牛丘疹性口内炎
牛丘疹性口内炎(うしきゅうしんせいこうないえん、英:bovine papular stomatitis)とはポックスウイルス科に属する牛丘疹性口炎ウイルス感染を原因とするヒト、牛の感染症。
日本では家畜伝染病予防法において届出伝染病に指定されている。なお、日本獣医学会の提言で法令上の名称が「牛丘疹性口炎」(うしきゅうしんせいこうえん)から「牛丘疹性口内炎」に変更された[1]。
特徴
[編集]経皮感染が主な感染経路。牛では症状として口腔粘膜に丘疹を形成し、まれに水疱や膿疱に進行する。病変部には細胞質内封入体(B型封入体)が形成される。初期症状が口蹄疫と類似しているため、鑑別が必要な場合がある。有効な治療法はないため、発症時は患畜を隔離することが主な対処法となる。
脚注
[編集]- ^ “家畜の伝染病疾病の名称変更について”. 農林水産省消費安全局. 2021年12月26日閲覧。
参考文献
[編集]- 獣医学大辞典編集委員会編集 『明解獣医学辞典』 チクサン出版 1991年 ISBN 4885006104
- 清水悠紀臣ほか 『動物の感染症』 近代出版 2002年 ISBN 4874020747
- 動衛研:家畜の監視伝染病 届出伝染病-11 牛丘疹性口内炎(bovine papular stomatitis) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構