ドウェイン・チェンバース
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
選手情報 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | イギリス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
競技 | 短距離走 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種目 | 100メートル競走、60メートル競走 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
所属 | ベルグレーブ・ハリアーズ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1978年4月5日(46歳) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生誕地 | イングランド、ロンドン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
身長 | 180cm | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
体重 | 83kg | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
編集 |
ドウェイン・アントニー・チェンバース(Dwain Anthony Chambers、1978年4月5日 - )は、アフロ・カリビアンの出自を持つイギリスの短距離走選手である。国際大会で数多くのメダルを獲得し、ヨーロッパ最速選手の一人でもある[1]。主な出場種目は100メートル競走であり、イギリスの選手としては5番目に早い記録を持っている[2]。また、60メートル走(6秒42)と4×100mリレー(37秒73)のヨーロッパ記録も保持している。2003年にはドーピングを理由に2年間の出場停止処分を受けた。
チェンバースは100メートル走で10秒06のジュニア世界記録を樹立するなど、将来を有望視された選手だった。1999年の世界選手権では銅メダルを獲得し、シドニーオリンピックにも出場した。どちらの大会でもヨーロッパ選手の中で最高の成績を残した。2001年にはイギリスのトップスプリンターに成長し、10秒の壁をエドモントン世界選手権で2度破った。2002年にヨーロッパ王者と記録保持者になったが、2003年10月、禁止薬物のクリア(THG)を使用したことにより、2年間の出場停止とオリンピックからの追放処分を受けた。
チェンバースは2006年6月に陸上競技へ復帰した。2006年のヨーロッパ選手権では、4×100mリレーで金メダルを獲得した。NFLヨーロッパのハンブルク・シーデビルズやラグビーリーグのカッスルフォード・タイガーズなどでほかのスポーツにも挑戦した。短距離走者としての成功は、2008年世界室内陸上競技選手権での銀メダルと、2009年ヨーロッパ室内陸上競技選手権での金メダル、2010年世界室内陸上競技選手権での優勝が挙げられる。チェンバースはオリンピック、コモンウェルスゲームズ、多くのヨーロッパでの大会に出場できない状態にある。2009年には自伝の Race Against Me を出版した。 2012年4月30日、スポーツ仲裁裁判所は、「過去にドーピング違反した選手を五輪代表に選出しない」とする英国オリンピック委員会の規定が、世界反ドーピング機関の統一基準に反するとの裁定を下し、チェンバースに五輪出場の可能性が広がった[3][4]。
自己ベスト
[編集]種目 | 記録 | 年月日 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|---|
屋外 | ||||
100m | 9秒97 (+0.2m/s) | 1999年8月22日 | セビリア | イギリス歴代5位 元23歳未満ヨーロッパ記録 |
200m | 20秒31 (-0.6m/s) | 2001年7月22日 | ロンドン | |
室内 | ||||
50m | 5秒69 | 2000年2月13日 | リエヴァン | |
60m | 6秒42 | 2009年3月7日 | トリノ | 元ヨーロッパ記録 |
200m | 21秒10 | 2000年2月9日 | ピレウス |
主な戦績
[編集]年 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1995 | ヨーロッパジュニア選手権 | ニーレジハーザ | 100m | 優勝 | 10秒41 (-0.9) | |
4x100mR | 優勝 | 39秒43 (1走) | ||||
1996 | 世界ジュニア選手権 | シドニー | 100m | 5位 | 10秒47 (+1.0) | |
4x100mR | 7位 | 40秒32 (4走) | ||||
1997 | ヨーロッパジュニア選手権 | リュブリャナ | 100m | 優勝 | 10秒06 (+2.0) | ジュニア世界記録 |
4x100mR | 優勝 | 39秒62 | ||||
1998 | ヨーロッパ室内選手権 | バレンシア | 60m | 準決勝 | 6秒66 | |
1998 | ヨーロッパ選手権 | ブダペスト | 100m | 2位 | ||
4x100mR | 予選 | 38秒47 (4走) | 1組1着 (予選のみ出場) | |||
1998 | IAAFワールドカップ | ヨハネスブルグ | 100m | 3位 | 10秒03 (-0.2) | |
4x100mR | 優勝 | 38秒09 (4走) | ||||
1998 | コモンウェルスゲームズ | クアラルンプール | 100m | 準決勝 | 10秒18 | |
4x100mR | 優勝 | 38秒20 | 大会記録 | |||
1999 | 世界選手権 | セビリア | 100m | 3位 | 9秒97 (+0.2) | |
4x100mR | 2位 | 37秒73 (4走) | ヨーロッパ記録 | |||
2000 | オリンピック | シドニー | 100m | 4位 | 10秒08 (-0.3) | |
4x100mR | 予選 | DQ (4走) | 失格 | |||
2001 | 世界選手権 | エドモントン | 100m | 4位 | 9秒99 (-0.2) | |
200m | 2次予選 | 20秒60 (-1.4) | 4組5着 | |||
4x100mR | 予選 | DNF (1走) | 途中棄権 | |||
2001 | グッドウィルゲームズ | ブリスベン | 100m | 優勝 | 10秒11 | |
