する。

2017年に告示され2020年に実施された学習指導要領により新たに小学校4年生で習うことになった「茨」の字形は、JIS X 0213:2004(JIS2004)の例示字形と学習指導要領に示されたものとで4画目・5画目の形が異なるが、Windows 10に搭載されているものはJIS2004の例示字形となっている。モリサワから提供されるUDデジタル教科書体 ProN 1.00、StdN 2.000(Nフォント)ではJIS2004字形とJIS90字形(JIS X 0208:1990の例示字形=この字の場合は2017年告示の学習指導要領の字形と一致する)の両方が収録されており、デフォルト字形はJIS2004字形である。UDデジタル教科書体 Proでは両方を収録し、デフォルト字形はJIS90字形である。UDデジタル教科書体 StdではJIS90字形のみを収録する。

  • UD Digi Kyokasho N-R(UD デジタル 教科書体 N-R)
  • UD Digi Kyokasho NP-R (UD デジタル 教科書体 NP-R、教育現場の基本推奨書体[83]
  • UD Digi Kyokasho NK-R(UD デジタル 教科書体 NK-R)
  • UD Digi Kyokasho N-B(UD デジタル 教科書体 N-B)
  • UD Digi Kyokasho NP-B(UD デジタル 教科書体 NP-B)
  • UD Digi Kyokasho NK-B(UD デジタル 教科書体 NK-B)

採用事例

[編集]

学習参考書

[編集]
  • 三省堂『例解小学国語辞典 第七版』、『例解小学漢字辞典 第六版』(UDデジタル教科書体)
    • 三省堂の小学生向け辞書では、小学生が書写を正しく身につけるという観点から見出しにアンチック体と教科書体を使用してきたが、見やすさと学習効果を考えて、この改訂版では見出しや熟語解説などに採用した[84][85]
  • ポプラ社総合百科事典ポプラディア第三版』(UDデジタル教科書体)
    • 小・中学生や教員を対象にしたアンケート調査で「読みやすい」と人気の高かったUDデジタル教科書体が、解説文(本文)の書体として採用された[86]
  • 三省堂『例解新国語辞典 第十版』、『例解新漢和辞典 第五版』(UDデジタル教科書体)
    • 小学生向け辞書に引き続き、中学生以上の辞書についても、見出しなどにUDデジタル教科書体を採用[87]

2020年度用小学校教科書

[編集]
  • 東京書籍 2020年度 教科書『新しい理科』[88]、『あたらしい せいかつ』[89](UDデジタル教科書体)
  • 教育出版 2020年度 教科書 『小学書写』[90]、『小学社会』[91]、『小学算数』[92](UDデジタル教科書体)
  • 啓林館  2020年度 教科書 『わくわく算数』[93]、『わくわく理科』[94]、『わくわくせいかつ上』『いきいきせいかつ下』[95]、『Blue Sky elementary』[96](UDデジタル教科書体)
  • 学校図書 2020年度 教科書 『JUNIOR TOTAL ENGLISH 1』(UDデジタル教科書体 欧文)[97]

学習アプリ

[編集]
  • ベネッセコーポレーション「漢字サプリ」(UDデジタル教科書体)[98]
  • サインウェーブ「ELST Elementary」[99]、「ひとり英会話 for School」(UDデジタル教科書体 欧文)[100]
  • MetaMoJi「MetaMoJi ClassRoom」(UDデジタル教科書体)[101]
  • サムシンググッド「読むトレGO!」(UDデジタル教科書体 R)[102]
  • 慶應義塾大学中野泰志研究室「UDブラウザ」(UDデジタル教科書体)[103]
  • Shamrock Records株式会社「UDトーク」(UDデジタル教科書体)[104]
  • NPO法人eboardのICT教材「eboard」(UDデジタル教科書体)[105]

