トリパノソーマ症

トリパノソーマ症
概要
診療科 感染症内科学, 獣医学
分類および外部参照情報
ICD-10 B56-B57
ICD-9-CM 086.5-086
MeSH D014352
ヒトの頸部に生じた潰瘍

トリパノソーマ症(トリパノソーマしょう、trypanosomiasis)とは鞭毛虫類キネトプラスト門トリパノソーマ属原虫の感染を原因とする疾病の総称。

日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されている(対象は牛、水牛、馬)。なお、日本獣医学会の提言で法令上の名称が「トリパノソーマ病」から「トリパノソーマ症」に変更された[1]

特徴

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クルーズトリパノソーマTrypanosoma cruzi)感染を原因とするシャーガス病ブルーストリパノソーマの1亜種であるTrypanosoma brucei gambiense感染を原因とするガンビアトリパノソーマ症(慢性睡眠病)、Trypanosoma brucei rhodesiense感染を原因とするローデシアトリパノソーマ症(急性睡眠病)が代表的な疾患である。いずれも吸血昆虫により媒介される。家畜に認められるトリパノソーマ症のうち,媾疫トリパノソーマTrypanosoma equiperdum)による媾疫媒介者なしで感染する唯一のトリパノソーマ症である。

ウマのトリパノソーマ症
原因 感染経路 症状
媾疫 Trypanosoma equiperdum 交尾感染 生殖器の炎症、貧血
スルラ病 Trypanosoma evansi 吸血昆虫媒介 熱性浮腫、貧血
ナガナ病 Trypanosoma brucei ツェツェバエ媒介 腹部・陰囊の浮腫、貧血

脚注

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  1. ^ 家畜の伝染病疾病の名称変更について”. 農林水産省消費安全局. 2021年12月26日閲覧。

参考文献

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  • 今井壯一ほか編 『最新家畜寄生虫病学』 朝倉書店 2007年 ISBN 978-4-254-46027-8
  • 高島郁夫; 熊谷進 編『獣医公衆衛生学』(第3)文永堂出版、2004年。ISBN 4-8300-3198-0 
  • 獣医学大辞典編集委員会 編『明解獣医学辞典』チクサン出版、1991年。ISBN 4-88500-610-4 

関連項目

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