モーターショー
モーターショーは、自動車メーカー各社の新型自動車やその関連製品などを集めて催す見本市。自動車ショー、オートショー、オートサロンとも言う。
概要
[編集]見本市会場などで自動車やその関連製品の展示を行う。新聞や雑誌、テレビで大きく取り上げられ、多数の来場者が見込めることから新型車やコンセプトカーの発表が行われることが多い。
かつては世界の3大自動車生産国であるドイツ、アメリカ、日本で開催されるフランクフルトモーターショー、北米国際オートショー、東京モーターショーが世界3大モーターショーとされた。 その後、サロン・アンテルナショナル・ド・ロト(通称:ジュネーヴモーターショー)とモンディアル・ド・ロトモビル(通称:パリモーターショーまたはパリサロン)を加え世界5大モーターショーと呼ばれたが、現在は海外メーカーの出展社数や新モデルのワールドプレミアなどが著しく減少したため、国際ショーというよりもローカル色が強くなっている[1]。
モーターショーの目的
[編集]モータリゼーションの普及により、自動車の普及率は高まった。来場者数も多く見込めるため、メーカーにとっては、数多くの新型車の発表の場だけでない。自動車に興味のある者、無い者双方とっても楽しめるモーターショーが本来の意味である。単なる自動車展示では飽きてしまうため、デザインコンセプトモデルなど、市販化しない近未来的な実験車両も多く展示される。来場者の興味を掻き立てるショーとしての役割も大きい。自動車の発展とさらなる普及が目的である。
ショーモデルの発展性
[編集]デザイン・スタディモデル、コンセプト・モデルなど、メーカーの基礎研究開発をユーザーの目に見える形で具体化したのがショーモデルである。ガルウィングトアなど非現実的なボディ形状から、ショー専用モデルと考える方もいる。ショーモデルの技術やデザインは、今後の技術的な発展に生かされる。
一部自動車評論家が、ショーモデルは無駄と唱える例がある。
モーターショー一覧
[編集]世界5大モーターショー
[編集]- ジャパンモビリティショー(旧東京モーターショー) (JMS、日本・東京)
- ドイツ国際モーターショー(旧フランクフルト・モーターショー) (IAA、ドイツ・ミュンヘン)
- 北米国際オートショー (NAIAS、アメリカ・デトロイト)
- サロン・アンテルナショナル・ド・ロト (Salon International de l'Auto、スイス・ジュネーヴ)
- モンディアル・ド・ロトモビル (Mondial de l'Automobile、フランス・パリ)
その他
[編集]- 釜山モーターショー(韓国)
- ソウルモーターショー(韓国)
- 北京モーターショー(中国)
- 上海モーターショー (Auto Shanghai、中国)
- 広州国際モーターショー(中国)
- 青島国際モーターショー(中国)
- 貴陽国際モーターショー(中国)
- ベトナムモーターショー(ベトナム)
- バンコク国際モーターショー(タイ)
- インドネシア国際モーターショー(インドネシア)
- ニューデリーオートエクスポ (インド)
- モスクワ国際モーターショー(ロシア)
- ブリュッセルモーターショー (ベルギー)
- アムステルダムモーターショー(オランダ)
- ボローニャモーターショー(イタリア)
- バルセロナモーターショー(スペイン)
- 英国国際モーターショー(イギリス)
- ニューヨーク国際オートショー(アメリカ)
- シカゴオートショー(アメリカ)
- ロサンゼルスオートショー(アメリカ)
- SEMAショー - 特殊部品市場協会(SEMA)による自動車部品の見本市。
- サンパウロモーターショー(ブラジル)
日本
[編集]- 東京モーターショーの派生イベント
東京モーターショー終了後、展示内容を縮小したうえで国内5ヶ所(名古屋・仙台・大阪・福岡・札幌)で開催される。東京モーターショーと同じく隔年開催で、開催する順番は開始年が古い順となっている。
- その他
- 東京オートサロン
- ナゴヤオートトレンド
- 大阪オートメッセ
- 福岡オートサロン
- 札幌オートサロン (2000年 - 2007年)
- オキナワモーターショー
- オートモビル カウンシル
- ノスタルジックカーショー
- ノスタルジック2デイズ
- 日本サイドカー&トライクショー
脚注
[編集]- ^ 「東京モーターショーの危機」 日経トレンディネット、2007年10月31日。