関連書体

[編集]
TBUDフォント(つたわるフォント)
タイプバンクが博報堂ユニバーサルデザイン(現・博報堂ダイバーシティデザイン)と共同で「つたわるフォント」シリーズとして2009年9月に発表したフォントシリーズ[106][107]。TBUDゴシック、TBUD丸ゴシック、TBUD明朝、UDタイポスの4ファミリーがある。
TBUD学参丸ゴシック
2010年10月25日発表[29]。TBUD丸ゴシックを基に、仮名と2010年の改定前の常用漢字を学習指導要領に準拠した字形(学参字形)にしたもの[30]育鵬社[108]や光文書院[31]の拡大教科書のフォントとして使用されている。
BIZ UDゴシック、BIZ UD明朝
2017年9月29日にモリサワが発表した「MORISAWA BIZ+」に含まれている。TBUDゴシックとTBUD明朝を基に、収録漢字をJIS第4水準まで拡張したもの[109]。2018年10月2日に一般提供が開始されたWindows 10の機能アップデート「Windows 10 October 2018 Update」で採用され、広く使われるようになった[110]。2022年3月11日にSIL Open Font LicenseにてソースコードがGitHubに公開された[111]
イワタ学参新教科書体
2018年3月27日にイワタが発売。ディスプレイ上でも読みやすくするため、ふところを広くとり、画数や筆順をわかりやすくするなどの工夫がなされている。横組み用にかなのデザインを変えた横用が用意されている[112]
游教科書体(游教科書体 N、游教科書体 New)
字游工房が東京書籍と共同開発したフォントファミリー。2004年発表の游教科書体 Mから、字形の改訂やウェイトBの追加、横用の追加などをして2019年7月に游教科書体 New M/Bを発表[113]。縦線と横線の太さの差を抑えていて、起筆や終筆が穏やかなデザインになっている。なお、東京書籍は、従来の教科書体のUD書体では「とめ、はね、はらい」の点で不十分だとして、UD教科書体(游TUD教科書体)を独自に開発し、2020年度用の教科書に使用している[114]。この書体を基にしていて、線を膨らませて起筆や終筆部分のとがった形を和らげるなどの工夫がされている。

