バンダイナムコホールディングス
本社が入居している住友不動産三田ビル (バンダイナムコ未来研究所) | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | BNHD、バンナムHD[2] |
本社所在地 | 日本 〒108-0014 東京都港区芝5丁目37番8号 北緯35度38分40.3秒 東経139度44分40.4秒 / 北緯35.644528度 東経139.744556度座標: 北緯35度38分40.3秒 東経139度44分40.4秒 / 北緯35.644528度 東経139.744556度 |
設立 | 2005年9月29日 |
業種 | その他製品 |
法人番号 | 5010701022329 |
事業内容 | グループの経営戦略の立案、遂行 事業戦略の実行支援、事業活動の管理 |
代表者 | 代表取締役社長 川口勝 |
資本金 | 100億円(2024年3月31日現在)[3] |
発行済株式総数 |
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売上高 |
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営業利益 |
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経常利益 |
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純利益 |
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純資産 |
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総資産 |
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従業員数 |
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決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人[3] |
主要株主 |
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主要子会社 | 「バンダイナムコグループ#グループ企業」を参照 |
関係する人物 | |
外部リンク | www |
株式会社バンダイナムコホールディングス(英: Bandai Namco Holdings Inc.[4])は、バンダイナムコグループを統括している日本の持株会社。略称はBNHD。日経平均株価およびTOPIX Large70の構成銘柄の一つ[5][6]。
概要
1997年、バンダイはセガと合併してセガバンダイになる予定であったが、社内での反対が強く合併は中止となった(詳しくは「バンダイ#1990年代」と「セガ#歴史」を参照)。2003年、セガと同じく東京都大田区を拠点としているナムコもセガに合併を申し入れていたが、セガからの回答がないままサミーがセガとの合併協議に入ったことから、白紙に戻った(サミーとセガの合併も白紙に戻り、セガサミーホールディングス設立に留まっている)。バンダイとナムコの経営統合は、奇しくもセガとの合併に失敗した者同士による縁組みだったが、統合が成功した背景にあるのは、ゲーム・玩具業界の事業環境の激変と両者経営陣のリーダーシップ、重複の少ない事業部門だったといわれる。また、「エンターテイメントを通じ夢や感動を提供する」という両社の企業使命が共通していたため、今回は現場レベルでも「ぜひ実現させよう」という全体的な動きとなった。
「バンダイナムコ」の名称はバンダイナムコエンターテインメントが社名及びロゴに使用しているが、統合後しばらくは「バンダイ」「ナムコ」「バンプレスト」を併存させて、「バンダイナムコ」を商品ブランドとしたのは「バンダイナムコゲームス」と「バンダイナムコオンライン」であった。2014年に「バンダイナムコ」ブランドへの統合と、英語社名の「Bandai Namco」の順への統一が行われた。
グループ企業の本社移転
設立当初の本社はバンダイ本社(東京都台東区)とナムコ本社(東京都大田区)の中間地点である東京都品川区の京急電鉄 青物横丁駅徒歩圏内に置かれていた。
2014年11月6日、バンダイナムコホールディングスは事業所の集約を図り業務効率を向上させるため、バンダイナムコホールディングスとグループ企業5社(バンダイナムコエンターテインメント、バンプレスト、バンダイナムコスタジオ、バンダイナムコオンライン、アニメコンソーシアムジャパン)の本社を移転する計画を発表した[7]。バンダイナムコスタジオは2015年に東京都江東区永代2-37-25へ移転し、同年11月30日にバンダイナムコホールディングス、バンダイナムコエンターテインメント、バンプレスト、バンダイナムコオンライン、アニメコンソーシアムジャパンの本社が入居する住友不動産三田ビル(東京都港区芝5-37-8)が完成[8]。バンプレストは2016年1月12日に、バンダイナムコホールディングスは同年1月18日に、バンダイナムコエンターテインメントは同年2月2日に、バンダイナムコオンライン並びにアニメコンソーシアムジャパンは同年2月8日にそれぞれ本社を移転した[9]。
