ターナー・フィールド
ターナー・フィールド The Ted | |
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施設データ | |
所在地 | 755 Hank Aaron Drive SE Atlanta, Georgia 30315 |
座標 | 北緯33度44分08秒 西経84度23分22秒 / 北緯33.73556度 西経84.38944度座標: 北緯33度44分08秒 西経84度23分22秒 / 北緯33.73556度 西経84.38944度 |
開場 | 1997年3月29日 |
閉場 | 2016年10月2日 |
所有者 | アトランタ市、フルトン郡 |
グラウンド | 天然芝(GN-1 Bermuda Grass) |
建設費 | 2億3500万ドル |
設計者 | Heery International, Inc. Rosser International, Inc. Williams-Russell and Johnson, Inc. Ellerbe Becket, Inc. |
建設者 | Beers Construction Co. HJ Russell Construction Co. CD Moody Construction Co. |
使用チーム • 開催試合 | |
アトランタ・ブレーブス(MLB)(1997年 - 2016年) | |
収容人員 | |
50,091人 | |
グラウンドデータ | |
球場規模 | 左翼 - 335 ft(約102.1 m) 左中間 - 380 ft(約115.8 m) 中堅 - 401 ft(約122.2 m) 右中間 - 390 ft(約118.9 m) 右翼 - 330 ft(約100.6 m) バックネット - 53 ft(約16.2 m) |
フェンス | 8 ft(約2.4 m) |
ターナー・フィールド(Turner Field)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにかつて存在した野球場。1997年から2016年までMLBアトランタ・ブレーブスのホーム球場であった。1996年のアトランタオリンピックのメイン会場であるセンテニアル・オリンピックスタジアムを野球用に改築したスタジアムである。閉場後は再び改築され、現在はアメリカンフットボール専用スタジアムの「センターパーク・スタジアム」となっている(後述)。
概要
[編集]元々ブレーブスは1966年から1996年まで、同じアトランタ市内にあるアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアムを使用していたが、施設の老朽化が著しいことを理由に、1996年のアトランタオリンピックのメイン会場として使用された陸上競技場(センテニアル・オリンピックスタジアム)を野球場に作り変えて1997年のシーズン開幕から新本拠地球場とした。フルトン・カウンティ・スタジアム跡は当球場の駐車場として整備されている。
球場名はファンから「ハンク・アーロン・スタジアム」にしようとの要望があったが、結局アメリカのメディア王として知られ、ターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)、並びにブレーブスを所有していたテッド・ターナーの名を冠したものとなった。
この球場には、世界最大級の屋外型デジタルハイビジョン映像スクリーンが設置されている。これは日本の三菱電機が製造したオーロラビジョンで、以前はギネスブックにも世界最大と認定されていた(2006年9月30日からは東京競馬場のオーロラビジョンが世界最大となった)。
2005年3月23日にオープニング・セレモニーを行い運用を開始、ギネス認定式も同セレモニーにおいて実施した。セレモニーでは、メジャーリーグ最多本塁打記録をもつ元ブレーブスのハンク・アーロンによる点灯式が行われた。デジタルスクリーンコントローラーを採用しており、デジタルハイビジョン映像やパソコンの映像を同時に3画面まで合成して表示できる。表示素子には高輝度LEDを利用し、画素ピッチは2cm(素子ピッチは1cm)。画素数は1088×1200画素。スクリーンサイズは縦21.76m×横24.0m(1275インチ相当)となっている。
2008年、2013年、2015年に転落死亡事故が起きた [1]。
2016年で20年の借用権が期限切れとなるのにともない、ブレーブスが本拠地をアトランタ郊外のサントラスト・パークに移転するため19年の歴史に幕を下ろした。
球場はジョージア州立大学に譲渡されて25,000人収容のフットボール球技場に改装され、名称も「ジョージア・ステート・スタジアム」に改称された[2][3]。本球場のホームプレートはサントラスト・パークへと移設される[4]。
フィールドの特徴
[編集]右中間が広くなっているため、中堅手や右翼手には守備範囲の広さや強肩が求められる。 またシーズン序盤は風が吹きピッチャーに有利だが、夏場になるとホームランがよく出るようになる。季節ごとに特徴が変わる球場である。
設備、アトラクション、演出
[編集]スコアボードの上部にはロゴにも描かれているトマホークが設置されている。ブレーブスが得点のチャンスを迎えるとトマホークが動き出し、ファンはトマホークを模した応援グッズを音楽に合わせて振り回す。
主要な出来事
[編集]- 1997年4月4日、公式戦初試合、先発投手はデニー・ネーグル(ブレーブス 5 - 4 カブス)[5]。
- 1998年8月18日 - グレッグ・マダックスが通算200勝を達成[6]
- 1999年10月23日 - 1999年のワールドシリーズ(ヤンキースに0勝4敗、リーグチャンピオンシップシリーズ最優秀選手賞はエディ・ペレス)[7]
- 2000年7月7日、2000年のMLBオールスターゲーム開催(ア 6 - 3 ナ)[8]。
- 2000年7月30日 - トム・グラビンが通算200勝を達成[9]
- 2004年5月18日、ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンが史上最年長で完全試合を達成(ブレーブス 0 - 2 ダイヤモンドバックス)。
- 2004年9月24日 - アンドリュー・ジョーンズが通算250本塁打を達成(後にブレーブス在籍期間で通算368本塁打を記録)[10]
- 2007年5月24日 - ジョン・スモルツが通算200勝を達成し、史上初となる200勝・150セーブを達成[11]
- 2007年7月21日 - ウィリー・ハリスが6打数6安打2三塁打6打点1盗塁の大活躍[12]
- 2007年8月14日、ジャイアンツ対ブレーブス戦で、ブレーブス監督のボビー・コックスが、メジャーリーグ最多となる通算132回目の退場処分となった[13]。
- 2007年8月15日 - ボビー・コックス監督が通算133回目の退場を記録し、ジョン・マグローが持っていた歴代最多記録を更新[14]
- 2008年6月5日 - チッパー・ジョーンズが球団史上3人目となる通算400本塁打を達成(ハンク・アーロン、エディ・マシューズに次ぐ)[15]