脚注

[編集]
  1. ^ a b c 新書体「UDデジタル教科書体」販売開始日時のお知らせ』(プレスリリース)株式会社タイプバンク、2016年6月14日https://www.typebank.co.jp/新書体「udデジタル教科書体」販売開始日時のお知/2021年8月1日閲覧 
  2. ^ a b モリサワ 第12回キッズデザイン賞 特別賞を受賞 「UDデジタル教科書体 和文・欧文・学習記号」』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年9月25日https://www.morisawa.co.jp/about/news/39432021年8月1日閲覧 
  3. ^ モリサワ note編集部 (2021年7月30日). “筆順フォントリリース記念!UDデジタル教科書体 関連情報まとめ”. 2021年8月1日閲覧。
  4. ^ 谷口絵美 (2020年1月9日). “「ロービジョンの子が文字を適切に学べない」と知り衝撃”. 日経xwoman. 2021年8月1日閲覧。
  5. ^ モリサワを存続会社とした吸収合併を発表』(プレスリリース)株式会社タイプバンク、2017年5月10日https://www.typebank.co.jp/170510/2021年8月1日閲覧 
  6. ^ 沿革 タイプバンクフォント開発の歴史”. TypeBank. 2021年8月1日閲覧。
  7. ^ a b パイ インターナショナル (2018)、p.117。
  8. ^ 学研プラス (2017)、p.72。
  9. ^ 障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律第6条第1項の規定に基づき定める教科用拡大図書の標準的な規格の策定等”. 文部科学省 (2008年12月25日). 2021年10月3日閲覧。
  10. ^ 中野泰志 (2021年1月29日). “慶應義塾大学「PDF版拡大図書」”. 2021年10月3日閲覧。
  11. ^ 文部科学省『学習者用デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン』(レポート)2018年12月https://www.mext.go.jp/content/20210325-mxt_kyokasyo01-100002550_02.pdf2021年10月3日閲覧 
  12. ^ 英語になると突然できなくなる“隠れ識字障害”とは モリサワに聞く「フォントのユニバーサルデザイン」(番外編)”. ねとらぼ (2019年6月18日). 2021年10月3日閲覧。
  13. ^ 原恵子「日本語母語話者児童に見られる発達性ディスレクシアの問題と支援」『日本語教育実践研究』第4号、立教日本語教育実践学会、2017年3月、3-15頁、doi:10.14992/00014813ISSN 2188-2363 
  14. ^ Uno, Akira; Wydell, Taeko N; Haruhara, Noriko; Kaneko, Masato; Shinya, Naoko (8 2009). “Relationship between reading/writing skills and cognitive abilities among Japanese primary-school children: normal readers versus poor readers (dyslexics)”. Reading and Writing 22 (7): 755-789. doi:10.1007/s11145-008-9128-8. ISSN 1573-0905. 
  15. ^ 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 (2012年12月5日). “通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について”. 2021年10月3日閲覧。
  16. ^ 銭谷眞美 (2006年3月31日). “学校教育法施行規則の一部改正等について(通知)”. 文部科学省初等中等教育局. 2021年10月3日閲覧。
  17. ^ 独立行政法人 大学入試センター. “令和4年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 受験上の配慮案内”. 2021年10月3日閲覧。
  18. ^ 稲垣真澄、小枝達也「特異的発達障害の診断・治療ガイドライン」『脳と発達』第42巻第2号、一般社団法人日本小児神経学会、2010年、147-149頁、doi:10.11251/ojjscn.42.147NAID 10026528297、Online ISSN 1884-7668, Print ISSN 0029-0831, NCID AN0020232X 
  19. ^ 上條まゆみ (2019年12月22日). “視覚が敏感過ぎて、文字が消え、動く…「アーレンシンドローム」とは?”. 現代ビジネス. 講談社. 2021年10月3日閲覧。
  20. ^ 尾形雅徳、熊谷恵子「光の感受性障害に関する研究の動向について」『障害科学研究』第40巻第1号、障害科学学会、2016年、149-161頁、doi:10.20847/adsj.40.1_149NAID 130005815421、Online ISSN 2432-0714, Print ISSN 1881-5812, NCID AA12215065 
  21. ^ 朱心茹「発達性ディスレクシアに特化した欧文書体の特徴」『研究報告コンピュータと教育(CE)』2016-CE-135第4号、2016年6月25日、1-9頁、ISSN 2188-8930、NII:1001/00204763 
  22. ^ ユニバーサルデザインへの取り組み”. 2年度用 小学校教科書のご紹介. 東京書籍. 2021年10月3日閲覧。
  23. ^ 情報通信研究機構 (NICT) バリアフリーサイト (2019年8月7日). “文字のユニバーサルデザイン 「イワタUDフォント」の開発(1/5)”. 国立研究開発法人情報通信研究機構法. 2021年8月1日閲覧。
