マルセラ・アクーニャ
基本情報 | |
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本名 | Marcela Eliana Acuña |
通称 | La Tigresa |
階級 | スーパーバンタム級 |
身長 | 164cm |
国籍 | アルゼンチン |
誕生日 | 1976年10月15日(48歳) |
出身地 | アルゼンチン フォルモサ州フォルモーサ |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 64 |
勝ち | 53 |
KO勝ち | 20 |
敗け | 9 |
引き分け | 2 |
マルセラ・エリアナ・アクーニャ(Marcela Eliana Acuña、1976年10月15日 - )は、アルゼンチンの女子プロボクサー、元格闘家、元空手家。フォルモサ州フォルモーサ出身。元WBA・WBC・IBF・WBO女子世界スーパーバンタム級王者。元WBA女子世界フェザー級暫定王者。トレス・デ・フェブレロ市議会議員も勤める[1]。リングで見せる攻撃的なファイトスタイルから「La Tigresa(女虎)」の異名を持つ。
ファイトスタイル
[編集]バックボーンのひとつである空手を髣髴とさせる、ややアップライトに構えたファイティングポーズが特徴。強烈な左右のフック、右ストレートを主軸にしたインファイトを得意としている。
来歴
[編集]7歳でボクシングを始めるが、格闘技に専念するようになり12歳で黒帯を取得、14歳で南米チャンピオンなど多くのタイトルを手にする。
1995年、妊娠していることが判明する。父親は当時交際中だったトレーナーで、彼と結婚すると共に格闘技から引退。長男を出産した。産休後に現役復帰、ボクシングに専念しプロデビューに向けてトレーニングを再開した。
プロデビュー
[編集]1997年12月5日、アメリカ合衆国・フロリダ州ポンパノビーチでクリス・マーティンと対戦し、10回0-3(2者が90-99、90-100)の判定負けを喫しデビュー戦を白星で飾れなかった。
1998年9月25日、コネチカット州レッドヤードのフォックスウッズ・リゾート・カジノでルシア・ライカとIBO女子世界スーパーライト級王座決定戦を行い、5回2分2秒KO負けを喫し王座獲得に失敗した。
2001年4月28日、母国初試合としてブエノスアイレスでジャミリア・ローレンスと対戦し、初勝利となる4回戦2-1(39.5-37.5、37-39、39-37.5)の判定勝ちを収めた。
国内王座獲得
[編集]2002年1月19日、ブエノスアイレスでパトリシア・アレハンドラ・キリコとアルゼンチンFABフェザー級初代王座決定戦を行い、初回1分14秒KO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2002年3月1日、エントレ・リオス州パラナでマリア・デル・カルメン・モンティエルと対戦し、10回3-0(2者が99-87.5、99-88)の判定勝ちを収め初防衛に成功した。
2002年6月29日、サンタクルス州リオ・ガジェゴスでマリア・デル・カルメン・モンティエルとノンタイトル8回戦を行い、3-0の判定勝ちを収めた。
2002年11月15日、コルドバ州コルドバのスペル・ドモ・オルフェオでアリシア・アシュレーとWIBF世界スーパーバンタム級王座決定戦を行い、10回1-2(2者が94-96、97-95)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。
2003年2月20日、ブエノスアイレスでルーデス・ノエミ・ゴンザレスとアルゼンチンFABスーパーバンタム級初代王座決定戦を行い、2回TKO勝ちを収めFAB王座の2階級制覇を果たした。
2003年6月14日、ブエノスアイレス州ボリーバルでWIBF世界スーパーバンタム級王者アリシア・アシュレーと対戦し、10回0-3(92-98、92-97、94-97)の判定負けを喫し7ヵ月ぶりの再戦でリベンジに失敗した。
世界王座獲得
[編集]2003年12月6日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでダマリス・ピノック・オルテガとWIBA世界ライトフェザー級王座決定戦を行い、6回1分42秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2004年5月26日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでデイジー・パディージャと対戦し、初回43秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2005年1月22日、フォルモーサ州フォルモーサでマリア・アンドレア・ミランダとWIBA世界フェザー級王座決定戦を行い、3回1分37秒TKO勝ちを収め2階級制覇を果たした。
