ゴールドヘイロー
ゴールドヘイロー | |
---|---|
欧字表記 | Gold Halo[1] |
品種 | サラブレッド[1] |
性別 | 牡[1] |
毛色 | 黒鹿毛(種牡馬としては青鹿毛)[1] |
生誕 | 1997年4月16日[1] |
死没 | 不明(2017年8月22日転売不明) |
父 | サンデーサイレンス[1] |
母 | ニアーザゴールド[1] |
母の父 | Seeking the Gold[1] |
生国 | 日本(北海道三石町)[1] |
生産者 | ケイアイファーム[1] |
馬主 | 木下秀之[1] |
調教師 | 福永二三雄(大井)[1][2] |
競走成績 | |
生涯成績 | 8戦5勝[1][3][4][5] |
獲得賞金 | 1683万円[1] |
ゴールドヘイロー(Gold Halo、1997年4月16日 - 不明)[1] は日本の競走馬、種牡馬。現役時代は目立った活躍を見せることはできなかったが、種牡馬としては札幌記念など中央重賞4勝、香港カップ2着などの活躍を見せたトウケイヘイローや、地方競馬で実績を挙げる競走馬を多く輩出した。日本競馬では大変珍しい、良血の未活躍馬の種牡馬成功例である。
競走馬時代
[編集]サンデーサイレンスの産駒はそのほとんどが賞金レベルの高い中央競馬でデビューしていたが、本馬は地方競馬の大井競馬場にてデビューしたことで注目を集めた[5]。
すべての競走で宮浦正行が騎手を務めた。3歳となった1999年12月に行われた新馬戦でのちの重賞優勝馬コアレスハンターに[5] 3馬身差を付けて勝利を挙げ[2][5]、4歳となった2000年は重賞の京浜盃こそ10着に敗れたが、その後条件戦を3連勝している。馬齢表記が変わり新4歳となった2001年は3戦1勝。結局条件クラスでの引退となった。終始脚もとのようすを見ながら出走させる状態が続いた、脚部不安に泣いた競走馬生活であった。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[6]、JBISサーチ[7]、地方競馬全国協会[8] に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | 枠番 | 馬番 | (人気) | 着順 | タイム(上り3F) | 着差 | 騎手 | 斤量 (kg) | 勝ち馬/(2着馬) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1999.12.27 | 大井 | 3歳新馬 | ダ1000m(良) | 11 | 8 | 11 | (1人) | 1着 | 1:01.4 (37.4) | -0.6 | 宮浦正行 | 53 | (コアレスハンター) | |
2000. | 2. 1大井 | 京浜盃 | ダ1700m(良) | 13 | 6 | 10 | (4人) | 10着 | 1:50.5 (40.7) | 1.8 | 宮浦正行 | 55 | アイアイストリート | |
5. 7 | 大井 | 4歳 | ダ1600m(良) | 9 | 1 | 1 | (2人) | 1着 | 1:43.5 (38.5) | -0.9 | 宮浦正行 | 54 | (スクオールグラス) | |
6. 3 | 大井 | マーガレット特別 | ダ1700m(稍) | 14 | 8 | 14 | (1人) | 1着 | 1:49.4 (38.7) | -0.6 | 宮浦正行 | 54 | (ダイワスキー) | |
12.31 | 大井 | ゴールデンジュビリー賞[注 1] | C1 | ダ1700m(良) | 13 | 4 | 4 | (1人) | 1着 | 1:49.9 (38.5) | -0.8 | 宮浦正行 | 55 | (オリオンザエンペリ) |
2001. | 1.15大井 | 初凪賞 | B3二 | ダ1700m(稍) | 12 | 8 | 11 | (1人) | 4着 | 1:49.1 (38.1) | 0.9 | 宮浦正行 | 55 | ロイヤルサンサン |
2.26 | 大井 | フリーウェイ賞 | B3一 | ダ1700m(良) | 13 | 8 | 12 | (1人) | 3着 | 1:49.5 (40.2) | 0.3 | 宮浦正行 | 55 | テイエムアトレ |
5.10 | 大井 | 緑風賞 | B3二 | ダ1600m(重) | 14 | 7 | 11 | (1人) | 1着 | 1:41.3 (39.3) | -0.6 | 宮浦正行 | 55 | (タケルナパーク) |
種牡馬時代
[編集]競走馬引退後の2004年から北海道三石郡三石町(現在の新ひだか町)の中村畜産で種牡馬となる[4]。2005年は85頭、2006年は90頭に種付けを行った[4]。
2007年に初年度産駒がデビュー。地方競馬では5月30日に旭川競馬場でモエレプットが[3]、中央競馬では10月13日に東京競馬場でアポロラムセスが[9]、それぞれ産駒の初勝利を挙げた。モエレプットはエーデルワイス賞で2着となっている[4][5]。
産駒が高い勝ち上がり率を記録し[4][5]、地方競馬では2008年に2歳部門のチャンピオンサイアーとなり[4]、2歳・3歳戦を中心に重賞勝ち馬を輩出した。中央競馬ではトウケイヘイローが2013年ダービー卿チャレンジトロフィーに優勝し、重賞初優勝。
2009年には種付け頭数が100を超えた[4] が、2010年から一転減少[4]。2012年1月31日、中村畜産から浦河町の日高スタリオンステーションに移動した[4]。
2016年からはイーストスタッドで繋養されることになったが、2017年8月22日に供用が停止され転売不明[10]となっている。
主な産駒
[編集]- 2005年産
- モエレカトリーナ(紫苑ステークス)
- 2006年産
- 2007年産
- 2008年産
- モエレフウウンジ(イノセントカップ、ブリーダーズゴールドジュニアカップ)
- ビューティーリヨ(王冠賞[15])
- 2009年産
- トウケイヘイロー(札幌記念、ダービー卿チャレンジトロフィー、鳴尾記念、函館記念、サマー2000シリーズチャンピオン[16])
- ゴールドメダル(イノセントカップ、ニューイヤーカップ[4]。2011年度NARグランプリ2歳最優秀牡馬[17])
- ヒロカミヒメ(金の鞍賞、黒潮菊花賞)
- アグリノキセキ(福山弥生賞、福山ダービー[18])
- 2010年産
- 2011年産
- アイスカチャン(あやめ賞)
- 2012年産
- ハナノパレード(駿蹄賞、スプリングカップ、名古屋でら馬スプリント)
- 2013年産
