ミクーリン AM-34
ミクーリン AM-34 (M-34)(ロシア語: Микулин АМ-34)はソビエト初の液冷式航空機エンジンで、同時にソビエトで初めて可変ピッチプロペラを活用した。エンジンの生産は1934年9月に始まりベリエフ MBR-2、ツポレフ TB-3、ツポレフ TB-4、 ツポレフ ANT-20、ペトリャコフ Pe-8、カリーニン K-7、ポリカルポフ I-17 とボルクホヴィティノフ DB-A、SU-100Yに搭載された。
このエンジンを元にAM-35やAM-38などの改良型が開発されている。
派生型
[編集]- AM-34
- 自然吸気式。
- AM-34FRN
- 高出力型。1,850 rpmで1,200 hp。
- AM-34N
- 遠心式過給機搭載。
仕様 (AM-34)
[編集]- 形式:12気筒 60°V型航空機エンジン
- シリンダ径:160mm (6.30 in)
- 行程:190mm (7.48 in)
- 排気量:45.82 L (2,796 in³)初期型 46.66 L (2,847 in³) 後期型
- 重量:670 kg (1,477 lb)
- 燃料システム:気化器
- 冷却装置:液冷式
- 出力:
- 615 kW (825 hp) 1,850 rpm 離陸時
- 560 kW (750 hp) 1,760 rpm 巡航時
- 比出力:13.42 kW/L (0.30 hp/in³)
- 圧縮比:6.0:1
- 出力重量比:0.92 kW/kg (0.56 hp/lb)