ズーゴート
ズーグ、ズーゴート(תְּקוּפָה) הַזּוּגוֹת) zūghôth, zugot)は、タンナーイームに先行する時代のハラーハーの指導者であり、トーラー・シェベアル=ペ(口伝律法)の伝承に責任を持った五組・五代の人間に対する名称・称号。この時代をズーゴート時代(təqūphāh hazZūghôth)ともいう。
ミシュナーのネジーキーン・アーボートにおいて言及されている。 ズーグという言葉は、ラテン語の "duumviri" に相当する。
ハギーガー chagigah では、二人が常にサンヘドリンの首長として任命され、1人がサンヘドリン長(ナーシー)となり、もう一方が副サンヘドリン長と法廷(ベート・ディーン bet din)の首長となることが述べられている。
ズーグの一覧
[編集]- ヨーセ・ベン=ヨーエゼル Jose ben Joezer、エルサレムのヨーセ・ベン=ヨーハーナーン Jose ben Johanan
マカベア戦争の時代に活躍() - イェホーシューア・ベン=ペラヒヤー Joshua ben Perachyah、アルベラのニッタイ Nittai of Arbela
ヨハネ・ヒルカノス John Hyrcanus の時代() - イェフーダー・ベン=タッバイ Judah ben T'abbai、シムオーン・ベン=シェタハ Simeon ben Shet'ach
アレクサンドロス・ヤンナイオス Alexander Jannæus とサロメ・アレクサンドラの時代に相当する() - シェマーヤー Shemaiah(サンヘドリン長)、アブタリオーン Abtalion(副サンヘドリン長)
ヒルカノス2世 Hyrcanus II の時代。二人とも改宗者。ここまではミシュナー前の時代 pre-Mishnaic era のラビとされる() - ヒレル Hillel、シャンマイ Shammai
ヘロデ王の時代(1世紀)。ミシュナー時代のラビとされる