アイスド・アース

アイスド・アース
Iced Earth
ドイツ・ノイキルヒェン=フイン公演 (2017年7月)
基本情報
別名 Purgatory
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州タンパ
ジャンル ヘヴィメタルパワーメタル[1][2]スラッシュメタル[1]プログレッシブ・メタル[2]
活動期間 1985年 -
レーベル センチュリー・メディアSPV/Steamhammer
メンバー
旧メンバー
  • ジーン・アダム (ボーカル)
  • ジョン・グリーリー (ボーカル)
  • マット・バーロウ (ボーカル)
  • ティム・オーウェンズ (ボーカル)
  • ステュー・ブロック (ボーカル)
  • ビル・オーウェン (リードギター)
  • ランドール・ショウバー (リードギター)
  • ラリー・ターナウスキー (リードギター)
  • ラルフ・サントーラ (リードギター)
  • アーニー・カーレッティ (リードギター)
  • ティム・ミルズ (リードギター)
  • トロイ・シール (リードギター)
  • ジェイク・ドレイヤー (リードギター)
  • リチャード・ベイトマン (ベース)
  • デイヴ・アベル (ベース)
  • ジェームス・マクドノー (ベース)
  • スティーヴ・ディジョルジオ (ベース)
  • ジェイムス・ウォレス (ベース)
  • デニス・ヘイズ (ベース)
  • フレディー・ビデールズ (ベース)
  • ルーク・アップルトン (ベース)
  • グレッグ・セイモア (ドラムス)
  • マイク・マッギル (ドラムス)
  • リック・セッキアーリ (ドラムス)
  • ロドニー・ビーズリー (ドラムス)
  • マーク・プレイター (ドラムス)
  • リチャード・クリスティー (ドラムス)
  • ボビー・ジャーゾンベック (ドラムス)
  • ラファエル・サイニ (ドラムス)
  • ジョン・デッテ (ドラムス)

アイスド・アースIced Earth)は、アメリカ合衆国出身のヘヴィメタルバンド

HR/HM系の様々なジャンルにカテゴライズされることが多く、多岐にわたる音楽性を内包しているのが特徴。母国よりも欧州での支持が高く、長年、ドイツのレーベルと契約している。

略歴

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1985年、プルガトリー(Purgatory)というバンドで活動していたジョン・シェイファー(ギター)らがフロリダ州を拠点とし[3]、新たに現行の名で活動を始める[4]。はじめの2枚のアルバムを発表したあと、1992年から1995年の間に活動を休止していたこともある[5]。メンバー・チェンジが激しく、創設メンバーで残っているのはシェイファーのみとなっている。1991年にリリースされたセカンド・アルバムの『ナイト・オブ・ザ・ストームライダー』は日本国内でも高い評価を受けた。1995年、アルバム『バーント・オファリングス』でボーカルがマット・バーロウに代わり、アニメーション『スポーン』に材をとったアルバム『ダーク・サーガ』や、ストレートなホラー世界を描いた『ホラー・ショー』などをリリースするが、大きな成功には結びつかなかった。2004年にボーカルがティム・"リッパー"・オーウェンズ に代わり、アメリカ南北戦争をテーマにしたアルバム『ザ・グロリアス・バーデン』をリリース。高い評価を得る。新たなシンガーとしてステュー・ブロックを迎えて制作された2011年のアルバム『ディストピア』は、より洗練されたアイスド・アースの真骨頂が垣間見える秀作となった。

2000年代からは、ほぼ3年おきにスタジオ・アルバムを発表している。最新アルバムは2017年リリースの『インコラプティブル』[6]

2021年:ジョン・シェイファーの議会議事堂襲撃とその余波

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ジョン・シェイファーは2021年1月6日アメリカ連邦議会議事堂襲撃に参加した[7]。その様子をAFPのロベルト・シュミットが撮影[7]ワシントンD.C.警察FBIはこの写真を基に情報提供を呼びかけた[8][9]。これ受け、アイスド・アースの他のメンバーは連名でシェイファーの行為を非難する声明を出した[10]。その後、1月18日、FBIはシェイファーの逮捕を発表。FBIインディアナポリス地方局の声明によると、シェイファーは議事堂内での暴力行為など6つの容疑がかけられており、また警察犬に対して熊撃退用のスプレーを散布した暴徒の中にいたとも伝えられている[11]

これを受け、アイスド・アースおよび、シェイファーが関わる別のバンド、デーモンズ・アンド・ウィザーズ英語版の所属レーベルである センチュリー・メディア・レコードは、これら2組をホームページから削除した[12]。 同年2月15日、ステュー・ブロックとルーク・アップルトンはそれぞれのSNSアカウントを通じてバンドからの脱退を表明した[13][14]。また、ジェイク・ドレイヤーも脱退を表明し、自身のバンドであるウィザーフォール(Witherfall)での活動に専念すると宣言した[15]