これにより、バンダイナムコグループの事業拠点は東京都台東区駒形(トイホビー事業部門)東京都港区芝・東京都三田地区(ネットワークエンターテインメント事業部門)東京都渋谷区恵比寿(映像音楽プロデュース事業部門)に集約された。
バンダイナムコグループ再編
バンダイナムコホールディングスは、2018年2月9日に、事業会社の集合体の単位をSBU(Strategic Business Unit:戦略ビジネスユニット)からユニットに改める、3つのSBU(トイホビーSBU、ネットワークエンターテインメントSBU、映像音楽プロデュースSBU)を5つのユニット(トイホビーユニット、ネットワークエンターテインメントユニット、リアルエンターテインメントユニット、映像音楽プロデュースユニット、IPクリエイションユニット)に再編する事を軸にしたグループ再編を発表した。
この再編では、
- バンダイが手がけているハイターゲット向けの玩具、プラモデル事業並びに、バンプレストが手がけている一番くじを2018年4月1日付でBANDAI SPIRITSへ移管する
- バンダイナムコエンターテインメントが手がけているアミューズメント機器事業を、2018年4月1日付でナムコから商号変更されるバンダイナムコアミューズメントへ移管する
- バンダイビジュアルを存続会社としてランティスを吸収合併し、バンダイナムコアーツへ商号変更する
ことなどが盛り込まれている[10][11]。2018年4月1日付でバンダイナムコグループ再編が実施され、バンダイ、バンダイナムコエンターテインメント、バンダイナムコアミューズメント、バンダイナムコアーツ、サンライズの各社は、各ユニットの主幹会社となった[12]。
2021年2月8日には、5つのユニットを3つのユニット(エンターテインメントユニット、IPプロデュースユニット、アミューズメントユニット)に再編する事を軸にしたグループ再編を発表した。
この再編では、
- バンダイが主幹会社であるトイホビーユニットとバンダイナムコエンターテインメントが主幹会社であるネットワークエンターテインメントユニットを統合してエンターテインメントユニットとする
- バンダイナムコアーツが主幹会社である映像音楽プロデュースユニットとサンライズが主幹会社であるIPクリエイションユニットを統合してIPプロデュースユニットとする
- バンダイナムコアミューズメントが主幹会社であるリアルエンターテインメントユニットの名称をアミューズメントユニットに改める
ことが盛り込まれている[13]。2021年4月1日付でグループ再編が再度実施され、エンターテインメントユニットはバンダイとバンダイナムコエンターテインメントが、IPプロデュースユニットはバンダイナムコアーツとサンライズが、アミューズメントユニットはバンダイナムコアミューズメントがそれぞれ各ユニットの主幹会社となった[13]。
2022年4月1日にはIPプロデュースユニットに属する企業の再編が行われた[14][15]。
- サンライズを存続会社としてバンダイナムコアーツの映像事業とバンダイナムコライツマーケティングを統合した映像事業会社であるバンダイナムコフィルムワークスへ商号変更する
- バンダイナムコアーツを存続会社としてサンライズミュージックとバンダイナムコライツクリエイティブを統合した音楽・ライブイベント事業会社であるバンダイナムコミュージックライブへ商号変更する
主要事業所
沿革
- 2005年
- 5月 - バンダイと旧ナムコ(法人としては後のバンダイナムコエンターテインメント)が経営統合を発表。
- 9月 - バンダイと旧ナムコの株式移転にして設立。
- 2006年
- 2007年
- 3月 - 東映、東映アニメーション、角川グループホールディングスとの資本・業務提携を強化。
- 7月 - 不二家の株式を取得。
- 11月 - 株式交換により、バンダイビジュアル、バンダイネットワークスを完全子会社化することを発表。
- 2008年
- 2月 - バンダイビジュアル、バンダイネットワークスを完全子会社化。
- 2009年
- 2014年
- 4月 - バンダイナムコゲームスを始めとする国内外の子会社31社の英文社名に含まれる「NAMCO BANDAI」を「BANDAI NAMCO」に変更。
- 6月 - 第9回定時株主総会において英文社名を「BANDAI NAMCO Holdings Inc.」に変更する定款の一部変更を決議。
- 2015年
- 2016年
- 1月 - 本社を東京都港区芝5丁目37-8(バンダイナムコ未来研究所〈住友不動産三田ビル〉)へ移転。
- 4月 - 株式公開買い付け(TOB)でウィズを連結子会社化(同年9月30日付で完全子会社化)。
