ストーミーカフェ

ストーミーカフェ
2007年10月7日 東京競馬場
現役期間 2004年 - 2008年
欧字表記 Stormy Cafe
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2002年3月27日
抹消日 2008年11月6日
アドマイヤベガ
グリーティングス
母の父 Rainbow Quest
生国 日本の旗 日本北海道早来町
生産者 ノーザンファーム
馬主 西川恭子
調教師 小島太美浦北
競走成績
生涯成績 19戦3勝
獲得賞金 1億1594万4000円
勝ち鞍
GIII 札幌2歳S 2004年
GIII 共同通信杯 2005年
テンプレートを表示

ストーミーカフェ2002年 - )は日本競走馬である。馬名は「嵐の」を意味する「ストーミー」と冠名の「カフェ」が由来である。2002年セレクトセールにおいて3200万円で落札された。現役時は中央競馬で走り、逃げの戦法を得意としていた。

経歴

[編集]

2004年7月函館競馬場で行われた2歳新馬戦四位洋文騎手が騎乗しデビューを果たし2番人気に支持されるも、後にクリスタルカップを制すディープサマーに逃げ切られ大差での2着だった。以後しばらく同騎手が主戦騎手となる。続く札幌競馬場での2歳未勝利戦で逃げ切って初勝利を挙げる。初の重賞挑戦となった札幌2歳ステークスでは、5番人気ながら見事逃げ切り重賞初勝利を挙げる。その後休養を挟んで出走した朝日杯フューチュリティステークスでは、3番人気に支持され、レースではいつものように逃げるが最後の直線でマイネルレコルトに交わされ2着となった。

2005年、この年初戦となる共同通信杯に出走し、58キログラム斤量だったが1番人気に支持されレースで逃げ切り重賞2勝目を挙げた。しかしその後左第3手根骨を剥離骨折してしまい療養することとなった。ちなみにこの時点ではディープインパクトの最大のライバルと評価されていた。

8月下旬に復帰し迎えた神戸新聞杯でディープインパクトとの初対戦が実現した。単勝13.2倍の2番人気に支持されレースに挑み、いつも通りに逃げの走りを見せるが7ヶ月ぶりの実戦とあって3コーナー付近で力尽きディープインパクトらに交わされ8着という結果に終わった。その後は距離不安もあって菊花賞に向かわず天皇賞(秋)に出走し、レースでは1000m通過ラップが62.4秒、上がり3ハロンが33秒6というスローペースをタップダンスシチーと共に演出するも15番人気で9着という結果に終わった。続くジャパンカップでもタップダンスシチーと共に逃げ1000m通過ラップが58.3秒というハイペースを作り出し4コーナー付近で脱落して最下位の18着という結果に終わった。

2006年、休養明けで7ヶ月ぶりに出走した巴賞では、2番人気に支持されるも5着だった。このレース以降いろんな騎手が騎乗することになる。続く函館記念京成杯オータムハンデキャップポートアイランドステークスではいずれも2ケタ着順という結果に終わった。

2007年、休養明けで7ヶ月ぶりに出走した金鯱賞では、11番人気で12着だった。しかし続く福島テレビオープンは5番人気で5着、 七夕賞は7着、関屋記念は5着と復調気配を見せていた。そのため、京成杯オータムハンデキャップでは3番人気になったものの、8着に敗れた。4週間後、毎日王冠とペルセウスステークスに出走登録を行い、毎日王冠に中舘英二騎手を迎え出走。しかし、勝ったチョウサンがレコードタイムで勝利したようなハイペースで、逃げ馬には厳しい展開となり、12着に敗れた。次走は2007ファイナルステークスに出走したが17着に敗れた。

2008年、長期休養中に去勢手術をし、8月にNSTオープンで復帰。しかし、8着に敗れる。続く11月1日、ブラジルカップにおいて、初めてダートに挑むが、最下位の16着に敗れた。そして、11月6日付けでJRA競走馬登録を抹消された[1]。今後は北海道苫小牧市ノーザンホースパーク乗馬となる。

競走成績

[編集]

