ぷれっそホールディングス
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
略称 | ぷれっそHD |
本社所在地 | 日本 〒105-0004 東京都港区新橋1丁目18番16号[1] |
設立 | 2001年(平成13年)3月27日 (株式会社エスエヌアール・セブン) |
廃止 | 2012年(平成24年)9月7日(解散) |
業種 | 小売業 |
事業内容 | グループ全体の戦略の策定、業務運営指導、経営管理 |
代表者 | 代表清算人 五十嵐誠 |
資本金 | 1,000万円 |
売上高 | 約950億円(2006年〈平成18年〉3月期、三社計) |
主要株主 | ヤマダ電機 100%[2] |
主要子会社 | 事業会社の項目を参照 |
株式会社ぷれっそホールディングス(英: PRESSO Holdings Corporation)は、かつて存在したヤマダ電機(現・ヤマダホールディングス)グループの家電量販店チェーンの持株会社(中間持株会社)。
社名の「ぷれっそ(Presso)」はイタリア語で「すぐそばに」を意味する。
歴史・概要
[編集]傘下各社の業績不振から経営統合へ
[編集]2002年(平成14年)1月8日に神戸地方裁判所に民事再生法の適用を申し立てて同日保全命令を受けて事実上破綻した[3]株式会社星電社を同年7月15日にマツヤデンキが社長などの経営陣を派遣するほか、情報システムの共有や商品供給で協力する形で支援に乗り出した[4]のが始まりである。
2003年(平成15年)9月25日にはそのマツヤデンキも民事再生法の適用を申請して翌日の26日に産業再生機構の支援決定を受けて再建に乗り出すことになり[5]、新生銀行系列のファンドが産業再生機構から同年にマツヤデンキの営業を譲渡を受けた[6]。
また、2005年(平成17年)3月7日付で当時のマツヤデンキ会長がサトームセンの社長兼会長に就任してマツヤデンキが店舗運営のノウハウ提供や商品調達の協力などの経営支援を行うことになり[7]、同年にマツヤデンキを傘下に収めていた新生銀行系列のファンドがサトームセンの全株式を創業家から買収して資本面でも事実上経営統合した[6]。
その後、2006年(平成18年)3月3日にアドバンテッジパートナーズが設立して運用しているファンドとカルチュア・コンビニエンス・クラブからマツヤデンキとサトームセンの全株式を保有していた新生銀行系列のファンドが株式会社星電社の株式の90%を取得して[8]2006年(平成18年)10月1日に持ち株会社のぷれっそホールディングスを設立して経営統合することになった[9]。登記簿上はファンドが持っているエスエヌアール・セブンを同年9月20日付で商号変更したものである。
ヤマダ電機傘下へ、同社ブランドへの転換
[編集]2007年(平成19年)5月15日にぷれっそホールディングスの全株式をヤマダ電機が[10]同年6月29日に取得して[1]子会社化されることが発表されて同社の傘下に入った[10]。
その後、まずサトームセンが2007年(平成19年)12月に駅前1号店をヤマダ電機LABIデジタル館に転換した[11]のを皮切りに、同月22日までに既存の全店舗をヤマダ電機テックランドおよびLABIに転換した[12]。2008年(平成20年)7月15日に法人は事業を停止、店舗はヤマダ電機直営となった。
続いて星電社も2009年(平成21年)7月3日より三宮本店がLABI三宮に、三宮本店以外の7店舗がヤマダ電機テックランドにそれぞれ転換して「せいでん」ブランドによる営業を終了した[13](残り2店舗は7月20日までに閉鎖[14])。
これによって、ぷれっそHDが展開する独自の店舗ブランドは事実上マツヤデンキのみとなった。
そのマツヤデンキも、マツヤデンキCaDenの店名で展開していた店舗のうち2008年(平成20年)7月18日に北海道の3店舗をヤマダ電機テックランドに転換した[15]のを皮切りに、同年8月1日に全国の16店舗[16]、9月11日に大和高田店[17]と同年中に20店舗をヤマダ電機テックランドに転換した。
その後もマツヤデンキでの新規出店もあり、ヤマダ電機ブランドとの共存状態が続いているが、2012年(平成24年)6月29日に鳴門店と浜岡店がヤマダ電機テックランドに転換している[18]。
ぷれっそホールディングスとして経営統合後、グループ傘下にある店舗の大半は中ぐらいの大きさの風船(無地、白・赤・桃・青・黄・緑の全6色)を複数個、配置しておくことが多くなった。