  24. ^ ユニバーサル・デザイン視点の書体『イワタ・ユニバーサル・デザイン・フォント』新発売』(プレスリリース)株式会社イワタ、2006年8月31日https://www.iwatafont.co.jp/news/index.html2021年8月1日閲覧 
  25. ^ 雪朱里 (2020年6月16日). “活字・写植・フォントのデザインの歴史 - 書体設計士・橋本和夫に聞く(49) UDフォントの誕生--UDゴシック、UD丸ゴシック”. マイナビニュース. 2021年8月1日閲覧。
  26. ^ ユニバーサルデザイン「つたわるフォント」をリリースします。』(プレスリリース)株式会社タイプバンク、2009年9月11日https://www.typebank.co.jp/tsutawaru/2021年8月1日閲覧 
  27. ^ モトヤUD対応フォント発売について”. 株式会社モトヤ. 2009年10月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月1日閲覧。
  28. ^ モリサワ 2009 年の新書体としてUD 書体、秀英明朝などを11 月にリリースすることを発表』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2009年9月1日。オリジナルの2012年1月14日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120114202612/http://www.morisawa.co.jp/font/news/ph090901.html2021年8月1日閲覧 
  29. ^ a b TBUD学参丸ゴシックを公開しました』(プレスリリース)株式会社タイプバンク、2010年10月25日https://www.typebank.co.jp/udgakusanrg/2021年8月20日閲覧 
  30. ^ a b TBUD学参丸ゴシック”. 2021年8月20日閲覧。
  31. ^ a b 雪朱里+グラフィック社編集部 (2015)、p.23。
  32. ^ 谷口絵美 (2020年1月9日). “「ロービジョンの子が文字を適切に学べない」と知り衝撃(3ページ目)”. 日経xwoman. 2021年8月20日閲覧。
  33. ^ モリサワがICT教育向け「UDデジタル教科書体」を発表”. ICT教育ニュース (2016年5月23日). 2021年8月1日閲覧。
  34. ^ 発達障害の見え方の問題とudフォントの効果”. 株式会社モリサワ. 2021年10月3日閲覧。
  35. ^ Masaru Iritani (MSFT) (2017年6月20日). “Windows 10 Insider Preview ビルド 16215 でお試しいただける日本語に関する改善点について”. 2021年8月21日閲覧。
  36. ^ モリサワ「Windows 10 Fall Creators Update」での「UDデジタル教科書体」正式採用を発表』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2017年10月17日https://www.morisawa.co.jp/about/news/36812021年9月1日閲覧 
  37. ^ 阿久津良和 (2017年8月9日). “障がいを持つ人々の進学や就学をIT技術で支援する「DO-IT Japan」 - Windows 10に新採用「UDデジタル教科書体」フォントの役割”. マイナビニュース. 2021年8月1日閲覧。
  38. ^ 「UDデジタル教科書体」の開発背景とデザインの特徴(読みにまつわる子どもたちの困りごと)【SDGs×地方創生 オンラインLIVE Day1 ミニセミナー】”. FONT SWITCH PROJECT (2021年4月16日). 2021年8月1日閲覧。
  39. ^ モリサワ note編集部 (2021年4月21日). “【インタビュー】デジタル教科書制作の裏側に見る、UDデジタル教科書体の可能性”. 2021年8月1日閲覧。
  40. ^ まつい きみこ (2020年5月7日). “教育現場で話題!子どもの学習意欲を上げる「UDデジタル教科書体」とは?”. ダイヤモンド・オンライン. 2021年8月1日閲覧。
  41. ^ やさしい「文字」から教育が変わる 奈良県教育委員会×モリサワ[AD]」『月刊 先端教育』創刊特別号、学校法人先端教育機構、2019年10月、2021年8月1日閲覧 
  42. ^ 奈良県教育委員会 奈良県立教育研究所”. Userʼs Voice. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  43. ^ 日本マイクロソフト (2020年7月9日). “フォントを意識して効果的に活用することが教育の質的向上につながる――全国に先駆けて UDデジタル教科書体を本格導入した奈良県の試みは、なぜ注目を集めているのか”. TECH+. 2021年8月21日閲覧。
  44. ^ 平成31年3月月例記者会見 (PDF). 生駒市. 26 March 2019. p. 1-3. 2021年8月1日閲覧
  45. ^ 教材の書体を変えるだけで子どもの読解力が上がった!? モリサワに聞く「フォントのユニバーサルデザイン」(1)”. ねとらぼ (2019年6月7日). 2021年8月1日閲覧。
  46. ^ 有効性を実証! 県内小中学校で初! 市内全小中学校で、UDフォントを導入します』(PDF)(プレスリリース)奈良県生駒市、2019年3月26日。オリジナルの2019年6月6日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11291926/www.city.ikoma.lg.jp/cmsfiles/contents/0000016/16974/310326_02.pdf2021年8月1日閲覧 