4x100mR | 優勝 | 38秒71 (4走) | ||||
2002 | コモンウェルスゲームズ | マンチェスター | 100m | 失格 | DQ | |
2002 | ヨーロッパ選手権 | ミュンヘン | 100m | 失格 | DQ | |
4x100mR | 失格 | DQ | ||||
2002 | IAAFグランプリファイナル | パリ | 100m | 失格 | DQ | |
2002 | IAAFワールドカップ | マドリード | 100m | 失格 | DQ | |
2003 | 世界選手権 | パリ | 100m | 失格 | DQ | |
4x100mR | 失格 | DQ | ||||
2003 | IAAFワールドアスレチックファイナル | モナコ | 100m | 失格 | DQ | |
2006 | ヨーロッパ選手権 | ヨーテボリ | 100m | 7位 | 10秒24 (+1.3) | |
4x100mR | 優勝 | 38秒91 (1走) | ||||
2006 | IAAFワールドカップ | アテネ | 4x100mR | 2位 | 38秒45 (1走) | ヨーロッパ大陸代表[5] |
2008 | 世界室内選手権 | バレンシア | 60m | 2位 | 6秒54 | 自己ベスト |
2009 | ヨーロッパ室内選手権 | トリノ | 60m | 優勝 | 6秒46 | |
2009 | 世界選手権 | ベルリン | 100m | 6位 | 10秒00 (+0.9) | |
200m | 1次予選 | DNS | 棄権 | |||
2010 | 世界室内選手権 | ドーハ | 60m | 優勝 | 6秒48 | 最年長金メダリスト記録 最年長メダリスト記録 |
2010 | ヨーロッパ選手権 | バルセロナ | 100m | 5位 | 10秒18 (-1.0) | |
2011 | ヨーロッパ室内選手権 | パリ | 60m | 2位 | 6秒54 | |
2011 | 世界選手権 | 大邱 | 100m | 準決勝 | DQ | 失格 |
2012 | 世界室内選手権 | イスタンブール | 60m | 3位 | 6秒60 | 最年長メダリスト記録 最年長ファイナリスト記録 |
2012 | ヨーロッパ選手権 | ヘルシンキ | 4x100mR | 決勝 | DNF (2走) | 途中棄権 |
2012 | オリンピック | ロンドン | 100m | 準決勝 | 10秒05 (+1.0) | 2組4着 |
4x100mR | 予選 | DQ (2走) | 失格 | |||
2013 | ヨーロッパ室内選手権 | ヨーテボリ | 60m | 予選 | 6秒78 | |
2013 | 世界選手権 | モスクワ | 100m | 準決勝 | 10秒15 (+0.4) | 2組6着 |
4x100mR | 決勝 | DQ (4走) | 失格 | |||
2014 | 世界室内選手権 | ソポト | 60m | 6位 | 6秒53 | 最年長ファイナリスト記録 |
2014 | 世界リレー | ナッソー | 4x100mR | 3位 | 38秒19 (4走) | |
2014 | ヨーロッパ選手権 | チューリッヒ | 100m | 4位 | 10秒24 (-0.4) | 最年長ファイナリスト記録 |
脚注
[編集]- ^ “Chambers, Dwain biography”. IAAF.org. 2008年7月23日閲覧。
- ^ “100 Metres All Time”. IAAF (2015年1月2日). 2015年1月2日閲覧。
- ^ London 2012: Dwain Chambers eligible after court ruling .BBC 2012年5月1日閲覧。
- ^ 薬物違反者除外は不可=英五輪委の選考規定-CAS裁定 .時事通信 2012年5月1日閲覧。
- ^ メンバーは全員イギリス人
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- ドウェイン・チェンバース - イギリスオリンピック委員会
- ドウェイン・チェンバース - Olympedia
- ドウェイン・チェンバース - Sports-Reference.com (Olympics) のアーカイブ
- ドウェイン・チェンバース - 国際陸上競技連盟
- ドウェイン・チェンバース - ThePowerOf10.info
- ドウェイン・チェンバース - IAAFダイヤモンドリーグ
- ドウェイン・チェンバース - TrackField.brinkster.net
- ドウェイン・チェンバース - Munzinger Sports Archives
記録 | ||
---|---|---|
先代 ロナルド・ポニョン | 室内60mヨーロッパ記録保持者 2009年3月7日 - | 次代 未定 |
先代 | 100m23歳未満ヨーロッパ記録保持者 - 2011年7月29日 | 次代 クリストフ・ルメートル |
先代 スタンリー・フロイド | 100mジュニア世界記録保持者 1997年7月25日 - 2003年8月24日 | 次代 ダレル・ブラウン |
先代 | 100mジュニアヨーロッパ記録保持者 - 2009年7月24日 | 次代 クリストフ・ルメートル |
先代 | 100mジュニアイギリス記録保持者 - 2012年7月11日 | 次代 アダム・ジェミリ |
先代 ジェイソン・ガードナー 2004年ブダペスト 28歳170日 | 世界室内選手権60m 最年長金メダリスト記録保持者 31歳342日 2010年3月13日 - | 次代 未定 |
先代 キム・コリンズ 2008年バレンシア 31歳337日 | 世界室内選手権60m 最年長メダリスト記録保持者 31歳342日(2010年ドーハ - ) 33歳340日(2012年イスタンブール - ) 2010年3月13日 - | 次代 未定 |
先代 Ronald Desruelles 1987年リエヴァン 32歳21日 | 世界室内選手権60m 最年長ファイナリスト記録保持者 33歳340日(2012年イスタンブール -) 35歳337日(2014年ソポト - ) 2012年3月10日 - | 次代 未定 |
先代 ステファノ・ティリ 1998年ブダペスト 35歳362日 | ヨーロッパ選手権100m 最年長ファイナリスト記録保持者 36歳130日 2014年8月13日 - | 次代 未定 |
受賞 | ||
前年 アンドレ・ブヒャー | ヨーロッパ陸上競技 年間最優秀選手賞(男子) 2002年 | 次年 クリスチャン・オルソン |
功績 | ||
1人目 リンフォード・クリスティ | 100m9秒台達成イギリス人選手 1999年6月13日 | 3人目 ジェイソン・ガードナー |