ロイ・シャイダー
Roy Scheider ロイ・シャイダー | |
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2007年撮影 | |
本名 | Roy Richard Scheider |
生年月日 | 1932年11月10日 |
没年月日 | 2008年2月10日(75歳没) |
出生地 | ニュージャージー州オレンジ |
死没地 | アーカンソー州リトルロック |
国籍 | アメリカ合衆国 |
ジャンル | 俳優 |
活動期間 | 1961年 - 2008年 |
配偶者 | シンシア・デブート(1962 – 1989) ブレンダ・セイマー(1989 – 2008) |
主な作品 | |
『フレンチ・コネクション』(1971年) 『ジョーズ』(1975年) 『恐怖の報酬』(1977年) 『オール・ザット・ジャズ』(1979年) | |
受賞 | |
オビー賞(1968年) |
ロイ・リチャード・シャイダー (Roy Richard Scheider, 1932年11月10日 - 2008年2月10日) は、アメリカ合衆国の俳優。『ジョーズ』のブロディ署長、『オール・ザット・ジャズ』のジョー・ギデオン、『フレンチ・コネクション』のロッソ刑事役で良く知られる。最後の出演作は2010年に公開されたスリラー映画『Iron Cross』である。シャイダーは Allmovie において「全てのハリウッド俳優の中で最もユニークであり優れた俳優の一人[1]」と評される。彼は2度のアカデミー賞、1度のゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞にノミネートされている[2]。
1984年には日本の「スーパーニッカ」のCMに出演した。
生い立ち
[編集]ニュージャージー州オレンジで自動車工のロイ・バーンハード・シャイダーとアンナ・シャイダー夫妻の息子として生まれる[3]。母親のアンナはアイルランド系のカトリック教徒であり、父親はドイツ系のプロテスタントの移民であった[4][5]。幼少時からスポーツに打ち込み、野球やボクシングでその才能を現した。ボクシングでの階級は140ポンドの体重からウェルター級であった。メイプルウッドのコロンビア高校に通い、1985年には同校の栄誉の殿堂入りしている。その後ボクシングから演劇に転向し、ラトガース大学およびフランクリン・アンド・マーシャルカレッジで演劇を学んだ。同校ではファイ・カッパ・サイのメンバーであった。卒業後、空軍に入隊し3年間管制業務を行った後、ニューヨーク・シェークスピア・フェスティバルに出演し、1968年にはオビー賞を受賞している。その後2つのCBS連続ホームドラマ「Love of Life」「The Secret Storm」に出演した。
映画俳優としての経歴
[編集]映画初出演は1963年のホラー映画『Curse of the Living Corpse』で、『ロイ・R・シャイダー』とクレジットされた。
1971年には『コールガール』と『フレンチ・コネクション』に出演し、『フレンチ・コネクション』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた。
知的なキャラクターで名脇役、悪役として存在感を増していくが、1975年には『ジョーズ』で主演し、大ヒットによって一躍名を高めた。1978年には続編の『ジョーズ2』でも主演した。
1979年にはボブ・フォッシーの自叙伝的映画『オール・ザット・ジャズ』でミュージカル舞台監督のジョー・ギデオン役を演じ、イメージとして定着していたタフ・ガイのステレオタイプを打ち破り、同作でアカデミー主演男優賞にノミネートされる。
90年代以降はいわゆるサイコサスペンスやホラー作品に出演が集中するようになるが、スティーヴン・スピルバーグ制作のテレビシリーズ『シークエスト DSV』では主演を務めている。
2004年、多発性骨髄腫と診断され俳優業を休業して治療に専念、2005年6月に癌治療のため骨髄移植を経験するも、2008年2月10日、4年近くに亘る闘病の末、死去した[6]。75歳没。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 | 日本語吹替 |
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1968年 | 栄光のタッチダウン Paper Lion | クレジットなし | ||
1969年 | USAブルース Stiletto | ベネット | ||
ルーという女 Puzzle of a Downfall Child | マーク | |||
1971年 | コールガール Klute | フランク | 家弓家正(NETテレビ版) 中田浩二(TBS版) | |
フレンチ・コネクション The French Connection | バディ・ルッソ | 羽佐間道夫(フジテレビ版・LD版) | ||
1972年 | 影の暗殺者/フランスの陰謀 L'attentat | マイケル・ハワード | ||
1973年 | 重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス The Seven-Ups | バディ(セブン・アップス) | 羽佐間道夫(テレビ朝日版) 家弓家正(TBS版) | |
パリから来た殺し屋 Un homme est mort | レニー | |||
1975年 | ジョーズ Jaws | マーティン・ブロディ | 滝田裕介(日本テレビ版) 津嘉山正種(TBS版) 羽佐間道夫(テレビ東京版) 谷口節(ソフト版) | |
1976年 | マラソンマン Marathon Man | ヘンリー・リービ(ドク) | 羽佐間道夫 | |
1977年 | 恐怖の報酬 Wages of Fear | ドミンゲス | ||
1978年 | ジョーズ2 Jaws 2 | マーティン・ブロディ | 滝田裕介(日本テレビ版) 羽佐間道夫(BSテレ東版) | |
1979年 | オール・ザット・ジャズ All That Jazz | ジョー・ギデオン | 野沢那智(テレビ朝日版) 羽佐間道夫(LD版) | |
1983年 | 殺意の香り Still of the Night | サム・ライス | 羽佐間道夫 | |
ブルーサンダー Blue Thunder | フランク・マーフィー | 羽佐間道夫(フジテレビ版・テレビ朝日版) 原康義(ソフト版) | ||
ファイナル・イニング Tiger Town | ビリー・ヤング | テレビ映画 | ||
1984年 | 2010年 2010: The Year We Make Contact | ヘイウッド・R・フロイド | 羽佐間道夫(テレビ朝日版) 家弓家正(TBS版) | |