  47. ^ UDデジタル教科書体 和文・欧文・学習記号”. KIDS DESIGN AWARD キッズデザイン賞. 特定非営利活動法人キッズデザイン協議会. 2021年8月1日閲覧。
  48. ^ モリサワのUDフォント開発と普及促進の取り組みが「STI for SDGs」アワード優秀賞を受賞』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2023年11月2日https://www.morisawa.co.jp/about/news/98222023年11月3日閲覧 
  49. ^ 令和5年度「STI for SDGs」アワード 受賞取り組みの決定について』(PDF)(プレスリリース)科学技術振興機構(JST)、2023年11月2日https://www.jst.go.jp/pr/info/info1649/pdf/info1649.pdf2023年11月3日閲覧 
  50. ^ UDデジタル教科書体提供開始”. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  51. ^ 新書体「UDデジタル教科書体」のお知らせ』(プレスリリース)株式会社タイプバンク、2016年4月19日https://www.typebank.co.jp/20160419/2021年8月1日閲覧 
  52. ^ a b c モリサワ「UDデジタル教科書体」と「UDデジタル教科書体欧文」をMORISAWA PASSPORT製品で提供』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年1月15日https://www.morisawa.co.jp/about/news/37512021年8月1日閲覧 
  53. ^ a b UDデジタル教科書体を追加 TypeSquare』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年3月14日https://www.morisawa.co.jp/about/news/38002021年8月1日閲覧 
  54. ^ 書体改訂のお詫びとアップデートのお願い』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年10月25日https://www.morisawa.co.jp/about/news/40262021年8月1日閲覧 
  55. ^ モリサワフォント製品改訂とタイプバンクフォント製品改訂のご案内とアップデータのご提供[2018.10.25]”. 株式会社モリサワ (2018年10月25日). 2021年8月1日閲覧。
  56. ^ a b c 「MORISAWA BIZ+」にUDデジタル教科書体ファミリーを追加』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年12月17日https://www.morisawa.co.jp/about/news/40502021年8月1日閲覧 
  57. ^ 新書体「MORISAWA PASSPORT アップグレード2019年1月版」を1月24日より提供開始』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年12月19日https://www.morisawa.co.jp/about/news/40592021年8月1日閲覧 
  58. ^ TypeBank PASSPORTに「UDデジタル教科書体」「エコー」「オーブ」を追加』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2019年11月13日https://www.morisawa.co.jp/about/news/47112021年8月1日閲覧 
  59. ^ Adobe Fontsへの提供書体アップデートのご案内』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2021年5月18日https://www.morisawa.co.jp/about/news/64292021年8月1日閲覧 
  60. ^ 2021 年 9 月に Morisawa フォントの一部を提供終了”. Adobe Fonts ユーザーガイド. アドビ (2021年6月22日). 2021年8月1日閲覧。
  61. ^ UDデジタル教科書体 R”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  62. ^ UDデジタル教科書体 M”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  63. ^ UDデジタル教科書体 B”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  64. ^ UDデジタル教科書体 H”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  65. ^ UDデジタル教科書体 欧文の特徴”. 株式会社モリサワ. 2021年9月18日閲覧。
  66. ^ モリサワ 新学習指導要領に準じた「UDデジタル教科書体欧文」をTypeBank Select Pack PLUSで提供開始』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年1月15日https://www.morisawa.co.jp/about/news/37482021年8月1日閲覧 