- 2017年
- 3月 - 代表取締役会長 石川祝男がフランス政府よりレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。
- 2018年
- 2月 - バンダイのハイターゲット向け事業とバンプレストのコンビニエンスストア等向け景品事業の移管を目的としてBANDAI SPIRITSを設立して、4月1日付で事業移管。
- 2019年
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 4月 - 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。映像事業における再編を実施。サンライズが、バンダイナムコアーツの映像事業を吸収分割、バンダイナムコライツマーケティングを吸収合併し、バンダイナムコフィルムワークスに社名変更。音楽・ライブイベント事業における再編を実施。バンダイナムコアーツが、バンダイナムコライブクリエイティブ及びサンライズミュージックを吸収合併し、バンダイナムコミュージックライブに社名変更。
- 6月 - 監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。
- 2024年
主要関係会社
テレビ番組
- 日経スペシャル カンブリア宮殿 「大再編時代、統合で会社を伸ばせ!」(2007年9月3日、テレビ東京)- 出演:バンダイナムコHD社長 高須武男[22]。
脚注
注釈
出典
- ^ ガバナンス - 株式会社バンダイナムコホールディングス
- ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
- ^ a b c d e f g h i j k 株式会社バンダイナムコホールディングス『第19期(自 2023年4月1日 - 至 2024年3月31日)有価証券報告書』(レポート)2024年6月24日。
- ^ 株式会社バンダイナムコホールディングス 定款 第1章第1条
- ^ 構成銘柄一覧:日経平均株価 Nikkei Inc. 2021年10月8日閲覧。
- ^ 「TOPIXニューインデックスシリーズ」の定期選定結果及び構成銘柄一覧 (PDF) jpx.co.jp 2020年10月7日公表 2021年10月8日閲覧。
- ^ 本社移転のお知らせ バンダイナムコホールディングス 2014年11月6日
- ^ 国家戦略特区「三田三、四丁目地区」と連動した面的整備を実施外資系企業が集積する「国際ビジネス拠点」形成にむけた“第一歩”「住友不動産三田ビル」本日竣工 住友不動産 2015年11月30日
- ^ バンダイナムコホールディングスなどグループ5社の本社機能を2016年1月より順次移転 バンダイナムコホールディングス 2015年12月25日
- ^ 子会社の組織再編について バンダイナムコホールディングス 2018年2月9日
- ^ バンダイナムコグループ再編、バンダイナムコアミューズメント設立。バンダイビジュアルはランティスと統合されバンダイナムコアーツに Game Watch 2018年2月9日
- ^ バンダイナムコグループ中期計画(2018年4月~2021年3月) CHANGE for the NEXT 挑戦・成長・進化 バンダイナムコホールディングス 2018年2月9日
- ^ a b バンダイナムコグループのユニット体制の組織再編および主要会社の取締役人事について バンダイナムコホールディングス 2021年2月8日
- ^ 完全子会社間の吸収分割と吸収合併による組織再編のお知らせ IP軸戦略のさらなる強化を目的に、映像事業会社3社の統合と音楽・ライブイベント事業会社3社の統合を実施、バンダイナムコホールディングス、2021年10月19日
- ^ 完全子会社間の吸収分割と吸収合併による組織再編のお知らせ、バンダイナムコホールディングス、2022年2月8日
- ^ 日経平均株価構成銘柄の一部入替え 日本取引所グループ 2019年7月10日
- ^ 株式会社バンダイナムコホールディングスによる当社株式に対する公開買付けの結果並びに親会社及び主要株主である筆頭株主の異動に関するお知らせ 創通 2019年11月26日
- ^ 株式の併合、単元株式数の定めの廃止、定款一部変更及び臨時株主総会の招集に関するお知らせ 創通 2019年12月19日
- ^ 「パーパス」の制定とコーポレートロゴマークの変更を決定 バンダイナムコホールディングス 2021年10月1日
- ^ “バンダイナムコグループがコーポレートロゴを変更。“ふきだし”をモチーフに取り入れたシンプルデザインに”. ファミ通.com (2021年10月1日). 2021年10月2日閲覧。
- ^ 田中志保 (2024年8月23日). “東宝とバンナムHDが資本業務提携、相互に株式を取得”. ロイター通信 2024年8月23日閲覧。
- ^ 「大再編時代、統合で会社を伸ばせ!」 - テレビ東京 2007年9月3日