- ソウダイショウ(九州ジュニアチャンピオン)
- ドンプリムローズ(カペラ賞、天山賞、花吹雪賞、ル・プランタン賞、九州ダービー栄城賞、ロータスクラウン賞)
- スマイルプロバイド(園田クイーンセレクション)
- 2014年産
- ナチュラリー(兵庫若駒賞、兵庫ゴールドカップ、園田ウインターカップ、兵庫ゴールドカップ、園田ウインターカップ)
- 2016年産
- グローリアスライブ(留守杯日高賞)
ブルードメアサイアーとしての主な産駒
[編集]- 2015年産
血統表
[編集]ゴールドヘイローの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系 | [§ 2] | ||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 | 父の父 Halo1969 黒鹿毛 | Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well1975 鹿毛 | Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 *ニアーザゴールド Near the Gold 1991 黒鹿毛 | Seeking the Gold 1985 鹿毛 | Mr. Prospector | Raise a Native | |
Gold Digger | ||||
Con Game | Buckpasser | |||
Broadway | ||||
母の母 *ニヤーNear 1985 栗毛 | Northern Dancer | Nearctic | ||
Natalma | ||||
Far | Forli | |||
Foresser | ||||
母系(F-No.) | ラトロワンヌ系(FN:1-s) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Almahmoud 4×5、Native Dancer 5・5(母内) | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ゴールドヘイロー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月12日閲覧。
- ^ a b 「トピックス『有力馬の情報』」『ハロン』、地方競馬全国協会、2000年2月、78頁。
- ^ a b c “ゴールドヘイロー産駒が初勝利”. netkeiba.com (2007年5月30日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “馬産地ニュース「ゴールドヘイローが日高スタリオンステーションに移動」”. 競走馬のふるさと案内所. 日本軽種馬協会 (2012年2月2日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 古谷剛彦 (2008年9月12日). “ゴールドヘイロー、2年目の今年は大ブレイク!”. 地方競馬日替わりライターブログ. 楽天競馬. 2012年8月26日閲覧。
- ^ “ゴールドヘイローの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月12日閲覧。
- ^ “ゴールドヘイロー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月12日閲覧。
- ^ “ゴールドヘイロー 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2019年9月12日閲覧。
- ^ “ゴールドヘイロー産駒、アポロラムセスが勝利”. netkeiba.com (2007年10月13日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “供用停止種牡馬一覧 17-13”. 公益法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年2月15日閲覧。
- ^ “平和賞、北海道のチョットゴメンナが制す”. netkeiba.com (2008年10月22日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “九州ダービー栄城賞、牝馬ギオンゴールドが人気に応える”. netkeiba.com (2009年5月31日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “ニューイヤーC、モエレエターナルが叩き合い制す”. netkeiba.com (2009年1月14日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “トピックス「『ハートの流星 マサノウイズキッド号』明日出走」”. 北海道軽種馬振興公社 (2008年8月25日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “1勝馬ビューティーリヨがレコード勝ち/門別・王冠賞”. netkeiba.com (2011年8月18日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “2013年サマーシリーズ”. 日本中央競馬会. 2013年10月5日閲覧。
- ^ “『NARグランプリ2011』表彰馬・表彰者決定!”. 地方競馬全国協会 (2012年1月11日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ “アグリノキセキが5馬身差圧勝/福山ダービー”. netkeiba.com (2012年5月13日). 2012年8月26日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ゴールドヘイロー”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年12月28日閲覧。
- ^ “ゴールドヘイローの種牡馬情報”. 競馬ラボ. 2021年10月25日閲覧。
- ^ 望田潤. “ゴールドヘイローのお手軽必勝配合形”. 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog. 2016年12月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