  67. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Regular”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  68. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Medium”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  69. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Bold”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  70. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Heavy”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  71. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Italic Regular”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  72. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Italic Medium”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  73. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Italic Bold”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  74. ^ UDデジタル教科書体 欧文 Italic Heavy”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  75. ^ UD Digikyo Writing”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  76. ^ UDデジタル教科書体 学習記号 R”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  77. ^ UDデジタル教科書体 学習記号 M”. 書体見本. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  78. ^ 漢字の組み立てや部首の学習など国語の授業に便利な「UDデジタル教科書体 筆順フォント」をMORISAWA BIZ+に追加』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2021年5月10日https://www.morisawa.co.jp/about/news/64272021年8月1日閲覧 
  79. ^ MORISAWA PASSPORT 2021年新書体の提供を10月21日(木)11時より開始』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2021年9月28日https://www.morisawa.co.jp/about/news/65432021年10月3日閲覧 
  80. ^ alib-ms、PeterCon、WorkNihar (2021年5月6日). “UD Digi Kyokasho font family - Typography”. Microsoft Docs. 2021年8月1日閲覧。
  81. ^ Cloud fonts in Office”. Office Support. マイクロソフト (2021年4月27日). 2021年8月1日閲覧。
  82. ^ Morisawa-support (2020年1月10日). “Windows10標準搭載書体との違いはありますか?”. BIZ+. 株式会社モリサワ. 2021年8月21日閲覧。
  83. ^ Morisawa (2021年4月22日). “フォント名の[P][K]有無の違いは何ですか?”. BIZ+. 株式会社モリサワ. 2021年8月21日閲覧。
  84. ^ 【辞書編集者連載】新小学1・2・3年生のパパママ必見! 小学国語辞典の選び方、楽しみ方を教えます。 【連載】第4回『三省堂 例解小学国語辞典 第七版』 三省堂 細見雅彦さん 荻野真友子さん GRID 八十島博明さん(デザイナー) モリサワ 高田裕美さん(フォント開発者)”. 絵本ナビ (2020年3月5日). 2021年8月1日閲覧。
  85. ^ モリサワ「UDデジタル教科書体」が株式会社三省堂の小学生向け辞書に初めて採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2019年11月20日https://www.morisawa.co.jp/about/news/47222021年8月1日閲覧 
  86. ^ モリサワ「UDデジタル教科書体」が株式会社ポプラ社の子ども向け総合百科事典に採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2020年4月27日https://www.morisawa.co.jp/about/news/48992021年8月1日閲覧 
  87. ^ モリサワ 「UDデジタル教科書体」が株式会社三省堂の中学生向け国語・漢和辞典に採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2021年1月12日https://www.morisawa.co.jp/about/news/52722021年8月1日閲覧 
  88. ^ 編集上の留意点”. 2年度用 小学校教科書のご紹介. 東京書籍. 2021年8月1日閲覧。
  89. ^ 〜「2020 年度 あたらしい せいかつ」の取り組み〜 全ての児童に学びやすい教科書であるために” (PDF). 東京書籍. 2021年8月1日閲覧。
  90. ^ 今日的な教育課題への対応”. 令和2年 教科書特設サイト. 教育出版. 2021年8月1日閲覧。
  91. ^ 特色4 すべての子どもの学びをしっかりと支えます”. 令和2年 教科書特設サイト. 教育出版. 2021年8月1日閲覧。
  92. ^ さまざまな教育課題への対応”. 令和2年 教科書特設サイト. 教育出版. 2021年8月1日閲覧。