音楽的特徴と歌詞

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アイスド・アースは様々なジャンル名にカテゴライズされることが多い。バンドの音楽性に関して聞かれて、ジョン・シェイファーは「アイスド・アースはメタルバンド。これが俺たちさ。ある時はピンク・フロイドのような音楽性からスレイヤーのような音楽性にまで変わるダイナミックさを持っているし、その間にあるような音楽性の全てをも持ち合わせているんだよ」と話している[16]

歌詞で扱われている主なテーマは宗教[1][5][17]、歴史[1]、ファンタジー[1][18]、文学[5][19][20][21]、そして映画である[20][21]。コンセプト・アルバムもたくさん出している。『ナイト・オブ・ザ・ストームライダー』がその一作目[17]。二作目は『ダーク・サーガ』で、トッド・マクファーレンの漫画に出てくるスポーンを題材にしている[19]。『サムシング・ウィキッド・ジス・ウェイ・カムス』は『フレイミング・アルマゲドン~サムシング・ウィキッド・パート1』『ザ・クルーシブル・オヴ・マン~サムシング・ウィキッド・パート2』へと拡張された「サムシング・ウィキッド・サーガ」のイントロと呼べる作品となっている[22]

メンバー

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現ラインナップ

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  • ジョン・シェイファー (Jon Schaffer) - リズムギター/キーボード (1985年- )
  • ブレント・スメッドリー (Brent Smedley) - ドラムス (1996年-1997年、1998年-1999年、2006年-2013年、2015年- )

旧メンバー

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  • ジーン・アダム (Gene Adam) - ボーカル (1985年-1991年)
  • ジョン・グリーリー (John Greely) - ボーカル (1991年-1992年)
  • マット・バーロウ (Matt Barlow) - ボーカル (1994年-2003年, 2007年-2011年)
  • ティム・"リッパー"・オーウェンズ (Tim "Ripper" Owens) - ボーカル (2003年-2007年)
  • ステュー・ブロック (Stu Block) - ボーカル (2011年-2021年)
  • ビル・オーウェン (Bill Owen) - リードギター (1985年-1987年)
  • ランドール・ショウバー (Randall Shawver) - リードギター (1988年-1998年)
  • ラリー・ターナウスキー (Larry Tarnowski) - リードギター (1998年-2003年)
  • ラルフ・サントーラ (Ralph Santolla) - リードギター (2003年-2004年)
  • アーニー・カーレッティ (Ernie Carletti) - リードギター (2006年)
  • ティム・ミルズ (Tim Mills) - リードギター (2006年-2007年)
  • トロイ・シール (Troy Seele) - リードギター (2007年-2016年)
  • ジェイク・ドレイヤー (Jake Dreyer) - リードギター (2016年-2021年)
  • リチャード・ベイトマン (Richard Bateman) - ベース (1985年-1986年)
  • デイヴ・アベル (Dave Abell) - ベース (1987年-1996年)
  • ジェームス・マクドノー (James MacDonough) - ベース (1996年-2000年、2001年-2004年)
  • スティーヴ・ディジョルジオ (Steve DiGiorgio) - ベース (2000年-2001年)
  • ジェイムス・"ボー"・ウォレス (James "Bo" Wallace) - ベース (2006年-2007年)
  • デニス・ヘイズ (Dennis Hayes) - ベース (2007年-2008年)
  • フレディー・ビデールズ (Freddie Vidales) - ベース (2008年-2012年)
  • ルーク・アップルトン (Luke Appleton) - ベース (2012年-2021年)
  • グレッグ・セイモア (Greg Seymour) - ドラムス (1985年-1989年)
  • マイク・マッギル (Mike McGill) - ドラムス (1989年-1991年)
  • リック・セッキアーリ (Rick Secchiari) - ドラムス (1991年-1992年)
  • ロドニー・ビーズリー (Rodney Beasley) - ドラムス (1992年-1995年)
  • マーク・プレイター (Mark Prator) - ドラムス (1995年-1996年、1997年-1998年)
  • リチャード・クリスティー (Richard Christy) - ドラムス (2000年-2004年)
  • ボビー・ジャーゾンベック (Bobby Jarzombek) - ドラムス (2004年-2006年)
  • ラファエル・サイニ (Raphael Saini) - ドラムス (2013年)
  • ジョン・デッテ (Jon Dette) - ドラムス (2013年-2015年)

