ウクライナ・プレミアリーグ
ウクライナ・プレミアリーグ VBET League VBET Ліга | |
---|---|
加盟国 | ウクライナ |
大陸連盟 | UEFA |
創立 | 1991 (ヴィーシチャ・リーハ) 2008 (プレミアリーグ) |
参加クラブ | 16 |
リーグレベル | 第1部 |
下位リーグ | ウクライナ・ファーストリーグ |
国内大会 | ウクライナ・カップ ウクライナ・スーパーカップ |
国際大会 | UEFAチャンピオンズリーグ UEFAヨーロッパリーグ UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ |
最新優勝クラブ | シャフタール・ドネツク (14回目) (2022-23) |
最多優勝クラブ | ディナモ・キーウ (16回) |
テレビ局 | 2+2 |
公式サイト | 公式サイト |
2023-24 |
ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ語: Українська Прем'єр-ліга, 英: Ukrainian Premier League, 略称: UPL)は、ウクライナにおけるプロサッカーの最上位リーグである。下位チームはファーストリーグに降格する。
リーグの名称は、2019年8月から2021年6月まではFAVBET ЛІГА(英: FAVBET LEAGUE)と呼ばれていたが[1]、2021年7月からはVBET Ліга(英: VBET League)の名称が用いられる[2]。
歴史
[編集]1991年に「ヴィーシチャ・リーハ」として創設され、2008年に現在の名称である「プレミアリーグ」として再創設された[3]。
開幕年の1992シーズンにタフリヤ・シンフェロポリが優勝したのを除くと、ディナモ・キーウとシャフタール・ドネツクの2強が優勝を独占している。ディナモは過去何度もUEFAチャンピオンズリーグ本戦への出場を果たし、シャフタールは2008-09シーズンにUEFAカップ優勝を果たすなど、ヨーロッパ屈指の強豪クラブとなっている。2010年代には第3勢力として、メタリスト・ハルキウやドニプロなどが力を付けてきていた。
2013-14シーズンまでは16チームでリーグ戦が行われていたが、2014年のウクライナの政変による政治や経済の混乱などの影響を受け、メタリスト・ハルキウなどの複数のクラブが経営破綻し、2014-15シーズンからは14クラブ、2016-17シーズンからは12クラブでリーグ戦が行われている。観客動員数も2011-12シーズンに過去最高を記録したが、それ以降は急減し、2016-17シーズンはピークのおよそ3分の1にまで落ち込んでいる[4]。
2021-22シーズンはロシアのウクライナ侵攻により、リーグ戦全試合が無期限中止となった[5]。その後打ち切られ、優勝チームなしと決定した。ロシアとの戦争が継続中の2022年8月23日、シャフタール・ドネツクとメタリスト・ハルキウの試合を2022-23シーズンの開幕戦として、255日ぶりにウクライナでのサッカーリーグが開催された[6]。ロシア軍の標的になるのを避けるため全試合が無観客開催となり、シェルターを確保したスタジアムでのみ開催される。そのためホーム・アンド・アウェー方式ではなく中立地開催となる。また、「空襲警報が鳴った場合はゲームを中断する」事が試合の開催要件として定められている[7]。なお、南東部のマリウポリを拠点とする2チームは参加を断念している。
大会方式
[編集]- レギュラーシーズンは12クラブによる2回総当りを行い、上位6クラブはチャンピオンシップラウンドへ進出する。チャンピオンシップラウンドでは6クラブが2回総当りを行い、レギュラーシーズンの成績と合わせてリーグ優勝チームを決定する。毎年7月に開幕し、翌年春ごろまで開催される。
- リーグ優勝クラブおよび2位クラブは、次年度のUEFAチャンピオンズリーグへの出場権を得る。優勝クラブはグループステージ、2位クラブは予選3回戦から出場する。
- リーグ3位およびカップ戦王者は、UEFAヨーロッパリーグのプレーオフの出場権が付与され、リーグ4位と5位にはUEFAヨーロッパカンファレンスリーグへの出場権が与えられる。
所属クラブ
[編集]- 2023-24シーズン
クラブ名 | ホームタウン | ホームスタジアム | 収容人数 |
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チョルノモレツ・オデッサ | オデッサ | チョルノモレツ・スタジアム | 34,164 |
ドニプロ-1 | ドニプロ | ドニプロ・アリーナ | 31,003 |
