ヘンリー五世 (1989年の映画)
ヘンリー五世 | |
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Henry V | |
監督 | ケネス・ブラナー |
脚本 | ケネス・ブラナー |
製作 | ブルース・シャーマン |
製作総指揮 | ステファン・エヴァンス |
出演者 | ケネス・ブラナー |
音楽 | パトリック・ドイル |
撮影 | ケネス・マクミラン |
編集 | マイケル・ブラッドセル |
公開 | 1989年10月6日 1990年9月22日 |
上映時間 | 137分 |
製作国 | イギリス |
言語 | 英語 |
製作費 | $9,000,000 |
興行収入 | $10,161,000 |
『ヘンリー五世』(Henry V )は、1989年制作のイギリス映画。シェイクスピアの戯曲『ヘンリー五世』をケネス・ブラナーが監督・主演して映画化した。
ストーリー
[編集]イングランド国王ヘンリー五世は、フランス国の領土所有権が自分にあると主張し、フランスに領土の返還を求める。しかし、フランス皇太子は使節モントジョイを送って、ヘンリー五世をからかった品物を届ける。怒ったヘンリー五世は、軍隊を集め、フランスに上陸させる。その数は6千。しかし、遠征の疲労と雨のせいで、イングランド軍は窮地に陥っていた。そのころ、フランス国からは王軍司令官(英:コンスタブル、仏:コネターブル、おそらくシャルル・ダルブレ)がイングランド軍迎撃を命じられ、10万の大軍を率いてイングランド軍討伐に向かう。開戦前夜、ヘンリー五世は自軍の人々を鼓舞し、励ました。反対に、フランス軍はイングランド軍を侮っていた。
折りから雨が降っており、開戦前夜は土砂降りになっていた。開戦当日、地面はぬかるんでいた。イングランド軍のほとんどが歩兵であるのに対し、フランス軍のほとんどは騎兵であったため、その多くはぬかるんだ地面で滑ってしまい、重い鎧のために立ち上がることができず、イングランド軍に殲滅される状況となった。王軍司令官もここで戦死した。
戦死者は、イングランド軍からは25人。フランス軍からは1万人という、奇跡的な勝利であった。
キャスト
[編集]- ヘンリー5世:ケネス・ブラナー
- フランス王シャルル6世:ポール・スコフィールド
- フルーエリン:イアン・ホルム
- 語り手:デレク・ジャコビ
- クイックリー:ジュディ・デンチ
- キャサリン:エマ・トンプソン
- バードルフ:リチャード・ブライアーズ
- フォルスタッフ:ロビー・コルトレーン
- フォルスタッフの小姓:クリスチャン・ベール
- オルレアン公:リチャード・クリフォード
- フランス皇太子:マイケル・マロニー
- イーリー司教:アレック・マッコーエン
史実との違い
[編集]- 実際には、イギリス側の死者は500人を超え、フランス軍の死者は7000人ほどであったとされている。
音楽
[編集]音楽はパトリック・ドイルが作曲した。演奏はサイモン・ラトル指揮のバーミンガム市交響楽団による(ロンドンのオーケストラによる映画音楽のレコーディングは珍しくないが、本作ではイギリスの地方のオーケストラが起用されている)。
ドイルは映画本編中にも出演しており、アジャンクールの戦いの終結後に兵士たちが聖歌「ノン・ノビス」を歌う場面で、最初に歌いだすのがドイルである。
関連項目
[編集]- ヘンリィ五世(1944年、ローレンス・オリヴィエ監督・主演)