不思議のたたりちゃん
『不思議のたたりちゃん』(ふしぎのたたりちゃん)は、犬木加奈子による少女漫画作品。初出は1991年、講談社「少女フレンド」で、フレンドKCより全7巻。
作品概要
[編集]心優しいイジメられっ子「たたりちゃん」が、イジメっ子達に“たたりー”の正義のお仕置きをするホラー漫画。
この続編で『新・不思議のたたりちゃん』が角川書店「ザ・ホラー」に掲載され、2巻まで出ている。
更なる続編に「ママ友はたたりちゃん」がある。
登場人物
[編集]- 神野多々里
- 本作の主人公。心優しいが、やや陰気なイジメられっ子。
- 実は不思議な力を持っていて、ひどいイジメっ子にはたたりを使ってお仕置きをする。
- 田村よし子(ヨッちゃん)
- 当初は多々里をイジメていたが、のちに多々里の親友になる人物。しっかり者で世話焼き。花屋の娘で、団地住まい。三つ編みがトレードマーク。
- 『新・不思議のたたりちゃん』では多々里を裏切ることになる。
- 乃呂井翔
- 陰気で自己中心的な少年。
- 自己評価がやたらに高く、周囲を見下した言動が多いが、実際は寂しがり屋。多々里ほどいじめられていないが、クラスメートからは相手にされていない。実は多々里が好きだが、意地悪をしているせいで嫌がられている。
- 『新・不思議のたたりちゃん』では呪い返しにより体が小さくなり、多々里のポケットの中で生活している。
- なお、彼を主役にした作品も『不思議のたたりちゃん』の単行本に収録されている。
- 絵麻
- 絵の上手な少女。
- 多々里の力に薄々感付き、イジメをためらうようになった数少ない人物。
- 木崎姫子
- 多々里のクラスメート。艶やかな黒髪が印象的な純和風の美少女。
- 基本的には淑やかで穏やかだが、多々里に対しては冷酷な態度で接する。
- 白野雪子
- 姫子の親友。フランス人形を連想させる彫りの深い顔立ちをした美少女。
- 自分の美しさにはかなりの誇りを持っており、顔を二度に渡り汚した多々里を執拗にイジメた。
- 『新・不思議のたたりちゃん』でも登場するが、容姿が金髪から黒髪に変わっている。
- 鬼喜田先生
- 「鬼の鬼喜田」と呼ばれる先生。
- 生徒に厳しいが根は心優しく、正しいことをちゃんと見てくれる。また、卑劣な行為は決して許さない。そのせいで一部の生徒(イジメっ子)からの評判は悪く、逆恨みによるイジメの対象になってしまうこともあった。
- 多々里のことを理解してくれた数少ない人物のひとり。
- ヒガミ
- 本作品最大の悪役。
- 非常に性格が悪く、クラスで唯一、「多々里イジメを止めろ」というヨシ子の訴えにまったく心を動かされなかった。
- ナナミ
- ヨシ子の友人。裕福な家庭の娘。
- 性格はわがままで調子に乗りやすい。
- 矢名夫
- たたりのクラスメイト。不潔でいつもへらへら笑っている。
- 女子から非常に嫌われており、多々里からも呼び捨てにされている。
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実写映画
[編集]2000年7月15日より東映系で『フシギのたたりちゃん』のタイトルで公開。犬木加奈子本人も先生役で出演。タイトルが多少違いとなっている。『★とびだせ★2000年夏の角川まんが大行進』と題し、『劇場版 六門天外モンコレナイト〜伝説のファイアドラゴン〜』『映画おじゃる丸 約束の夏 おじゃるとせみら』と同時上映された。
キャスト
[編集]- たたりちゃん・・・大平奈津美
- ヨッちゃん・・・小笠原茉莉
- エマ・・・今関愛美
- カケル・・・真瀬皓介
- 先生・・・犬木加奈子
- おばあちゃんの声・・・山本嘉子
- 手袋の声・・・渡辺ゆみ子
- 手袋の声・・・川津安代
- 手袋の声・・・沢谷有梨
- 手袋の声・・・榛葉弘行
- 手袋の声・・・那須文恵