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『ファースト』 - Iced Earth (1990年)
  • 『ナイト・オブ・ザ・ストームライダー』 - Night of the Stormrider (1991年)
  • 『バーント・オファリングス』 - Burnt Offerings (1995年)
  • 『ダーク・サーガ』 - The Dark Saga (1996年)
  • 『サムシング・ウィキッド・ジス・ウェイ・カムス』 - Something Wicked This Way Comes (1998年)
  • 『ホラー・ショー』 - Horror Show (2001年)
  • Tribute to the Gods (2002年) ※カバー・アルバム
  • 『ザ・グロリアス・バーデン』 - The Glorious Burden (2004年)
  • 『フレイミング・アルマゲドン~サムシング・ウィキッド・パート1』 - Framing Armageddon: Something Wicked Part 1 (2007年)
  • 『ザ・クルーシブル・オヴ・マン~サムシング・ウィキッド・パート2』 - The Crucible of Man: Something Wicked Part 2 (2008年)
  • 『ディストピア』 - Dystopia (2011年)
  • 『プレイグス・オヴ・バビロン』 - Plagues of Babylon (2014年)
  • 『インコラプティブル』 - Incorruptible (2017年)

ライブ・アルバム

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  • 『アライヴ・イン・アテネ』 - Alive in Athens (1999年)
  • Live in Ancient Kourion (2013年)
  • Bang Your Head (2022年)

コンピレーション・アルバム

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  • 『デイズ・オブ・パーガトリィ』 - Days of Purgatory (1997年)
  • The Blessed and the Damned (2004年)
  • Enter the Realm of the Gods (2008年)
  • A Narrative Soundscape (2022年)

脚注

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  1. ^ a b c d e Iced Earth at Encyclopaedia Metallum”. Encyclopaedia Metallum. 2012年8月31日閲覧。
  2. ^ a b Iced Earth”. Allmusic. 2012年6月15日閲覧。
  3. ^ Iced Earth's Bio | The Official Iced Earth Website”. Icedearth.com. 2012年9月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年11月18日閲覧。
  4. ^ ICED EARTHプロフィール - ビクターエンターテインメント
  5. ^ a b c Burnt Offerings”. Icedearth.com. 2011年11月18日閲覧。
  6. ^ アイスド・アースが新アルバム『Incorruptible』を6月発売 - amass
  7. ^ a b アイスド・アースのジョン・シェイファー、議会乱入の罪で警察に追われることに”. NME JAPAN. BandLab UK Limited (2021年1月8日). 2021年1月10日閲覧。
  8. ^ PERSONS OF INTEREST IN UNREST-RELATED OFFENSES” (PDF). Metropolitan Police Department of the District of Columbia. p. 15. 2021年1月10日閲覧。
  9. ^ VIOLENCE AT THE UNITED STATES CAPITOL”. Federal Bureau of Investigation (2021年1月6日). 2021年1月10日閲覧。
  10. ^ Childers, Chad (2021年1月9日). “Iced Earth Issue Statement on Jon Schaffer’s Capitol Riot Involvement”. Loudwire. Townsquare Media, Inc.. 2021年1月10日閲覧。
  11. ^ 米連邦議会襲撃に参加のJon Schaffer(ICED EARTH)が逮捕”. 激ロックニュース (2021年1月18日). 2021年2月21日閲覧。
  12. ^ Hartmann, Graham (2021年1月19日). “Iced Earth, Demons & Wizards Removed From Century Media Online Roster” (英語). Loudwire. 2021年2月21日閲覧。
  13. ^ アイスド・アース、ジョン・シェイファーの議会乱入事件を受けて2人のメンバーが脱退”. NME Japan. 2021年2月21日閲覧。
  14. ^ ICED EARTH Singer STU BLOCK And Bassist LUKE APPLETON Have Officially Quit The Band”. Blabbermouth.net (February 15, 2021). 2021年2月21日閲覧。
  15. ^ ICED EARTH Guitarist JAKE DREYER Distances Himself From Band, Says He Is Focusing Solely On WITHERFALL”. BLABBERMOUTH.NET (15 February 2021). 2021年2月21日閲覧。
  16. ^ Jon Schaffer - Interview”. Bloodbath.ro. 2013年3月23日閲覧。
  17. ^ a b Night of the Stormrider”. Icedearth.com. 2011年11月18日閲覧。
  18. ^ The Glorious Burden at Encyclopaedia Metallum.”. Encyclopaedia Metallum. 2011年11月22日閲覧。
  19. ^ a b The Dark Saga”. Icedearth.com. 2011年11月19日閲覧。
  20. ^ a b Horror Show”. Icedearth.com. 2011年11月21日閲覧。
  21. ^ a b Dystopia”. Icedearth.com. 2013年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年3月23日閲覧。
  22. ^ Something Wicked This Way Comes”. Icedearth.com. 2011年11月20日閲覧。

外部リンク

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