with!!
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ジャンル | 少女漫画 |
漫画 | |
作者 | 斎藤けん |
出版社 | 白泉社 |
掲載誌 | LaLa LaLa DX |
レーベル | 花とゆめコミックス |
発表号 | LaLa: 2006年2月号 - 2007年1月号 LaLa DX: 2008年3月号 - 2009年7月号 |
発表期間 | 2005年12月 - 2009年6月 |
巻数 | 全4巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『with!!』(ウィズ)は、斎藤けんによる日本の漫画作品。『LaLa』(白泉社)2006年2月号から2007年1月号まで連載の後、掲載誌を移し、『LaLa DX』(同)2008年3月号から2009年7月号まで連載した。単行本は全4巻。本作は斎藤が『LaLa DX』で『花の名前』を連載している時に、並行して『LaLa』で連載が開始された作品である[1]。
あらすじ
[編集]賀茂口真砂は顔も成績も運動もいつも「普通」。一方、真砂の兄の司朗は頭が良く、スポーツ万能で自他共に認める天才少年。ところが鳩高の文化祭を1週間後に控えたある日、車に轢かれそうになった真砂を庇って司朗が事故死してしまう。その直後から真砂の体にある異変が起こる。
登場人物
[編集]- 賀茂口 真砂(かもぐち まさご)
- 主人公で鳩高の1年生。顔も成績の運動もいつも“普通”の女の子。傍に全てにおいて完璧な兄の司朗が居るため、「普通」と言われることがコンプレックスだった。司朗が死んだ直後から体にある異変が表れる。
- 賀茂口 司朗(かもぐち しろう)
- 真砂の兄で鳩高のカリスマ生徒会長。2年生。頭が良くて運動も出来る、自他共に認める天才少年。ところがある日、車に轢かれそうになった真砂を庇って事故死してしまう。超シスコン。鳩高四天王の1人。
- 黒馬 八坂(くろうま やさか)
- 鳩高の生徒会・副会長。司朗の親友。鳩高四天王の1人。
- 睦 猿彦(くが さるひこ)
- 蝶高(男子高)の不良。小学校時代、司朗と一緒にサッカーをやっておりお互いに天才と呼ばれていた。海外遠征の選抜の試合では睦が選ばれたが、「納得いかない」と逆上して司朗に大ケガを負わせる。それ以来サッカーを辞めてしまう。
- 西園寺 歌麿(さいおんじ うたまろ)
- 蝶高1年。自称「歌くん」。
- 鹿内 時也(しかない ときや)
- 蝶高1年。自称「時くん」。
- 神 尚史(じん たかし)
- 鳩高生徒会・議長。鳩高四天王の1人。
- 鷺沼 美登利(さぎぬま みどり)
- 鳩高生徒会の書記にして会計。司郎のことが好き。鳩高四天王の1人。
制作背景
[編集]本作の主要な登場人物は、斎藤が高校生のころに考案されていた[1]。『LaLa DX』で『花の名前』を連載していた斎藤は、当時の担当編集者と『LaLa』本誌での連載を目標としていた[1]。担当編集者に「連載を狙えるアイデア」を尋ねられた斎藤は、「『別れ』を描きたくて考えた」という本作の案を出した[1]。集中連載が決定し、斎藤は喜んだが、私生活が多忙であったこともあり、「行き倒れるように床で寝て」いたほど時間不足な状況で描かれていた[1]。
ストーリーの展開について、「打ち切りと復活を何度か繰り返した」ため、「思い通りと言い切ること」はできないが、「全体的な流れは概ね構想どおりに描くことができた」という[1]。本作で描きたかったのは「本当に兄が乗り移っているのか、真砂の自作自演なのか、傍から見てわからない不安感」であるため、それが描けたことが「うれしかった」と斎藤は話している[1]。
書誌情報
[編集]- 斎藤けん 『with!!』 白泉社〈花とゆめコミックス〉、全4巻
- 2006年7月初版発行[2](7月5日発売)、ISBN 4-592-18206-5
- 「桐島亭の魔法」(『LaLa』2005年7月号掲載)を併録
- 2007年3月初版発行[3](3月5日発売)、ISBN 978-4-592-18207-8
- 2009年4月初版発行[4](4月3日発売)、ISBN 978-4-592-18215-3
- 2009年8月初版発行[5](8月5日発売)、ISBN 978-4-592-18330-3
- 「猫とヨーコと俺で家」(『LaLa』2008年10月号掲載)を併録
- 2006年7月初版発行[2](7月5日発売)、ISBN 4-592-18206-5
出典
[編集]- ^ a b c d e f g “LaLa45周年特集「天堂家物語」斎藤けんインタビュー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年8月5日) 2021年10月3日閲覧。
- ^ “with!! 第1巻(白泉社):2006|書誌詳細”. 国会図書館サーチ. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “with!! 第2巻(白泉社):2007|書誌詳細”. 国会図書館サーチ. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “with!! 第3巻(白泉社):2009|書誌詳細”. 国会図書館サーチ. 2021年7月24日閲覧。
- ^ “with!! 第4巻(白泉社):2009|書誌詳細”. 国会図書館サーチ. 2021年7月24日閲覧。