パワーセンター
パワーセンターとは商業施設の形態の一つ。
郊外に立地しており、ディスカウントショップなどといった安売り店が集合したショッピングセンター。これは1980年代後半よりアメリカで普及した業態であり、土地の安い、幹線道路沿いに立地し、車で訪れる顧客を対象としている。
概要
[編集]本場のアメリカでも定義は定まっていないが、おおむね売場面積が3万m2以上で、ディスカウント業態(安売り)の専門店がキーテナントとして5店以上出店しているのが定説となっている[1]。
従来の商業施設との大きな違いは、施設の大半を安売りの専門店が占めているところにある。日本ではパワーセンターそのものが名所となり、集客力を高めている場合が見られる。
アメリカで最初のパワーセンターは、1989年にサンフランシスコ郊外のコルマ市に開業した「メトロ280センター」といわれている[1]。日本における最初のパワーセンター型[注 1]ショッピングセンターは、1991年11月に大阪府東大阪市に開業した近鉄ハーツである[1]が、2010年3月末をもって閉鎖された。
日本の主なパワーセンター
[編集]- パワーセンターコムス(北海道札幌市手稲区)
- イオンタウン茨島パワーセンター(秋田県秋田市)
- パワーモール前橋みなみ(群馬県前橋市)
- パワーモールおおた(群馬県太田市)
- 上越ウイングマーケットセンター(新潟県上越市)
- イオンタウン芸濃(三重県津市)
- イオンタウン四日市泊(三重県四日市市) - 中部地区初のパワーセンター[2](現在は建て替えに伴いエンクローズドモール化)
- イオンタウン菰野(三重県菰野町)
- パワーセンター大津(滋賀県大津市)
- 奈良パワーセンター(奈良県奈良市)
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし、日本においては本場のアメリカほど大規模ではなく、敷地面積3万m2クラスの小さいものが多い。
出典
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 『パワーセンター』 - コトバンク
- 湯沢昭、渡辺愛子、須田煕「パワーセンター開業による消費行動の分析と商業地選択モデルの作成」『土木計画学研究・論文集』第14巻、1997年、297 - 304頁、doi:10.2208/journalip.14.297。