- 2008年8月14日 - マーク・コッツェイがサイクル安打を達成[16]
- 2009年4月11日 - 川上憲伸が日本人で初めてブレーブスに所属し、本拠地で初登板初勝利[17][18]
- 2010年4月5日 - 開幕戦でジェイソン・ヘイワードが初打席本塁打など5打数2安打4打点の活躍[19]
- 2010年4月17日、ロッキーズのウバルド・ヒメネスが球団史上初となるノーヒットノーラン達成(ブレーブス 0 - 4 ロッキーズ)。
- 2010年10月11日 - 2010年のナショナルリーグディビジョンシリーズでブレーブスは5年ぶりにポストシーズンに出場したが、シリーズ敗退でボビー・コックス監督が勇退し、程なくしてフレディ・ゴンザレス監督が就任[20]
- 2011年4月8日 - チッパー・ジョーンズが球団史上2人目となる通算2500安打を達成(ハンク・アーロンに次ぐ)[21]
- 2012年7月18日 - ブライアン・マッキャンが通算150本塁打を達成[22]
- 2013年4月22日 - ジョン・スモルツが球団史上初、史上16人目となる通算3000奪三振を達成(従来の球団記録はフィル・ニークロの2912)[23]
- 2013年4月30日 - ティム・ハドソンが通算200勝を達成[24]
- 2013年6月29日 - チッパー・ジョーンズの永久欠番「10」の制定式典を開催[25]
- 2014年5月18日 - クレイグ・キンブレルが史上最年少となる25歳で通算150セーブを達成[26]
- 2014年8月8日 - グレッグ・マダックス、トム・グラビン、ボビー・コックスのアメリカ野球殿堂表彰式典を開催[27]
- 2014年9月1日 - フィラデルフィア・フィリーズがコール・ハメルズ、ジェイク・ディークマン、ケン・ジャイルズ、ジョナサン・パペルボンの継投でノーヒットノーランを達成[28]
- 2015年7月23日 - ジョン・スモルツのアメリカ野球殿堂表彰式典を開催[29]
- 2016年5月24日 - 5月16日に解任されたフレディ・ゴンザレス監督に代わるブライアン・スニッカー監督代行が本拠地初出場[30]
- 2016年6月15日 - フレディ・フリーマンがサイクル安打を達成[31]
- 2016年10月2日、タイガースとのシーズン最終戦をもって閉場(ブレーブス 1 - 0 タイガース)。試合前にはかつてビッグスリーと呼ばれたグレッグ・マダックス、トム・グラビン、ジョン・スモルツの3人が並んで始球式が行われた[32]。
ジョージア・ステート・スタジアム
[編集]ジョージア・ステート・スタジアム Georgia State Stadium センターパーク・スタジアム Center Parc Stadium | |
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施設情報 | |
所在地 | 755 Hank Aaron Drive SE Atlanta, Georgia 30315 |
開場 | 2017年8月18日 |
所有者 | ジョージア州立大学 |
グラウンド | 天然芝 |
旧称 | |
センテニアル・オリンピックスタジアム (1996) ターナー・フィールド (1997 - 2016) | |
使用チーム、大会 | |
NCAA / ジョージア・ステート・パンサーズ(2017 - 現在) AAF / アトランタ・レジェンズ(2019) | |
収容人員 | |
24,333人(2016年) |
ジョージア・ステート・スタジアム(Georgia State Stadium)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタにあるアメリカンフットボール専用スタジアムである。NCAAのジョージア・ステート・パンサーズが本拠地として使用している。2017年開場。2020年にアトランタ・ポスタル・クレジット・ユニオンが15年間の命名権を取得し、センターパーク・スタジアム(Center Parc Stadium)と改名された。
ターナー・フィールドの座席は概ね残されたうえ、フィールド部分に新たに座席を設置したため、グラウンドは狭くなっている。また、元のオリンピックスタジアムと比較しても小規模になっている。座席は低層階のみの使用となるため、席自体の数は増えたものの、収容能力は大幅に落としている。
関連項目
[編集]- ジョージア・ドーム - NFL・アトランタ・ファルコンズの同時期のスタジアム
- フィリップス・アリーナ - NBA・アトランタ・ホークスの同時期のアリーナ
- アトランタ・ブレーブスの年度別成績一覧
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ スポーツニッポン (2015年8月29日). “マー君沈痛 観客が転落死「観客がざわざわして…」” 2015年8月21日閲覧。
- ^ AFPBB News (2013年11月12日). “ブレーブス、2017年から新本拠地に移転” 2016年10月7日閲覧。
- ^ “The Stadium” (英語). Georgia State University. ジョージア州立大学. 2018年9月2日閲覧。
- ^ Paul, Newberry (October 2, 2016). “Final game: Turner Field gets rousing send-off; home plate transferred to SunTrust Park” (英語). The Marietta Daily Journal. Associated Press (Marietta, Georgia, USA) December 2, 2016閲覧。
- ^ “Chicago Cubs at Atlanta Braves Box Score, April 4, 1997”. Baseball-Reference.com. 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Maddux Wins 200th, Stuns Giants”. CBSニュース (1998年8月19日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “1999 World Series - New York Yankees over Atlanta Braves (4-0)”. Baseball-Reference.com. 2021年5月4日閲覧。
