ラック (ポルノグラフィティの曲)

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「ラック」
ポルノグラフィティシングル
初出アルバム『PORNO GRAFFITTI BEST RED'S
B面 Theme of "74ers"
Anotherday for "74ers"
リリース
規格 レーベルゲートCD2
ジャンル J-POPロック
時間
レーベル SME Records
作詞 新藤晴一
作曲 Tama
プロデュース 田村充義本間昭光
ゴールドディスク
日本レコード協会
  • ゴールド
チャート最高順位
オリコン
  • 週間1位
  • 2003年12月度月間7位
  • 2004年度年間103位
ポルノグラフィティ シングル 年表
愛が呼ぶほうへ
(2003年)
ラック
(2003年)
シスター
2004年
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ラック」(英語: Lack)は、ポルノグラフィティの楽曲。2003年12月3日SME Recordsより14作目のシングルとしてリリースされた。

概要

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前作『愛が呼ぶほうへ』から約4週間ぶりのリリースとなる、リリースラッシュ第4弾シングル。

リリース翌日の2003年12月4日より開催されるライヴツアー『6thライヴサーキット "74ers"』のプレカット・シングル[1][2]と位置付けられた作品で、CDには表題曲の他にツアーでも使用される予定のインスト2曲を[1]、付属DVDにはツアーのプランニングドキュメントを収録[1]

表題曲の「ラック」は自身74曲目となる楽曲。カップリング2曲には「74ers」というタイトルが付けられていることから、偶然ながら収録曲全てが74に絡む形となった。

完全生産限定盤(10万枚)のみの限定発売[1]。後のSMEコピーコントロールCD撤退に伴い、同年発表のシングル4作(『』『音のない森』『メリッサ』『愛が呼ぶほうへ』)が通常CDで再リリースされたのに対し、本作は再リリースされず、現在は廃盤となっている[2]

Tamaは自身が作曲を手掛けた表題曲を「チャート的ではない[3]」と評しているが、2003年12月15日付オリコン週間シングルランキングで初登場1位を獲得。同ランキング1位獲得は6th『アゲハ蝶』以来で、前作『愛が呼ぶほうへ』と同時トップ10入りも記録した。

2004年7月にTamaが脱退したため、本作が3人体制でのラストシングルとなった。

収録曲

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CD

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#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「ラック」新藤晴一Tamaak.homma, ポルノグラフィティ
2.「Theme of "74ers"」 岡野昭仁ak.homma
3.「Anotherday for "74ers"」新藤晴一Tamaak.homma
合計時間:

DVD

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#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Planning Document of "74ers" [注釈 1]  
合計時間:

楽曲解説

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  1. ラック
    • タイトルの「ラック(英語: Lack)」は「欠乏」や「不足」などを意味し[5]、サビでは「欠落感」というワードが繰り返される[2]。また、歌詞中には同音異義語のラック(英語: Ruck)の意である「ガラクタ」が登場する。
    • ロックヒップホップの融合という時代の流れにアプローチしてみたい[6]」というTamaの意向のもと、4thアルバム『WORLDILLIA』リリース後の約1か月のオフ期間に「月飼い」などと共にデモ曲が制作された[3][5]。スタッフ間での評判も良かったことから[6]、5月頃には前シングル3作(「音のない森」「メリッサ」「愛が呼ぶほうへ」)に先立ってレコーディングが行われ[注釈 2][3]、作曲を手掛けたTamaは制作途中の段階で「昭仁の熱唱」「爆発的な躍動感」「スタジアムロック」といった「"ライヴ"を想像してもらえる曲になると感じた」と振り返っている[5]
    • 7月19日出演のライヴイベント『SOUND MARINA 2003 in SAKA 〜Feel the Voice 2〜』では、1曲目に未発表の本楽曲が先行披露された[4]
    • MVも「ライヴ」をテーマとしている。撮影は川崎市ラ チッタデッラ内数カ所で行われ、ファンクラブ会員が多数参加している。
  2. Theme of "74ers"
    • 作曲を手掛けた岡野は「晴一が書いてきた(ライヴ演出の)ストーリーのたたき台みたいなものを見て、思うがままにメロディにしていった[3]」と振り返り、ピアノの鍵盤を押しながらメロディを繋いでいく形で制作された[3]
    • 『6thライヴサーキット "74ers"』ではオープニングで使用された他[3]、ストリングスアレンジを加えた「Theme of "74ers" (Ending Version)」が本編のエンディングで使用された[3]
  3. Anotherday for "74ers"
    • インスト曲とされているが、実際には歌詞が4行あり[7]、ポルノグラフィティ初の全編英語詞となっている。
    • Tamaにしては珍しくレコーディング5弦アクティブベースを使用しており、クレジット表記はないがトランペットも演奏している[4]

Additional Musicians

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  1. ラック
  2. Theme of "74ers"
    • 不明
  3. Anotherday for "74ers"
    • 不明

収録作品

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# タイトル 収録作品
1 ラック
アルバム
ミュージックビデオ
ライヴ映像
ライヴ音源
2 Theme of "74ers"
ライヴ映像
  • ライヴ映像作品『"74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』
  • ライヴ映像作品『ポルノグラフィティ20th Anniversary Special Live Box』[注釈 5]
ライヴ音源
3 Anotherday for "74ers"
ライヴ映像
  • ライヴ映像作品『"74ers" LIVE IN OSAKA-JO HALL 2003』

脚注

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注釈

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  1. ^ ツアーに向けたソロ・インタビューや本作のレコーディング風景、メジャーデビュー前や映像作品化されていない『2ndライヴサーキット "D4-33-4"』『3rdライヴサーキット "ジャパンツアー"』『4thライヴサーキット "Cupid(is painted blind)"』のライヴ映像を一部用いたドキュメント映像[4]
  2. ^ ボーカルのみ、10月頃に再録したテイクが使用されている[6]
  3. ^ 特典映像の『Amuse Fes 2015 BBQ in つま恋 ~僕らのビートを喰らえコラ!~』に収録。
  4. ^ "NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』に収録。
  5. ^ 『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY1』『"NIPPONロマンスポルノ'19 〜神vs神〜" DAY2』に収録。

出典

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  1. ^ a b c d ラック(完全生産限定盤)”. ソニーミュージックオフィシャルサイト. 2022年6月9日閲覧。
  2. ^ a b c ポルノグラフィティ / ラック [CD+DVD] [CCCD] [限定][廃盤]”. CDジャーナル. 2022年3月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g 『6th LIVE CIRCUIT "74ers" Document Book「Real Days」』ソニーマガジンズ、2004年4月17日、62-64,228,238頁。 
  4. ^ a b c 『PORNOGRAFFITTI × PATi・PATi COMPLETE BOOK ~15years file~ 1』シンコーミュージック、2014年12月22日、245,258頁。 
  5. ^ a b c 『ラック』SME Records、2003年12月3日、「Planning Document of "74ers"」04:27-05:40
  6. ^ a b c ポルノグラフィティ全書 〜ALL TIME SINGLES〜SME Records、2024年9月3日、SPブックレット050頁。
  7. ^ Anotherday for "74ers"”. うたまっぷ. 2023年8月13日閲覧。

関連項目

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