キーロフ (カルーガ州)
座標: 北緯54度05分 東経34度19分 / 北緯54.083度 東経34.317度
キーロフ(ロシア語: Киров, Kirov)は、ロシアのカルーガ州にある町。人口は2万8097人(2021年)[1] 。州都カルーガから南西へ160kmの場所にある。ドニエプル川の支流ボルヴァ川にペソーチナヤ川が合流する地点に位置している。キーロフ市は州の直轄下にあるが、同時にキーロフ地区の中心地でもある。
歴史
[編集]キーロフは1745年に築かれた集落がもとになっている。この集落は、近くを流れる川の名にちなみペソーチニャ(ペソチニャ、Песочня, Pesochnya)と名付けられた。ペソーチナヤ川の名は、ロシア語で砂を意味するピソーク(песок)にちなむ。集落の建設は、周囲の資源を生かして製鉄所・鉄工所のペソーチェンスキー工場が誕生したことがきっかけだった。
19世紀、工場の新たな所有者となったイヴァン・マルゾフは陶磁器工場も建設した。
1936年、ペソチニャは市に昇格すると同時に、1934年に暗殺された共産党指導者セルゲイ・キーロフを記念してキーロフ市と改名された。
第二次世界大戦(独ソ戦、大祖国戦争)では、1941年10月4日にドイツ国防軍により占領されたが、ルジェフ・ヴャジマ作戦を行う赤軍西部戦線の反攻により1942年1月11日に解放された。
文化
[編集]キーロフには18世紀末に建てられた生神女誕生大聖堂(церковь Рождества Богородицы)と1893年に建てられたアレクサンドル・ネフスキー大聖堂がある。近隣の村には、かつてこの地に住んでいたスラヴ系民族のヴャチチ族やクリーヴィチ族が10世紀から12世紀にかけて残した墳丘墓(クルガン)が見られる。
産業・交通
[編集]キーロフの主要な会社は、18世紀に町とともに誕生した鉄工所のキーロフスキー工場と、タイルや衛生陶器を作る陶器工場である。また建設会社、繊維工場、食品工場などもある。
キーロフでは、1934年から1935年にかけて開通したヴャジマ=ブリャンスク間の鉄道とスヒーニチ=ロスラヴリ間の鉄道とが交差している。
ギャラリー
[編集]- 大祖国戦争記念碑
- ロボットの像
脚注
[編集]- ^ “CITY POPULATION”. 19 May 2023閲覧。
外部リンク
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