- ^ “2000 All-Star Game Box Score, July 11”. Baseball-Reference.com (2000年7月11日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Glavine Gets 200th Win”. CBSニュース (2000年7月30日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Florida Marlins at Atlanta Braves Box Score, September 24, 2004”. Baseball-Reference.com (2004年9月24日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Smoltz gets 200th win as Braves edge Mets”. ロイター (2007年5月25日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “St. Louis Cardinals at Atlanta Braves Box Score, July 21, 2007”. Baseball-Reference.com (2007年7月21日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Cox breaks all-time ejections record”. MLB (2007年8月15日). 2012年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月28日閲覧。
- ^ “He's outta here -- for the 133rd time”. en:The Baltimore Sun (2007年8月16日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “C・ジョーンズ、史上43人目の400号”. スポーツニッポン (2008年6月6日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Chicago Cubs at Atlanta Braves Box Score, August 14, 2008”. Baseball-Reference.com (2008年8月14日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “川上白星デビュー、6回4安打3失点8K”. 日刊スポーツ (2009年4月12日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Washington Nationals at Atlanta Braves Box Score, April 11, 2009”. Baseball-Reference.com (2009年4月11日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Chicago Cubs at Atlanta Braves Box Score, April 5, 2010”. Baseball-Reference.com (2010年4月5日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “ブレーブス新監督にゴンザレス氏 斎藤、川上両投手が所属”. 日本経済新聞 (2010年10月14日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Atlanta Braves' Chipper Jones reaches milestone with 2,500th career hit”. ESPN (2011年4月9日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Brandon Crawford, Gregor Blanco hit three-run homers in the 11th, San Francisco beats Atlanta 9-4”. オレゴニアン (2012年7月19日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Smoltz gets 3,00th strikeout of career against Nats”. ESPN (2013年4月23日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Tim Hudson Records 200th Win”. MLB.com (2013年5月1日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Braves Retire Chipper Jones' Number”. MLB.com (2013年6月29日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Kimbrel becomes youngest to record 150 saves”. MLB.com (2014年5月19日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Braves honor Hall of Famers Maddux, Glavine, Cox”. MLB.com (2014年8月8日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Cole Hamels, Phillies team up for no-hitter”. USAトゥデイ (2014年9月1日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “John Smoltz National Baseball Hall of Fame Plaque to visit Turner Field”. MLB.com (2015年7月23日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Brian Snitker appreciates time with family”. MLB.com (2016年5月25日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Cincinnati Reds at Atlanta Braves Box Score, June 15, 2016”. Baseball-Reference.com (2016年6月15日). 2021年5月4日閲覧。
- ^ “Atlanta Braves give Turner Field a rousing send-off in final game”. ESPN (2017年10月3日). 2017年6月4日閲覧。
外部リンク
[編集]前本拠地: フルトン・カウンティ・スタジアム 1966 - 1996 | アトランタ・ブレーブスの本拠地 1997 - 2016 | 次本拠地: トゥルーイスト・パーク 2017年 - |
先代 フェンウェイ・パーク | MLBオールスターゲーム開催場 第71回(2000年) | 次代 セーフコ・フィールド |