ひぐちアサ
ひぐち アサ | |
---|---|
生誕 | 1970年5月17日(54歳)[1] 埼玉県浦和市(現・さいたま市) |
国籍 | 日本 |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 1998年(平成10年) - |
ジャンル | 青年漫画 |
代表作 | 『おおきく振りかぶって』 |
受賞 | 第10回手塚治虫文化賞新生賞 日本のメディア芸術100選マンガ部門 第31回講談社漫画賞一般部門 (以上『おおきく振りかぶって』) |
ひぐち アサ(1970年5月17日[1] - )は、日本の漫画家。女性[2]。埼玉県浦和市(現さいたま市)出身[3]。代表作は『おおきく振りかぶって』。
来歴
[編集]埼玉県浦和市で生まれる。中学ではソフトボール部に在籍[1]、進学先の埼玉県立浦和西高等学校でも引き続きソフトボール部に在籍する。
その後、法政大学文学部心理学科に進学し[3]、スポーツ心理学を専攻[1]。大学では漫画研究会や写真研究会に所属していた。
大学卒業後の1998年、ひぐちアーサー名義でアフタヌーン四季賞(春)に「ゆくところ」を投稿、四季賞を受賞する。同年、『月刊アフタヌーン』(講談社)8月号に「ゆくところ」が掲載され、漫画家デビューを果たす。
以後、『月刊アフタヌーン』で、「家族のそれから」「ヤサシイワタシ」といった、家族のきずななどを描いた内面的な作品を発表する[4]。
2003年、それまで描いていた恋愛ドラマや家族ドラマから離れ、高校野球をテーマにした「おおきく振りかぶって」の連載を開始[1]。同作では作者自身の経験を活かしてスポーツ科学やメンタルトレーニングを取り入れ[1]、野球マンガに新たな表現の可能性を示した[4]。そのことが評価され、2006年に「おおきく振りかぶって」で第10回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した[4]。また、「日本のメディア芸術100選」にてマンガ部門で選ばれた。翌2007年には「おおきく振りかぶって」で第31回講談社漫画賞一般部門を受賞した[5]。
人物
[編集]独特な台詞回しによって登場人物の人間関係を描く作風で、繊細な心理描写が特徴。
2010年6月30日、埼玉県営大宮公園野球場で、埼玉西武ライオンズ主催のゲーム(相手は北海道日本ハムファイターズ)が『おおきく振りかぶって』のコラボレーションで始球式を務めた。
2011年、『おおきく振りかぶって』の長期休載期間中に長女を出産したことを明かしている[6]。また2016年から2017年にかけても、第2子出産のため休載している[7][8]。
作品リスト
[編集]- ゆくところ(『月刊アフタヌーン』1998年8月号) - デビュー作の読み切り作品。単行本『家族のそれから』に併録。
- 『家族のそれから』講談社〈アフタヌーンKC〉全1巻(『月刊アフタヌーン』2000年2月号 - 5月号)
- 『ヤサシイワタシ』講談社〈アフタヌーンKC〉全2巻(『月刊アフタヌーン』2001年1月号 - 2002年2月号)
- 基本のキホン! - (『月刊アフタヌーン』2003年6月号) - 読み切り作品。『おおきく振りかぶって』3巻に併録。
- 『おおきく振りかぶって』講談社〈アフタヌーンKC〉既刊37巻(『月刊アフタヌーン』2003年11月号 - 連載中)
その他の活動
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f “ひぐちアサ”. コミックナタリー (ナターシャ) 2012年1月17日閲覧。
- ^ “ひぐち アサ(漫画家)”. マンガペディア. 2024年12月16日閲覧。
- ^ a b “『おおきく振りかぶって』作品紹介”. 講談社コミックプラス. 2011年12月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月17日閲覧。
- ^ a b c “第10回手塚治虫文化賞新生賞”. 朝日新聞社. 2012年1月17日閲覧。
- ^ “過去の受賞者一覧”. 講談社. 2010年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月17日閲覧。
- ^ 『月刊アフタヌーン』、2011年11月号、講談社。
- ^ “「おおきく振りかぶって」作者の第2子出産のため一時休載 再開は2017年7月号を予定”. ねとらぼ (2016年8月25日). 2024年11月28日閲覧。
- ^ “アフタヌーン2017年9月号”. 講談社アフタヌーン. 2024年11月28日閲覧。