ブラッドショット (映画)
ブラッドショット | |
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Bloodshot | |
監督 | デヴィッド・S・F・ウィルソン |
脚本 | ジェフ・ワドロウ エリック・ハイセラー |
原案 | ジェフ・ワドロウ |
原作 | ケヴィン・ヴァンフック、ドン・パーリン、ボブ・レイトン『Bloodshot』 |
製作 | ヴィン・ディーゼル トビー・ジャッフェ ニール・H・モリッツ ディネーシュ・シャムダサーニ |
製作総指揮 | マシュー・アントゥーン モーリス・ファディダ ルイス・G・フリードマン ジョナサン・グレイ ジェイソン・コタリ スティーヴ・マツキン デヴィッド・ミムラン ダン・ミンツ バディ・パトリック マシュー・ローズ サラ・シュローダー=マツキン ジョーダン・シュア マーク・ストローム テイラー・トンプソン |
出演者 | ヴィン・ディーゼル エイザ・ゴンザレス サム・ヒューアン トビー・ケベル ガイ・ピアース |
音楽 | スティーヴ・ジャブロンスキー |
撮影 | ジャック・ジューフレ |
編集 | ジム・メイ |
製作会社 | コロンビア ピクチャーズ ボナ・フィルム・グループ クロス・クリーク・ピクチャーズ アナベル・ピクチャーズ ザ・ハイドアウェイ・エンターテインメント オリジナル・フィルム ワン・レース・フィルムズ ヴァリアント・エンターテインメント |
配給 | ソニー・ピクチャーズ・リリーシング イオンエンターテイメント |
公開 | 2020年3月13日 2020年5月29日 |
上映時間 | 109分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $45,000,000[2] |
興行収入 | $28,428,855[2] $10,021,787[2] |
『ブラッドショット』(原題:Bloodshot)は、2020年に公開されたアメリカ合衆国のアクション映画である。監督はデヴィッド・S・F・ウィルソン、主演はヴィン・ディーゼルが務めた。本作はヴァリアント・コミックスから出版されている漫画『Bloodshot』を原作としている。また、本作はウィルソンの映画監督デビュー作でもある。
ストーリー
[編集]アメリカ海兵隊員のレイ・ギャリソンとその妻(ジーナ)が休暇でイタリアを訪れていたところ、マーティン・アックス率いる武装集団に誘拐された。アックスはレイから機密情報を聞き出そうとしたが、頑として口を割ろうとしなかったため、ジーナ共々レイを殺害した。
その後、科学者チームはナノテクノロジーを駆使してレイを蘇生させた。蘇生後のレイは圧倒的なパワーと回復能力を有しており、ブラッドショットと呼ばれるようになった。レイは記憶を消された後、スーパーソルジャーの訓練施設に放り込まれたが、彼は過去の記憶を必死に思い出そうとしていた。やがて、レイは記憶を取り戻し、愛する妻の仇を討つべく施設を脱走した。ほどなくして、レイは男を殺して復讐を果たしたが、その直後に意識を失い、気が付いたときにはベッドの上だった。しかも、記憶はまたしても消されていた。
自身の記憶をめぐる謎を執念深く追い続けた結果、レイは恐るべき陰謀の存在に辿り着いた。
キャスト
[編集]- レイ・ギャリソン / ブラッドショット
- 演 - ヴィン・ディーゼル(楠大典)
- KT
- 演 - エイザ・ゴンザレス(浅野真澄)
- ジミー・ダルトン
- 演 - サム・ヒューアン(高橋広樹)
- マーティン・アックス
- 演 - トビー・ケベル(菊地達弘)
- ジーナ・ギャリソン
- 演 - タルラ・ライリー(川上彩)
- ウィルフレッド・ウィガンズ
- 演 - ラモーネ・モリス(山本高広)
- エミール・ハーティング博士
- 演 - ガイ・ピアース(宮本充)
- ニック・バリス
- 演 - ヨハネス・ヘイクル・ヨハネソン(ボルケーノ太田)
- マーカス・ティッブス
- 演 - アレックス・ヘルナンデス(田中進太郎)
製作
[編集]構想
[編集]2012年3月1日、コロンビア映画がヴァリアント・コミックス漫画『Bloodshot』の映画化権を獲得し、ジェフ・ワドロウに脚色を依頼したとの報道があった[5]。2015年4月21日、ソニー・ピクチャーズとオリジナル・フィルムはヴァリアント・コミックスの漫画を原作とする映画5本を製作すると発表し、『Bloodshot』の監督にはチャド・スタエルスキとデヴィッド・リーチが起用された(後に両名はプロジェクトを離脱した)[6]。2017年3月5日、デヴィッド・S・F・ウィルソンが監督に起用されたと報じられた[7]。
キャスティング
[編集]2017年7月25日、ジャレッド・レトにブラッドショット役のオファーが出ているとの報道があったが[8]、交渉は不首尾に終わった。2018年3月、ヴィン・ディーゼルが主役に起用された[9]。5月、サム・ヒューアン、エイザ・ゴンザレス、マイケル・シーンの出演が決まった[10]。6月13日、タルラ・ライリーとアレックス・ヘルナンデスが起用されたと報じられた[11]。6月、トビー・ケベルとヨハネス・ヘイクル・ヨハネソンがキャスト入りした[12][13]。8月2日、ラモーネ・モリスが本作に出演するとの報道があった[14]。7日、スケジュールの都合でシーンが降板したことを受けて、ガイ・ピアースが本作の出演交渉に臨んでいると報じられた[15]。
撮影・音楽
[編集]本作の主要撮影は2018年8月6日に南アフリカ共和国のケープタウン及びチェコのプラハで始まり[16]、同年10月25日に終了した[17]。
2018年11月14日、スティーヴ・ジャブロンスキーが本作で使用される楽曲を手掛けることになったと報じられた[18]。2月14日、本作のスコア・アルバムが発売された[19]。
