ハヤカワ・ミステリワールド
ハヤカワ・ミステリワールド(英: Hayakawa Mystery World)は、早川書房が刊行している推理小説のシリーズ。
概要
[編集]装丁は四六判上製。1992年3月から不定期に刊行されている[1]。2009年1月に装丁をリニューアルし、新創刊第1弾として湊かなえ『少女』が発売された。折原一『沈黙の教室』が第48回日本推理作家協会賞(長編部門)[2]を、小池真理子『恋』が第114回直木三十五賞[3]を、高村薫『マークスの山』が第109回直木三十五賞、第12回日本冒険小説協会大賞[4]を、山田正紀『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』が第55回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、第2回本格ミステリ大賞[5]を受賞している。
作品リスト
[編集]特記がなければ、文庫はハヤカワ文庫JA刊。
著者 | タイトル | 刊行年月 | 文庫化 | 備考 |
---|---|---|---|---|
浅暮三文 | 『ポルトガルの四月』 | 2009年2月 | ||
芦辺拓 | 『三百年の謎匣』 | 2005年4月 | 2013年9月[6] | |
『七人の探偵のための事件』 | 2011年10月 | |||
飛鳥部勝則 | 『堕天使拷問刑』 | 2008年1月 | ||
『黒と愛』 | 2010年9月 | |||
東直己 | 『探偵はバーにいる』 | 1992年5月 | 1995年8月 | |
『バーにかかってきた電話』 | 1993年1月 | 1996年1月 | ||
『消えた少年』 | 1994年10月 | 1998年6月 | ||
『探偵はひとりぼっち』 | 1998年4月 | 2001年11月 | ||
『探偵は吹雪の果てに』 | 2001年12月 | 2004年2月 | ||
『駆けてきた少女』 | 2004年4月 | 2006年10月 | ||
『ライト・グッドバイ』 | 2005年12月 | 2007年10月 | ||
『探偵、暁に走る』 | 2007年11月 | 2010年1月 | ||
『旧友は春に帰る』 | 2009年11月 | 2011年8月 | ||
『猫は忘れない』 | 2011年9月 | 2012年11月 | ||
彩坂美月 | 『夏の王国で目覚めない』 | 2011年8月 | ||
岡村隆 | 『狩人たちの海』 | 1992年7月 | ||
小川勝己 | 『狗』 | 2004年7月 | ||
『ロマンティスト狂い咲き』 | 2005年7月 | |||
小熊文彦 | 『天国は待つことができる』 | 1992年11月 | ||
折原一 | 『沈黙の教室』 | 1994年4月 | 1997年5月 |
|
『暗闇の教室』 | 1999年9月 | 2001年12月 | ||
『被告A』 | 2003年9月 | 2006年9月 | ||
風間一輝 | 『地図のない街』 | 1992年3月 | 1996年2月 | |
『片雲流れて』 | 1995年10月 | 2000年2月[7] | ||
霞流一 | 『夕陽はかえる』 | 2007年10月 | ||
『落日のコンドル』 | 2013年4月 | |||
川辺敦 | 『私はナース』 | 2005年5月 | ||
木村二郎 | 『ヴェニスを見て死ね』 | 1994年5月 | 2011年11月[8] | |
草上仁 | 『文章探偵』 | 2006年5月 | ||
『数学的帰納の殺人』 | 2009年5月 | |||
櫛木理宇 | 『チェインドッグ』 | 2015年7月 | 2017年10月[9] |
|
鯨統一郎 | 『庖丁人轟桃次郎』 | 2005年10月 | ||
倉阪鬼一郎 | 『ダークネス』 | 2006年8月 | ||
『遠い旋律、草原の光』 | 2009年4月 | |||
栗本薫 | 『あなたとワルツを踊りたい』 | 1996年10月 | 2000年4月 | |
小池真理子 | 『恋』 | 1995年10月 | 1999年4月 2003年1月[10] |
|
斎藤純 | 『銀輪の覇者』 | 2004年6月 | 2007年8月 | |
佐々木譲 | 『夜にその名を呼べば』 | 1992年3月 | 1995年5月 2008年5月[11] | |
笹倉明 | 『愛闇殺』 | 2006年6月 | ||
『彼に言えなかった哀しみ』 | 2007年9月 | |||
柴田よしき | 『青光の街』 | 2016年10月 | ||