2005年5月14日、ブエノスアイレス州カセロスでネリス・リンコンと対戦し、2回1秒、リンコンの棄権により初防衛に成功した。
2005年10月22日、クイーンズランド州ブロードビーチのゴールドコースト・コンベンション&エキシビジョン・センターでシャロン・アニオスとWBC女子世界フェザー級初代王座決定戦を行い、10回0-3(2者が94-96、93-97)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。
2006年8月12日、ブエノスアイレスでアナイス・セシリア・グティエレス・カリージョとWBA女子世界スーパーバンタム級初代王座決定戦を行い、10回3-0(3者が100-90)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2006年10月14日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでパオラ・エステル・ヘレーラと対戦し、初回TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2006年12月14日、ブエノスアイレスでマリベル・サンタナと対戦し、2回40秒、サンタナの棄権により2度目の防衛に成功した。
2007年4月20日、メンドーサ州ゴドイ・クルスでヤズミン・リバスと対戦し、10回3-0(100-89、2者が99-90)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した。
2008年7月3日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでダニエル・ボウチャードと対戦し、3-0(2者が100-90、99-91)の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した。
2008年12月4日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでアレハンドラ・オリベラスとWBA・WBC女子世界スーパーバンタム級王座統一戦を行い、10回3-0(95-94、97-93、98-91)の判定勝ちを収め王座統一に成功、WBA王座5度目の防衛、WBC王座獲得に成功した。
2009年4月30日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクで暫定王者のジャッキー・ナバと王座統一戦を行い、10回3-0(98-92、98-91、99-90)の判定勝ちを収めWBC王座の統一に成功した。(記録上は初防衛)
1度目の引退へ
[編集]ナバ戦後、トレス・デ・フェブレロ市議会議員選挙に出馬。
選挙には当選を果たしたため引退を表明。ただしこの時点で引退時期については明言を避けていた。
2009年8月20日、ブエノスアイレスのエスタディオ・ルナ・パルクでアリシア・アシュレーと対戦し、10回2-0(96-94、95-95、96-95)の判定勝ちを収めWBC王座2度目の防衛に成功した。
2010年4月10日、ブエノスアイレスでマリア・エレナ・ビラロボスと対戦し、10回3-0(2者が98-92、98-93)の判定勝ちを収めWBC王座3度目の防衛に成功した。
2010年8月20日、フォルモサ州フォルモーサでロシレッテ・ドス・サントスと対戦し、10回1分19秒TKO勝ちを収めWBC王座4度目の防衛に成功した。
2010年12月11日、シャンテル・マルティネスと対戦しWBC王座5度目を目指す予定だったがアクーニャが引退を表明した為、中止となった。
2010年12月、WBCから名誉王座に認定された。
現役復帰
[編集]2012年5月19日、ブエノスアイレス州ヘネラル・ビジェガスマリア・エレナ・ビラロボスとWBC女子世界スーパーバンタム級シルバー王座決定戦を行い、復帰戦での勝利となる10回3-0(96-91、99-89、98-90)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2012年8月17日、トゥクマン州サン・ミゲル・デ・トゥクマンでベティアナ・パトリシア・ビナスと対戦し、9回3-0(2者が86-85、87-84)の負傷判定勝ちを収め初防衛に成功した。
2012年12月21日、ブエノスアイレス州ラ・プラタでカロリーナ・デュアーと対戦し、復帰後初黒星となる10回0-3(93.5-97.5、96-96.5、94.5-98)の判定負けを喫した。
2013年1月25日、メンドーサ州サン・マルティンでWBA・WBO女子世界スーパーバンタム級王者ジェシカ・マルコスが対戦し、10回1-1(94-96、97-93、95-95)の判定で引き分けた為WBA王座獲得に失敗、WBO王座獲得にも失敗した。
2013年5月10日、ブエノスアイレス州タピアレスでエディス・マティセと対戦し、10回3-0(3者が99-91)の判定勝ちを収めた。
