ゲヴュルツトラミネール

ゲヴュルツトラミネール
ブドウ (Vitis)
バラ色
ヨーロッパブドウ
主な産地 フランスドイツオーストリアアメリカ合衆国など
主なワイン ジュラアルザスなど
VIVC番号 12609
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ゲヴュルツトラミネール(ドイツ語: Gewürztraminer)は、白ワインぶどう品種である。果皮は灰色を帯びたピンク色をしているが、作られるワインはすべて白ワインである。

起源

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ゲヴュルツとはドイツ語で香辛料の意味であり、ライチスパイスマスカットグレープフルーツまたは藤色のバラなどにも似た香りとも表現される非常に強いアロマに由来する[1]。一方、トラミナーは、南チロル地方の村のトラミン(現在もイタリアのトレンティーノ・アルト・アディージェ州に人口約3200人の村として存在する)に由来し、現在も南チロルの一部では栽培が続けられている[2]

これが近世になってから、ドイツのファルツを経由して、フランスのアルザスやジュラに持ち込まれたとされている。

産地

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ジュラ

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フランスのジュラに、サヴァニャン (Savagnin)という、果皮がピンク色のぶどう品種があり、黄ワインや麦わらワインと呼ばれる高級白ワインに仕立てられているが、この品種の別名がトラミナーといい、ゲヴュルツトラミネールと別品種扱いをされているものの、ほとんど変わりがないといわれている。

アルザス

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現在この品種を最も多く栽培し、世界的に知られているのがフランスのアルザス地方である[1]。非常に強い、しかし上品なアロマをその特徴とするこのワインは、リースリングピノ・グリとともに、アルザスを代表する高級ワインとなっている。通常は引き締まった辛口に仕立てられるが、ぶどうを遅摘みにしたり(vendange tardive)、または、貴腐化したぶどうを手摘みする(sélection de grains nobles)ことにより、甘口の超高級デザートワインが作られることがある。

アルザスでは、この品種のワインを蒸留し、香りを生かすために、樽に貯蔵せずに透明のまま瓶詰めされた独特のブランデーも作られている。

その他

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ドイツとオーストリアでは、この品種から、アウスレーゼクラスの甘口高級ワインが作られている。

栽培面積の多いのは、アメリカ合衆国カリフォルニア州からオレゴン州にかけてで、そのほかにイタリアスペインクロアチア・カナダ・チェコ共和国・オーストラリア・南アフリカ共和国・チリなどでも作られている[2]

脚注

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  1. ^ a b 田邉公一 (2024年6月27日). “ブドウ品種を知ろう!ゲヴュルツトラミネール”. エノテカ. 2024年12月5日閲覧。
  2. ^ a b 「ゲヴュルツトラミネール種について」 ワインはじめて講座”. フィラディスワインクラブ (2019年12月28日). 2024年12月5日閲覧。

関連項目

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