バーニャ・カウダ
バーニャ・カウダ(ピエモンテ語:Bagna càuda)はイタリア・ピエモンテ州を代表する冬の料理である。ピエモンテ語で「バーニャ」は「ソース」、「カウダ」は「熱い」を意味する[1]。
概要
[編集]テーブルの上に 「フヨット」(ピエモンテ語: Fojòt (IPA: [fʊ'jɔt]))と呼ばれるテラコッタ製の鍋を置き、アンチョビ、火を通して柔らかくしたニンニク、オリーブ・オイルを混ぜ合わせたディップソース[* 1]を温め、野菜を浸して食べる[1]。いわゆるフォンデュに類似した料理である。
使われる野菜は、カブ、セロリ、ペペローニ(パプリカ)、ニンジン、キャベツ、ラディッキオ、カーボルフィオーレ(カリフラワー)、トピナンブール(キクイモ)などの生野菜や、下茹でしたジャガイモ、カルドン(野生のアーティチョーク)[* 2]、カボチャ、ビーツなど[2]。
通常は野菜につけて食べるが、焼いた肉、魚、茹でた肉などにもつける[3]。ソースが残り少なくなると、最後に卵を割りいれてスクランブルエッグにして食べる[2]。
近年、日本ではバーニャカウダの風味を取り入れたディップや合わせ調味料などが多数商品化されている[4]。
冷たいソースを使う場合はバーニャ・フレッダ、もしくはバーニャ・フレイダ(Bagna Freida)と呼ばれる[* 3]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 吉川敏明 1999, p. 208.
- ^ a b 「ピエモンテの庶民料理バーニャ・カウダのお祭り『第2回BAGNA CAUDA DAY』がアスティで開催」トキタ種苗株式会社 2015年8月9日閲覧。
- ^ 「北イタリアの“ホット”するソース、バーニャ・カウダ」辻調グループ 2015年8月9日閲覧。
- ^ “野菜をソースにつける食べる「バーニャカウダ」”. 日経Bizアカデミー. 日本経済新聞社 (2014年6月11日). 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月9日閲覧。
参考文献
[編集]- 吉川敏明『イタリア料理教本』 上、柴田書店、1999年。ISBN 4-388-05847-5。