1985年 | ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズ Mishima a life in four chapters | - | ナレーター | |
1986年 | メンズクラブ/真夜中の情事 The Men's Club | キャヴァナー | ||
デス・ポイント/非情の罠 52 Pick-Up | ハリー・ミッチェル | 羽佐間道夫 | ||
1987年 | ジョーズ'87 復讐篇 Jaws The Revenge | マーティン・ブロディ | アーカイブ映像のみ クレジットなし | 滝田裕介(日本テレビ版) 麦人(テレビ朝日版) |
1988年 | ジャッカー Cohen and Tate | コーエン | 羽佐間道夫 | |
1989年 | 青春!ケンモント大学 Listen to Me | チャーリー・ニコルズ | ||
ナイト・ゲーム/殺意のスタジアム Night Game | マイク | 羽佐間道夫 | ||
1990年 | 対決 The Fourth War | ジャック・ノウルズ | 小林勝彦(VHS版) 堀勝之祐(テレビ東京版) | |
ロシア・ハウス The Russia House | ラッセル | 沢木郁也 | ||
ウォッチャー Somebody has to Shoot the Picture | ポール | テレビ映画 | ||
1991年 | 裸のランチ Naked Lunch | ベンウェイ | 寺島幹夫 | |
1993年 | 蜘蛛女 Romeo is Bleedings | ドン・ファルコーネ | 江角英明(ソフト版) 家弓家正(テレビ朝日版) | |
1994年 | ロイ・シャイダー in ワイルドサンダー/炎の追跡 Wild Justice | ピーター | テレビ映画 | 羽佐間道夫 |
1997年 | デストラクション 制御不能 The Rage | ジョン・タガート | 江角英明 | |
エグゼクティブ・ターゲット Excecutive Target | カールソン | 秋元羊介(ソフト版) 納谷悟朗(テレビ東京版) | ||
家族という名の他人 The Myth of Fingerprints | ハル | |||
ピースキーパー The Peacekeeper | ロバート・ベイカー | 滝田裕介(VHS版) 中村正(テレビ朝日版) | ||
レインメーカー The Rainmaker | ウィルフレッド・キーリー | 小島敏彦 | ||
1998年 | エグゼクティブ・エクスプレス プリズンブレイク Evasive Action | エンゾ | 堀勝之祐 | |
白い烏 The White Raven | トム | |||
1999年 | 偽造 Falling Through | アール | 有本欽隆 | |
ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実 RKO 281 | ジョージ・シェーファー | テレビ映画 | 佐々木梅治 | |
2000年 | ラストデイズ Chain of Command | ジャック・ケイヒル | 長克巳 | |
死霊の門 The Doorway | ラモント教授 | 御友公喜 | ||
デイブレイク Daybreak | スタン・マーシャル | 水内清光 | ||
2001年 | レッド・ブラスト Time Lapse | ラ・ノヴァ | テレビ映画 | 有本欽隆 |
2003年 | 逆転法廷 Citizen Verdict | ブル・テイラー | ||
ドラキュリアII 鮮血の狩人 Dracura II: Ascension | Cardinal Siqueros | ビデオ作品 | 古川伴睦 | |
レッドデビル KGB VS CIA Red Serpent | ハッサン | |||
2004年 | パニッシャー The Punisher | フランク・キャッスルSr. | 小山武宏 | |
2007年 | タンネンベルク1939 独ソ侵略戦争 The Poet | ラビ |
テレビシリーズ
[編集]放映年 | 邦題 原題 | 役名 | 備考 | 日本語吹替 |
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1993年 - 1995年 | シークエスト SeaQuest DSV | ネイサン・ブリッジャー艦長 | 47エピソード | 阪脩 |
1999年 | ユニバーサル・トレジャー The Seventh Scroll | グラント・シラー | ミニシリーズ | 小林勝彦 |
2002年 | サード・ウォッチ Third Watch | ロシアン・マフィアのボス、フィヨードル・チェフチェンコ | 第3、第4シーズンの6エピソード | |
2007年 | LAW & ORDER:犯罪心理捜査班 Law & Order: Criminal Intent | 1エピソード | ||
2007年 - 2009年 | ファミリー・ガイ Family Guy | 本人役/ナレーター | 2エピソード 声の出演 |
参照
[編集]- ^ Roy Scheider at Allmovie
- ^ for Roy Scheider at IMDB
- ^ Kehr, David (2008年2月10日). “Roy Scheider, Actor in "Jaws", Dies at 75”. New York Times. 2008年2月10日閲覧。
- ^ “Roy Scheider”. The Daily Telegraph (February 11, 2008). 2009年7月27日閲覧。
- ^ Kachmar, Diane C. (2002). Roy Scheider: A Film Biography. McFarland. pp. 5. ISBN 0786412011
- ^ “『ジョーズ』のロイ・シャイダー、死去”. シネマトゥデイ. (2008年2月12日) 2013年3月8日閲覧。
外部リンク
[編集]- ロイ・シャイダー - IMDb
- The Roy Scheider Resource
- Obituary in The Times
- Roy Scheider at the Starpulse Biography site
- Roy Scheider at The New York Times
- Roy Scheider - Obituary and public tribute
- Plum TV Hamptons Tribute
- William Friedkin on Roy Scheider
- ロイ・シャイダー - Find a Grave