  93. ^ ユニバーサルデザインについて ~誰もが学びやすい教科書を目指して~”. 啓林館. 2021年8月1日閲覧。
  94. ^ ユニバーサルデザインについて ~誰もが学びやすい教科書を目指して~”. 啓林館. 2021年8月1日閲覧。
  95. ^ ユニバーサルデザインについて ~誰もが学びやすい教科書を目指して~”. 啓林館. 2021年8月1日閲覧。
  96. ^ ユニバーサルデザインについて ~誰もが学びやすい教科書を目指して~”. 啓林館. 2021年8月1日閲覧。
  97. ^ 事例 - フォント製品 出版/カタログ”. 製品/ソリューション. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  98. ^ 【採用事例①】株式会社ベネッセコーポレーション様 | UDデジタル教科書体”. 特集記事. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  99. ^ ICT教育でも見やすさの効果が期待される「UDデジタル教科書体 欧文」が小学校英語総合対策アプリ「ELST® Elementary」に採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2020年12月11日https://www.morisawa.co.jp/about/news/52542021年8月1日閲覧 
  100. ^ ICT教育でも見やすさの効果が期待される「UDデジタル教科書体 欧文」が英会話学習アプリ「ひとり英会話® for School」に採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2019年11月8日https://www.morisawa.co.jp/about/news/47132021年8月1日閲覧 
  101. ^ 「MetaMoJi ClassRoom」にてモリサワのUDデジタル教科書体が採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2020年4月23日https://www.morisawa.co.jp/about/news/48972021年8月1日閲覧 
  102. ^ 事例 - フォント製品 OEM・組込み”. 製品/ソリューション. 株式会社モリサワ. 2021年8月1日閲覧。
  103. ^ 中野 泰志 (2020年3月7日). “教科書・教材閲覧アプリ「UDブラウザ」”. 2021年8月1日閲覧。
  104. ^ shamrock1976 (2021年8月4日). “【新機能】フォント「UDデジタル教科書体」を追加しました”. UDトーク. 2021年8月21日閲覧。
  105. ^ 「MetaMoJi ClassRoom」にてモリサワのUDデジタル教科書体が採用』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2023年10月5日https://www.morisawa.co.jp/about/news/97872023年11月3日閲覧 
  106. ^ 博報堂、ユニバーサルデザイン仕様の「つたわるフォント」発売、「つたわる広告」サービスも同時展開”. MarkeZine. 翔泳社 (2009年9月11日). 2021年9月18日閲覧。
  107. ^ 文字のバリアフリー すべての人に見やすく”. 慶應塾生新聞 (2016年11月12日). 2021年9月18日閲覧。
  108. ^ 育鵬社の 拡大教科書” (PDF). 育鵬社. 2021年9月18日閲覧。
  109. ^ モリサワ ビジネス文書作成向けのUDフォントソリューション「MORISAWA BIZ+」を発表』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2017年9月29日https://www.morisawa.co.jp/about/news/36572021年8月21日閲覧 
  110. ^ モリサワ「Windows 10 October 2018 Update」での「BIZ UDゴシック/明朝」の正式採用を発表』(プレスリリース)株式会社モリサワ、2018年10月24日https://www.morisawa.co.jp/about/news/40102021年8月21日閲覧 
  111. ^ 樽井秀人 (2022年3月24日). “めっちゃ読みやすいモリサワの「BIZ UD」フォントが「GitHub」に”. Impress Watch. 窓の杜. インプレス. 2022年3月26日閲覧。
  112. ^ 新製品「イワタ新教科書体」発売のお知らせ(2018.03.27発売)』(プレスリリース)株式会社イワタhttps://www.iwatafont.co.jp/news/index.html#release_shin-kyokasho2021年8月21日閲覧 
  113. ^ 游教科書体 Newファミリー”. 字游工房. 2021年8月21日閲覧。
  114. ^ 「すべての子供に豊かな学びを」ユニバーサルデザインの視点に立った教科書とは” (PDF). 東京書籍. p. 2. 2021年8月21日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 雪朱里+グラフィック社編集部『もじ部 : 書体デザイナーに聞くデザインの背景・フォント選びと使い方のコツ』グラフィック社、2015年12月25日。ISBN 9784766128581OCLC 947802242 
  • 『実例付きフォント字典 改訂版』パイ・インターナショナル、2018年4月24日。ISBN 978-4-7562-5010-0OCLC 1035563176 
  • 川内美彦(監修) 編『発見! 体験! 工夫がいっぱい! ユニバーサルデザイン』学研プラス、2017年2月24日。ISBN 978-4-05-501213-3OCLC 972328642 

外部リンク

[編集]