小路幸也 | 『僕は長い昼と長い夜を過ごす』 | 2010年6月 | 2012年6月 | |
『壁と孔雀』 | 2014年8月 | |||
須賀しのぶ | 『神の棘1』 | 2010年7月 | ||
『神の棘2』 | 2010年8月 | |||
高村薫 | 『マークスの山』 | 1993年3月 | 2003年1月[12] 2011年8月[10] |
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谷甲州 | 『神々の座を越えて』 | 1996年10月 | 1999年10月 | |
月村了衛 | 『機龍警察 自爆条項』 | 2011年9月 | 2012年8月 | |
『機龍警察 暗黒市場』 | 2012年9月 | |||
『機龍警察 未亡旅団』 | 2014年1月 | |||
『機龍警察 完全版』 | 2014年11月 | |||
『機龍警察 火宅』 | 2014年12月 | |||
『機龍警察 自爆条項 完全版』 | 2016年5月 | |||
典厩五郎 | 『探偵大杉栄の正月』 | 2003年10月 | ||
堂場瞬一 | 『over the edge』 | 2012年11月 | 2015年4月 | |
戸梶圭太 | 『センチュリー・オブ・ザ・ダムド』 | 2009年8月 | ||
伴野朗 | 『上海発奪回指令』 | 1992年3月 | 1995年6月 | |
鳥飼否宇 | 『このどしゃぶりに日向小町は』 | 2010年1月 | ||
長島槇子 | 『吉原純情ありんす国』 | 2011年9月 | ||
中村正䡄 | 『アリスの消えた日』 | 1992年7月 | 1995年7月 | |
野崎六助 | 『ラップ・シティ』 | 1995年5月 | ||
葉室麟 | 『オランダ宿の娘』 | 2010年3月 | 2012年4月 | |
早瀬耕 | 『未必のマクベス』 | 2014年9月 | 2017年9月 |
|
東理夫 | 『君のブルースが聞こえる』 | 1992年11月 | ||
福田和代 | 『黒と赤の潮流』 | 2009年2月 | ||
『プロメテウス・トラップ』 | 2010年2月 | |||
藤田宜永 | 『喝采』 | 2014年7月 | ||
藤田武嗣 | 『汽水の街へ』 | 1992年5月 | ||
藤村いずみ | 『あまんじゃく』 | 2004年9月 | ||
真瀬もと | 『アルレッキーノの柩』 | 2005年6月 | ||
『お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder』 | 2006年7月 | |||
真梨幸子 | 『ふたり狂い』 | 2009年3月 | 2011年11月 | |
三咲光郎 | 『砲台島』 | 2007年4月 | ||
『月と陽炎』 | 2011年2月 | |||
皆川博子 | 『死の泉』 | 1997年10月 | 2001年4月 | |
『開かせていただき光栄です DILATED TO MEET YOU』 | 2011年7月 | 2013年9月 |
| |
『アルモニカ・ディアボリカ』 | 2013年12月 | |||
湊かなえ | 『少女』 | 2009年1月 | 2012年2月[13] | |
本山賢司 | 『シートンの毛皮』 | 1998年5月 | ||
矢作俊彦 司城志朗 | 『犬なら普通のこと』 | 2009年10月 | 2012年1月 | |
『ARAKURE あらくれ』 | 2011年6月 | |||
山口雅也 | 『謎の謎その他の謎』 | 2012年8月 | ||
山田正紀 | 『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』 | 2001年4月 | 2005年8月 |
|
『マヂック・オペラ 二・二六殺人事件』 | 2005年11月 | |||
『ファイナル・オペラ』 | 2012年3月 |
脚注
[編集]- ^ 出版史 | ハヤカワ・オンライン
- ^ 1995年 第48回 日本推理作家協会賞|日本推理作家協会
- ^ 月曜ゴールデン特別企画『恋』 | TBSテレビ
- ^ 高村薫-直木賞受賞作家-109TK
- ^ ミステリ・オペラ 下──宿命城殺人事件 | 種類,JA文庫 | ハヤカワ・オンライン
- ^ 角川文庫
- ^ 幻冬舎文庫
- ^ 創元推理文庫
- ^ 『死刑にいたる病』に改題
- ^ a b 新潮文庫
- ^ 新装版
- ^ 講談社文庫
- ^ 双葉文庫