公開・マーケティング
[編集]本作は2020年2月21日に全米公開される予定だったが[20]、後に公開日は同年3月13日に延期されることになった[21]。
2019年10月21日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[22]。2020年1月14日、本作の予告編第2弾が公開された[23]。
興行収入
[編集]本作は『ザ・ハント』及び『君といた108日』と同じ週に封切られ、公開初週末に1000万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが[24]、その予想は的中した。2020年3月13日、本作は全米2861館で公開され、公開初週末に917万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場2位となった[25]。
評価
[編集]本作に対する批評家の評価は芳しいものではない。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには149件のレビューがあり、平均点は10点満点で4.57点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『ブラッドショット』のお陰で、ヴィン・ディーゼルは昔ながらのアクションを披露する機会を得た。彼のアクションは映画ファンを満足させたはずである。しかし、残念なことに、全体の出来映えはパッとしない。」となっている[26]。また、Metacriticには35件のレビューがあり、加重平均値は44/100となっている[27]。なお、本作のCinemaScoreはBとなっている[28]。
シェアド・ユニバース構想の頓挫
[編集]当初、ソニー・ピクチャーズには、ヴァリアント・コミックスに登場するヒーローでシェアド・ユニバースを展開する構想があった。ブラッドショットを主人公とした作品2本とハービンジャーを主人公とした作品2本を公開した後、両者をクロスオーバーさせた作品『Harbinger Wars』を公開する予定だった[6]。ハービンジャーを主人公にした作品が第1作目になるとの報道もあったが[29]、結局、本作がシリーズ第1作として製作されることになった。ところが、2019年9月、ソニー・ピクチャーズは『Harbinger』の映画化権をパラマウント映画に売却したため、シェアド・ユニバースの構想は立ち消えとなった[30]。
出典
[編集]- ^ “ブラッドショット”. 映画.com. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b c “Bloodshot”. Box Office Mojo. 2020年6月8日閲覧。
- ^ “ブラッドショット”. ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント. 2020年6月5日閲覧。
- ^ “ブラッドショット”. ふきカエル大作戦!!. (2020年7月20日) 2020年7月21日閲覧。
- ^ “Columbia Bags Rights to Bloodshot, the Valiant Comics Character”. The Wrap (2012年3月1日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ a b “'Bloodshot,' 'Harbinger' Comics to Get Film Treatment From Sony, Valiant Entertainment (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2015年4月21日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Dave Wilson Is The Director Of The Bloodshot Movie For Sony And Valiant Entertainment (UPDATE – Examples Of Previous Work)”. Bleeding School (2017年3月5日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Jared Leto In Talks For ‘Bloodshot’ At Sony”. Deadline.com (2017年7月25日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Vin Diesel Back In Action With Sony’s ‘Bloodshot’, Valiant Comic Adaptation With Dave Wilson Directing”. Deadline.com (2018年3月8日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “‘Outlander’s Sam Heughan Joins Vin Diesel In Sony’s ‘Bloodshot’; Eiza Gonzalez, Michael Sheen Also Aboard”. Deadline.com (2018年5月23日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Talulah Riley and Alex Hernandez in Talks to Join Vin Diesel in