以下の内容は、netkeiba.comの情報[2]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2004.07.11 函館 2歳新馬 芝1200m(稍) 10 8 9 006.00(2人) 02着 R1:15.3(39.0) -1.9 0四位洋文 54 ディープサマー 488
0000.08.21 札幌 2歳未勝利 芝1500m(重) 13 2 2 003.30(1人) 01着 R1:29.4(36.4) -0.4 0四位洋文 54 (ニシノドコマデモ) 484
0000.10.02 札幌 札幌2歳S GIII 芝1800m(良) 14 4 6 007.30(5人) 01着 R1:49.9(37.4) -0.1 0四位洋文 55 ダンツキッチョウ 484
0000.12.12 中山 朝日杯FS GI 芝1600m(良) 16 4 8 005.80(3人) 02着 R1:33.7(36.3) -0.3 0四位洋文 55 マイネルレコルト 496
2005.02.06 東京 共同通信杯 GIII 芝1800m(良) 9 2 2 002.20(1人) 01着 R1:47.8(35.4) -0.4 0四位洋文 58 (ダイワアプセット) 492
0000.09.25 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2000m(良) 13 4 4 013.20(2人) 08着 R2:00.3(36.9) -1.9 0四位洋文 56 ディープインパクト 482
0000.10.30 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 6 11 082.5(15人) 08着 R2:00.6(34.1) -0.5 0四位洋文 56 ヘヴンリーロマンス 484
0000.11.27 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 18 5 9 070.6(14人) 18着 R2:25.7(39.3) -3.6 0四位洋文 55 アルカセット 490
2006.07.09 函館 巴賞 OP 芝1800m(良) 14 1 1 004.90(2人) 05着 R1:51.0(38.1) -0.3 0四位洋文 56 モノポール 486
0000.07.23 函館 函館記念 GIII 芝2000m(稍) 16 3 6 012.70(7人) 11着 R2:06.5(40.8) -1.4 0武幸四郎 56 エリモハリアー 484
0000.09.10 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 15 6 12 020.6(11人) 15着 R1:35.4(38.4) -3.4 0吉永護 56 ステキシンスケクン 478
0000.10.01 中京 ポートアイランドS OP 芝1800m(稍) 11 7 8 024.80(8人) 10着 R1:49.5(39.0) -2.2 0石橋守 56 コンゴウリキシオー 468
2007.05.26 中京 金鯱賞 GII 芝2000m(良) 12 4 4 084.0(11人) 12着 R2:00.2(38.7) -3.0 0石橋守 57 ローゼンクロイツ 476
0000.06.24 福島 福島テレビOP OP 芝1800m(良) 16 1 1 009.30(5人) 05着 R1:46.6(37.1) -0.4 0江田照男 56 ユメノシルシ 480
0000.07.08 福島 七夕賞 GIII 芝2000m(良) 16 7 14 020.30(8人) 07着 R2:00.8(37.1) -0.5 0柴田善臣 55 サンバレンティン 484
0000.08.05 新潟 関屋記念 GIII 芝1600m(良) 18 2 3 013.90(8人) 05着 R1:32.7(35.4) -0.9 0田中勝春 56 カンパニー 486
0000.09.09 中山 京成杯AH GIII 芝1600m(良) 16 6 12 006.30(3人) 08着 R1:33.4(35.6) -0.8 0田中剛 55 キングストレイル 492
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 14 4 5 064.9(12人) 12着 R1:46.2(36.8) -2.0 0中館英二 57 チョウサン 492
0000.12.23 阪神 2007ファイナルS OP 芝1600m(稍) 18 1 2 015.10(6人) 17着 R1:38.3(39.7) -3.7 0武幸四郎 55 アンブロワーズ 490
2008.08.24 新潟 NSTOP OP 芝1400m(稍) 10 6 6 012.40(5人) 08着 R1:22.6(37.4) -1.6 0内田博幸 56 ヤマニンエマイユ 474
0000.11.01 東京 ブラジルC OP ダ2100m(良) 16 5 10 062.9(14人) 16着 R2:19.3(46.8) -9.7 0田中勝春 54 マイネルアワグラス 498

エピソード

[編集]
  • 共同通信杯を58kgの斤量で勝利した馬は同馬が初めてであり、ダービー以前に3歳馬が58kgを背負い重賞を制した馬では史上6頭目で、最も早い時期に58kgで勝利した馬となった。
  • 小島調教師は、神戸新聞杯出走前まではディープインパクトの強さを認めていなかった。レースでは、出来るだけ速いラップで逃げ、出来る限りの差をつければ最後の直線でディープインパクトが届かないという作戦を打ち立てたが、休養明けという準備期間の短さもあり3コーナー付近で力尽きた。この敗戦によりディープインパクトの強さを認めたという。

血統表

[編集]
ストーミーカフェ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系
[§ 2]

アドマイヤベガ 1996
鹿毛 北海道早来町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ベガ 1990
鹿毛 北海道早来町
*トニービン *Kampala
Severn Bridge
*アンティックヴァリュー Northern Dancer
Moonscape

*グリーティングス
Greetings 1996
鹿毛 イギリス
Rainbow Quest 1981
鹿毛 イギリス
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
I Will Follow Herbager
Where You Lead
母の母
Kissing Cousin 1991
*デインヒル Danzig
Razyana
First Kiss Kris
Primatie
母系(F-No.) (FN:14-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [3]
  2. ^ [4]
  3. ^ [3]
  4. ^ [3][4]

母母Kissing Cousinは1994年のコロネーションステークス勝ち馬である。

脚注

[編集]
  1. ^ ストーミーカフェが引退、乗馬に”. netkeiba.com. 2022年4月24日閲覧。
  2. ^ ストーミーカフェ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年12月8日閲覧。
  3. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ストーミーカフェ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2018年2月8日閲覧。
  4. ^ a b ストーミーカフェの血統表”. netkeiba.com. 2018年2月8日閲覧。

外部リンク

[編集]