マツダ・トリビュート

トリビュートTRIBUTE)は、マツダ2000年から2011年まで生産・販売していたSUV型の普通乗用車である。日本国内ではスズキ・エスクードのOEMだったプロシードレバンテに代わる車種として、2000年から2006年まで販売が行われた。

初代(2000年-2006年)

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マツダ・トリビュート(初代)
前期型
後期型
概要
製造国 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
チュニジアの旗 チュニジア
フィリピンの旗 フィリピン
タイ王国の旗 タイ
中華民国の旗 台湾
販売期間 2000年 - 2006年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ クロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
プラットフォーム フォード・CD2プラットフォーム
パワートレイン
エンジン 2.0L 直列4気筒
3.0L V型6気筒
2.3L直列4気筒
変速機 4速AT(CD4E)/5速MT(G5M
車両寸法
全長 4,394 mm(2001年-2004年)
4,430 mm(2005年-2006年)
全幅 1,798 mm(2001年-2004年)
1,829 mm(2005年-2006年)
全高 1,760 mm(2001年-2004年)
1,778 mm(2005年-2006年)
その他
姉妹車 フォード・エスケープ
系譜
先代 3代目マツダ・プロシード
マツダ・プロシードレバンテ
※いずれも事実上。
後継 マツダ・CX-7(日本での後継車)
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2000年11月、発売を開始。当時の親会社のフォード・モーターと共同開発した小型クロスオーバーSUVで、フォードからも姉妹車としてフォード・エスケープ2001年に発売されている。プラットフォームモノコックであるが、セダンからの流用ではなく、トリビュートとエスケープのためにGFプラットフォームをベースに新規開発されたフォード・CD2プラットフォームと呼ばれるものであり、フォード本社のサイトではクロスオーバーではなくSUVにジャンル分けしていたが厳密にはクロスオーバーSUVである。両車の外観は非常に似通っているが、外板は全くの別物である。エンジンは当初フォード製直列4気筒2,000ccとフォード製V型6気筒3,000ccの2種類を用意。直4は2003年にマツダ製2,300ccに切り替えられた。

発売前の2000年8月にはソニー・ミュージックエンタテインメント・アパレル企業のワールドとタイアップし、コラボレーション企画の「TRIBUTE link.(トリビュート・リンク)」を開始。ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに「tributelink」レーベルが設立されたほか、タケオキクチブランドから商品が発売されている[1]。また映画『サトラレ』に協賛し、劇中にも車両が登場した[2]

トリビュート/エスケープの生産は当初、右ハンドル仕様がマツダの防府工場で、左ハンドル仕様がフォードの米国工場で行なわれていた。しかしながら日本市場では振るわず、トリビュートについては2005年10月[3]に日本国内での生産を、翌年3月[4]に販売を終了。翌2006年1月には防府工場でのエスケープの生産も終了している。これにより日本でのマツダのラインアップからSUVが一時的に消えることになったが、2006年12月19日に発売開始されたCX-7によってその穴が埋められた。

海外向けにはその後も販売が行なわれたが、北米仕様車については2006年に販売を一旦打ち切ったため、2007年モデルは存在しない。またアジア太平洋仕様車は2006年2月にフェイスリフトが行われてオーストラリアメルボルンモーターショーで初公開された。生産は台湾・福特六和汽車に集約され、同年6月から完成車の輸出が開始された。この台湾では一部グレードが「マツダ・オシャレ」という名で販売されていた。この新型はヘッドランプ、フロントグリル、バンパーなどが新デザインとなっている他、ギアシフトレバーがそれまでのコラムからフロアに変更されるなど、ダッシュボード周りにも変更が加えられている。エンジンの変更はなかったが、燃費やトルク特性の向上が図られた。

オーストラリア市場では2007年からCX-7が投入されたことで、2008年に販売終了したが、市場によっては2010年の前半まで販売されたところもある。

2代目(2007年-2011年)

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マツダ・トリビュート(2代目)
フロント
リア
概要
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2007年 - 2011年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ クロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動/四輪駆動
パワートレイン
エンジン MZR 2.5L 直列4気筒
AJ 3.0L V型6気筒
変速機 4速AT/6速AT/5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,620mm
全長 4,440mm
全幅 1,805mm
全高 1,785mm
系譜
後継 マツダ・CX-5
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2007年1月北米国際オートショーにてハイブリッド仕様車が、モントリオールオートショーにて通常モデルがそれぞれ初公開され、同年3月に2008年モデルとして発売が開始された。初代とは異なりボディシェルもエスケープと共有している。また、エンジンやプラットフォームは先代からのキャリーオーバーとなる。

日本、オーストラリアなどを除くアジア太平洋地域では引き続き初代モデルのフェイスリフト版が販売されていたが、この2代目が販売されていた市場では2012年にCX-5が登場するまで販売が継続された市場もある。

車名の由来

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「TRIBUTE」は、英語で「賛辞贈り物」を意味する。

脚注

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  1. ^ マツダ、新マーケティング活動 『TRIBUTE link.(トリビュートリンク)』を開始”. マツダ (2000年8月24日). 2024年2月21日閲覧。
  2. ^ 【お待たせ! マツダ『トリビュート』】で、トリビュートリンクって何?”. Response.. イード (2000年11月2日). 2024年2月21日閲覧。
  3. ^ トリビュート(マツダ)のカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。
  4. ^ トリビュート”. トヨタ自動車株式会社 (2020年1月25日). 2020年1月25日閲覧。

関連項目

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