2013年7月13日、トゥクマン州サン・ミゲル・デ・トゥクマンでメリッサ・ヘルナンデスと対戦し、10回3-0(99-91、100-90、98-92)の判定勝ちを収めた。
2013年10月25日、サルト県サルトでハラナ・ドス・サントスとWBO女子世界スーパーバンタム級王座決定戦を行い、3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2014年3月28日、コルドバ州ヴィラ・マリアでエストレージャ・バルベルデと対戦し、6回TKO勝ちを収め初防衛に成功した。
2014年8月23日、ブエノスアイレス州ホセ・レオン・スアレスでエディス・マティセと1年3か月ぶりに再戦し、10回3-0(98-92、96-94、97-93)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。
2016年5月7日、ブエノスアイレスのエスタディオF.A.Bでマイラ・ゴメスとWBA女子世界フェザー級暫定王座決定戦を行い、10回3-0(100-90が2者、99-91)の判定勝ちを収めWBA王座の2階級制覇を果たした。
2016年9月9日、ブエノスアイレス州カセロスのCe.De.M. N° 2でブレンダ・カレン・カルバハルと対戦し、10回3-0(99-91、100-90.5、98-92)の判定勝ちを収め初防衛に成功した[2]。
2016年12月16日、ブエノスアイレス州モレノでジェシカ・マルコスとIBF女子世界スーパーバンタム級王座決定戦を行い、10回KO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2017年6月16日、ブエノスアイレス州カセロスでシャノン・オコネルと対戦し、10回判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した。
獲得タイトル
[編集]- アルゼンチンFABフェザー級王座
- アルゼンチンFABスーパーバンタム級王座
- WIBA世界スーパーバンタム級王座(防衛1=返上)
- WIBA世界フェザー級王座(防衛1=剥奪)
- WBA女子世界スーパーバンタム級王座(防衛5=剥奪)
- WBC女子世界スーパーバンタム級王座(防衛4=名誉王座認定)
- WBC女子スーパーバンタム級シルバー王座
- WBO女子世界スーパーバンタム級王座(防衛2=剥奪)
- WBA女子世界フェザー級暫定王座(防衛1=返上)
- IBF女子世界スーパーバンタム級王座(1期目:防衛1)
- IBF女子世界スーパーバンタム級王座(2期目:防衛2=剥奪)
脚注
[編集]- ^ The Wall Street Journal
- ^ Acuña Retains WBA Interim Featherweight Title WBA公式サイト 2016年9月9日
関連項目
[編集]- 女子ボクサー一覧
- 女子国際ボクシング協会(WIBA)世界王者一覧
- 世界ボクシング協会(WBA)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング評議会(WBC)女子世界王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)女子世界王者一覧
外部リンク
[編集]空位 前タイトル保持者 メリッサ・デル・バジェ | WIBA世界ライトフェザー級王者 2003年12月6日 - 2004年(返上) | 空位 次タイトル獲得者 リサ・ブラウン |
空位 前タイトル保持者 ライカ | WIBA世界フェザー級王者 2005年1月22日 - 2005年10月22日(剥奪) | 空位 次タイトル獲得者 ジャニーヌ・ガーサイド |
前王者 N/A | 初代WBA女子世界スーパーバンタム級王者 2006年8月12日 - 2010年1月10日(剥奪) | 空位 次タイトル獲得者 リサ・ブラウン |
前王者 アレハンドラ・オリベラス | 第3代WBC女子世界スーパーバンタム級王者 2008年12月4日 - 2010年12月(名誉王座) | 空位 次タイトル獲得者 アリシア・アシュレー |
空位 前タイトル保持者 ジェシカ・マルコス | 第4代WBO女子世界ジュニアフェザー級王者 2013年10月25日 - 2016年(剥奪) | 空位 次タイトル獲得者 サブリナ・マリベル・ペレス |
暫定王座決定戦 対戦者 マイラ・ゴメス | WBA女子世界フェザー級暫定王者 2016年5月7日 - 2017年(返上) | 次暫定王者 王座返上により消滅 |
空位 前タイトル保持者 ユリアン・ルナ | 第4代IBF女子世界スーパーバンタム級王者 2016年12月16日 - 2018年4月13日 | 次王者 ダニエラ・ベルムデス |
空位 前タイトル保持者 ダニエラ・ベルムデス | 第6代IBF女子世界スーパーバンタム級王者 2018年8月10日 - 2020年(剥奪) | 空位 次タイトル獲得者 ダニエラ・ベルムデス |