なお、ヤマダ電機による買収後も仕入れ機能や本社業務などの事業運営は同社へ移管されて事業会社としての実態は消滅したものの、法人としてはそのまま存続して中間持株会社となり、サトームセン株式会社、株式会社マツヤデンキ、株式会社星電社の事業会社3社の株式を保有し続けていた[2]が、2012年12月に清算し消滅[19]。事業会社3社はヤマダ電機の直接の完全子会社となった後、2021年7月までに3社全て吸収合併されて消滅した。
沿革
[編集]- 2002年(平成14年)
- 2003年(平成15年)
- 2005年(平成17年)
- 3月7日 - サトームセンとマツヤデンキが業務提携[7]。
- 7月 - サトームセンが新生銀行系ファンドによって買収される。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)7月3日 - 星電社がヤマダ電機のフランチャイジーになり、同社店舗をヤマダ電機に転換[13]。
- 2012年(平成24年)
事業会社
[編集]- サトームセン(2013年5月31日付でヤマダ電機に吸収合併されて消滅)
- マツヤデンキ(統合後は関東以外の全国を担当。2021年7月1日付でヤマダデンキに吸収合併されて消滅)
- 星電社(統合後は兵庫県域を担当。後にヤマダ電機のブランド店舗に転換したのを経て2021年7月1日付でヤマダデンキに吸収合併されて消滅)
脚注
[編集]- ^ a b c 株式会社ぷれっそホールディングスの株式の取得(子会社化)に関するお知らせ (Report). ヤマダ電機. 15 May 2007.
- ^ a b ヤマダ電機 第35期有価証券報告書 (Report). ヤマダ電機. 28 June 2012.
- ^ a b “星電社が再生法申請 営業は全店で継続”. 神戸新聞 (神戸新聞社). (2002年1月9日)
- ^ a b “マツヤデンキが社長派遣 星電社の再建支援”. 神戸新聞 (神戸新聞社). (2002年7月16日)
- ^ a b “再生機構、マツヤデンキと明成商会の支援を正式決定”. 読売新聞 (読売新聞社). (2003年9月27日)
- ^ a b “マツヤデンキ サトームセン 星電社が経営統合”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2006年3月3日)
- ^ a b “マツヤデンキ:サトームセンを支援 経営統合の可能性も”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2005年3月10日)
- ^ a b “家電量販3社統合へ・マツヤデンキ、サトームセン、星電社”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2006年3月3日)
- ^ a b 高見雄樹 (2006年9月8日). “来月、新会社「ぷれっそHD」を設立 星電社・マツヤ・サトー統合”. 神戸新聞 (神戸新聞社)
- ^ a b “マツヤデンキなど買収 ヤマダ電機、首位独走へ”. 四国新聞 (四国新聞社). (2007年5月15日)
- ^ “ヤマダ電機:秋葉原に初出店、傘下のサトームセン店舗を転換 デジタル家電に絞った「デジタル館」に”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2007年11月9日)
- ^ a b “サトームセン全店、ヤマダの店舗にブランドを転換”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2007年12月21日)
- ^ a b 西井由比子 (2009年7月4日). “LABI三宮新装開店「せいでん」ロゴは残す”. 神戸新聞 (神戸新聞社)
- ^ 高見雄樹 (2009年6月27日). “消える「せいでん」ヤマダ電機傘下、店名変更”. 神戸新聞 (神戸新聞社)
- ^ a b 北海道3店舗が新しく生まれ変わってオープン (Report). マツヤデンキ. 18 July 2008.
- ^ a b 16店舗が新しく生まれ変わってオープン (Report). マツヤデンキ. 28 July 2008.
- ^ a b 大和高田店が新しく生まれ変わってオープン (Report). マツヤデンキ. 11 September 2008.
- ^ a b 鳴門店・浜岡店が新しく生まれ変わってオープン (Report). マツヤデンキ. 29 June 2012.
- ^ a b ヤマダ電機 第36期有価証券報告書P.4 (Report). ヤマダ電機. 27 June 2013.