ジャグワイン
ジャグワイン(英: Jug wine)とは、アメリカ合衆国において、ガラス瓶またはジョッキに瓶詰めされた安価なテーブルワインを指す用語である。
歴史的には、ジャグワインに半一般的なラベルが貼られ、第三者に売却してラベルを貼り直すこともあれば、ワイナリーのテイスティングルームから直接、マイボトルを持参した客に販売することもあった。 [1] 禁酒法施行後の一時期、ほとんどのアメリカ人にとって、米国産ワインはジャグワインしかなかった。[2] 1960年代に入り、アメリカ人がプレミアムワインをより多く消費するようになると、ジャグワインは「エクストリーム・バリュー」(お買い得なプレミアムワイン)という評価を受けるようになった。 [3] 1980年代後半からは、消費者の要望に応えるために、ジャグワインにラベル名を表示することが多くなった。
よく知られた銘柄
[編集]よく知られた銘柄としては、ガロやカルロ・ロッシ(Carlo Rossi)、アルマデン・ヴァインヤーズ、イングルヌックなどがある。典型的な包装形態は、750mlと1リットルのガラス瓶、ないしは3リットルと5リットルの水差しである。より最新の包装形態には、裏地付きの箱や、段ボール箱の中にプラスチックの袋を入れた「バッグ・イン・ボックス」法などがあげられる。 [1]
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b Tara Duggan (2008年7月4日). “A jug full of tradition:Wine Country vintners serve up wines straight from the barrel”. San Francisco Chronicle
- ^ Bill Daley (2007年11月7日). “Jug-heads:Retro charm of big bottles still appeal to some”. Chicago Tribune
- ^ Julia Flynn Siler: The House of Mondavi: The Rise and Fall of an American Wine Dynasty, page 310. Gotham Books, 2007.