ディナモ・キーウ | キーウ | オリンピスキ・スタジアム | 70,050 |
コロス・コヴァリフカ | コヴァリフカ | コロス・スタジアム | 5,000 |
クリヴバス・クルィヴィーイ・リーフ | クルィヴィーイ・リーフ | ヒルニク・スタジアム | 2,500 |
LNZチェルカースィ | チェルカースィ | チェルカースィ・アリーナ | 10,321 |
メタリスト1925ハルキウ | ハルキウ | オリンピスキ・スタジアム | 70,050 |
ミナイ | ミナイ | アヴァンハルド・スタジアム | 12,000 |
オボロン・キーウ | キーウ | オボロン・アリーナ | 5,100 |
オレクサンドリーヤ | オレクサンドリーヤ | オリンピスキ・スタジアム | 70,050 |
ポリッシャ・ジトーミル | ジトーミル | ツェントラルニィ・スタジアム | 5,928 |
ルフ・リヴィウ | リヴィウ | ウクライナ・スタジアム | 27,925 |
シャフタール・ドネツィク | ドネツィク | オリンピスキ・スタジアム | 70,050 |
ヴェレス・リウネ | リウネ | アヴァンハルド・スタジアム | 12,800 |
ヴォルスクラ・ポルタヴァ | ポルタヴァ | ブトウスキー・ヴォルスクラ・スタジアム | 24,795 |
ゾリャ・ルハーンシク | ルハーンシク | ディナモ・スタジアム | 16,873 |
- ロシアのウクライナ侵攻によりクラブ運営が困難となったイリチヴェツ・マリウポリとデスナ・チェルニーヒウは、2023-24シーズンからの参戦を確約された後、2022-23シーズンのリーグ戦参加を免除された[8]。
- 国内東部にホームタウンを構えるクラブは戦争激化に伴い、西部にあるスタジアムでリーグ戦を戦うことになった[9]。
歴代優勝クラブ
[編集]クラブ別優勝回数
[編集]クラブ | 優勝 | 準優勝 | 優勝年度 |
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FCディナモ・キーウ | 1992-93, 1993-94, 1994-95, 1995-96, 1996-97, 1997-98, 1998-99, 1999-00, 2000-01, 2002-03, 2003-04, 2006-07, 2008-09, 2014-15, 2015-16, 2020-21 | ||
FCシャフタール・ドネツィク | 2001-02, 2004-05, 2005-06, 2007-08, 2009-10, 2010-11, 2011-12, 2012-13, 2013-14, 2016-17, 2017-18, 2018-19, 2019-20, 2022-23 | ||
SCタフリヤ・シンフェロポリ | 1992 | ||
FCドニプロ | |||
FCチョルノモレツ・オデッサ | |||
FCメタリスト・ハルキウ | |||
SKドニプロ-1 |
歴代得点王
[編集]脚注
[編集]- ^ “Чемпионат Украины сменил логотип и теперь называется Favbet лига”. Football.ua (2019年8月7日). 2020年8月8日閲覧。
- ^ “Официально: Титульным спонсором УПЛ стала букмекерская компания VBET”. Football.ua (2021年7月1日). 2021年9月6日閲覧。
- ^ “Історична довідка”. Прем'єр-ліга - fpl.ua. 2017年1月10日閲覧。
- ^ “苦難続きのウクライナ・サッカー界 再建を目指す“英雄”シェフチェンコ”. スポーツナビ (2018年3月27日). 2018年4月11日閲覧。
- ^ Чемпіонат України призупинено (in Ukrainian)
- ^ “サッカー=ウクライナ国内リーグ、23日再開へ 侵攻開始から半年”. ロイター通信 (2018年3月27日). 2022年8月23日閲覧。
- ^ “ウクライナのサッカーリーグ再開へ 元ガンバ助っ人の協会幹部が奔走”. 朝日新聞 (2018年3月27日). 2022年8月23日閲覧。
- ^ РЕГЛАМЕНТ Чемпіонату України з футболу серед команд клубів Української Прем’єр-Ліги сезону 2022/23. upl.ua
- ^ УАФ проинспектировала стадионы на западе Украины для нового сезона УПЛ. UA-Football. 2022年7月29日