ストレッチ・フォー
バスケットボールのポジション |
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特別なポジション |
コンボガード(PG/SG) ポイントフォワード(PG/SF,PG/PF) ガードフォワード/スウィングマン(GF,SG/SF,SG/PF) コンボフォワード/ストレッチ・フォー(SF/PF) フォワードセンター/ビッグマン(FC,SF/C,PF/C) |
バスケットボールにおける、ストレッチ・フォー(Stretch-Four)は、主にパワーフォワードの選手で、"ストレッチ"は、相手チームのディフェンスを外側に広げ攻撃スペースを作る役割を表す。コンボフォワード(Combo Forward)と称されることもある。パワーフォワードは4番と呼ばれることもあることから、ストレッチ・フォーの呼び名が生まれた。ストレッチ・フォーは、1999–2000シーズン頃に、NBAの戦術として生み出されたものである[1][2]。プロバスケットボールでしばしば用いられるビトゥィーン(between)から派生した用語であるトゥィーナーの内の一つ。
他には
などの複合ポジションがある。
プレースタイル
[編集]パワーフォワードは通常、バスケット近傍での身長と体躯の強さを活かしたプレーを担う場合が多いが、ストレッチ・フォーはサイズはパワーフォワードでもシューティング技術、特にスリーポイントフィールドゴールに長けた選手が務める。この場合、マッチアップしている相手チームのパワーフォワードがバスケット近傍を離れる必要が生じ、ディフェンスやリバウンドなどの本来担うべきプレーが難しくなる利点が生じる。
主なストレッチ・フォープレイヤー
[編集]NBAにおいてはクリーブランド・キャバリアーズのケビン・ラブ、ダラス・マーベリックスのダーク・ノヴィツキー、マイアミ・ヒートの2連覇に貢献したクリス・ボッシュ、サンアントニオ・スパーズのマット・ボナー、オーランド・マジックなどに所属したラシャード・ルイスらが代表的なストレッチ・フォーである。
ストレッチ・フォーは、NBAのみならず国際バスケットボールにおいても、3ポイントフィールドゴールの成功、ディフェンスのスペース拡大の要因から近年ますます重要なポジションとなっており、主力選手を充てがう場合も増えている。
記録
[編集]NBAのスリーポイントフィールドゴールの成功本数が上位のパワーフォワードは以下のとおり。
選手 | 成功本数 | 成功率 |
---|---|---|
ダーク・ノヴィツキー | 1982 | 38.0% |
ケビン・ラブ | 1566 | 37.0% |
アントワン・ウォーカー | 1386 | 32.5% |
ライアン・アンダーソン | 1325 | 38.0% |
マーカス・モリス | 1252 | 37.6% |
アントワン・ジェイミソン | 1163 | 34.6% |
ジェフ・グリーン | 1119 | 33.7% |
チャニング・フライ | 1049 | 38.8% |
マービン・ウィリアムズ | 1046 | 36.1% |
アル・ハリントン | 977 | 35.2% |
ウラジミール・ラドマノビッチ | 971 | 37.8% |
エルサン・イルヤソバ | 883 | 36.7% |
- 2022-23シーズン終了時点
- 太字は現役選手
脚注
[編集]- ^ Pattrick, Hayes (13 March 2013). “The 'Stretch 4s' of the '90s speak on today's perimeter-oriented big men”. sbnation.com. VOX Media. 5 November 2014閲覧。
- ^ “Player Season Finder”. basketball-reference.com. Sports Reference LLC. 5 November 2014閲覧。