Sony’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月13日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Toby Kebbell Joins Cast of Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月26日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “‘Game of Thrones’ Actor Johannes Haukur Johannesson Joins Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ (Exclusive)”. The Wrap (2018年6月28日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Lamorne Morris Loads Up Sony’s Vin Diesel Movie ‘Bloodshot’”. Deadline.com (2018年8月2日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Guy Pearce In Talks To Take Over Michael Sheen’s Role In Sony’s ‘Bloodshot’ Movie”. Deadline.com (2018年8月7日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Vin Diesel’s ‘Bloodshot’ Begins Filming August 6th In Europe and South Africa”. Geeks WorldWide (2018年8月6日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Vin Diesel Shares New Video To Celebrate Wrapping 'Bloodshot'”. Comicbook.com (2018年10月26日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Steve Jablonsky to Score ‘Bloodshot’ Film Adaptation”. Film Music Reporter (2018年11月14日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “‘Bloodshot’ Score Album Details”. Film Music Reporter (2020年2月13日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Sony Sets Release Dates for Bloodshot, Little Women, and More”. ComingSoon.net (2018年7月18日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Vin Diesel’s Bloodshot Release Date Pushed Back”. ComingSoon.net (2019年12月23日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “BLOODSHOT - Official Trailer (HD)”. YouTube (2019年10月21日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “BLOODSHOT – International Trailer #2”. YouTube (2020年1月14日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “'I Still Believe' Leads Friday Estimates; 'Bloodshot' and 'The Hunt' Looking for Top 5 Finishes”. Box Office Mojo (2020年3月12日). 2020年5月14日閲覧。
- ^ “Domestic 2020 Weekend 11 March 13-15, 2020”. Box Office Mojo. 2020年5月14日閲覧。
- ^ “Bloodshot”. Rotten Tomatoes. 2020年5月19日閲覧。
- ^ “Bloodshot (2020)”. Metacritic. 2020年5月19日閲覧。
- ^ “Weekend Box Office Plunges To 22-Year Low At $55M+, Theater Closings Rise To 100+ Overnight As Coronavirus Fears Grip Nation – Sunday Final”. Deadline.com (2020年3月15日). 2020年5月19日閲覧。
- ^ “Sony Moves Up Plans for ‘Harbinger’ as 1st Movie in Valiant Comics Cinematic Universe (Exclusive)”. The Wrap (2016年9月26日). 2020年3月2日閲覧。
- ^ “Paramount Picks Up Comic Book Movie 'Harbinger' From Sony (Exclusive)”. Hollywood Reporter (2019年9月11日). 2020年3月2日閲覧。