コスモス型潜水艦
コスモス型潜水艦(英語: Cosmos-class submarine)は、イタリアのコスモス社が開発した小型潜水艦・特殊潜航艇のファミリー。
概要
[編集]最初に実用化されたのが水上排水量40トン級のSX-404で、1969年に台湾海軍に2隻が、また1972年にはパキスタン海軍に6隻が輸出された。このうち、パキスタン海軍の6番艦は、1976年12月27日に事故で沈没している[1]。
続いて実用化されたのが水上排水量50トン級のSX-506であった。最初のカスタマーとなったのがコロンビア海軍で、1972年から1974年にかけて下記の4隻が建造された[1]。
- イントレピッド(SS 20)
- インドマブル(SS 21)
- ロンカドル(SS 23)
- キトスエニョ(SS 24)
1980年代には、水上排水量75トン級のSX-756が実用化された。大韓民国海軍でコスモス建造の1隻とコリア・タコマ建造6隻の計7隻が運用され[2]、退役後は国軍情報司令部で運用された[3]。またこれをもとに大型化したMG-110は、上記のSX-404の後継として、3隻がパキスタン海軍に配備された[4]。
SX-404[1] | SX-506[1] | SX-756[4] | MG-110[4] | |
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水上排水量 | 40 t | 58 t | 78 t | 110 t |
水中排水量 | 70 t | 70 t | 83 t | 130 t |
全長 | 16.0 m | 23.0 m | 25.2 m | 27.8 m |
全幅 | 1.8 m | 2.0 m | ||
高さ | n/a | 4.0 m | n/a | 5.6 m |
機関 | ディーゼル・エレクトリック方式 ・ディーゼル発電機×1基 ・電動機×1基 ・スクリュープロペラ×1軸 | |||
速力 | 水上: 11 kt 水中: 6.5 kt | 水上: 8.5 kt 水中: 7 kt | 水上: 8.5 kt 水中: 6 kt | 水上: 9 kt 水中: 7 kt |
航続距離 | 水上: 1,200 nmi (11kt巡航時) 水中: 60 nmi (6.5kt巡航時) | 水上: 1,200 nmi (7kt巡航時) | 水上: 1,600 nmi (7kt巡航時) 水中: 60 nmi (4.5kt巡航時) | 水上: 1,600 nmi (7kt巡航時) 水中: 60 nmi (4.5kt巡航時) |
潜航深度 | 100m程度 | |||
乗員 | 4名+特殊部隊員12名 | 5名+戦闘泳者8名 (船体後部にSDV 2隻 固縛可能) | 6名+特殊部隊員8名 | |
兵装 | 533mm魚雷発射管×2門 | - | 533mm魚雷発射管×2門 |
参考文献
[編集]- ^ a b c d Bernard Prezelin (1990). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 1990-1991. Naval Institute Press. ISBN 978-0870212505
- ^ David Miller (2002). Illustrated Directory of Special Forces. MBI Publishing. p. 480. ISBN 0760314195
- ^ 박성진 (2016年8月16日). “[단독]정보사 특수첩보활동 잠수정 '갈매기'(옛 비둘기) 폭발사고로 3명 사망, 1명 중상”. 京郷新聞 2018年12月18日閲覧。
- ^ a b c Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. ISBN 978-1591149545
関連項目
[編集]- ユーゴ型潜水艇・ヨノ型潜水艇 - 朝鮮民主主義人民共和国の同級艦艇。