ロシア連邦道路

ロシア連邦道路M10サンクトペテルブルクからモスクワ方面へ向かい、間もなくノヴゴロド
ロシア連邦道路R297は下に鉄道を抱えて、ハバロフスク橋アムール川を渡る。

ロシア連邦道路(ロシアれんぽうどうろ)は、ロシア連邦国道である。ロシア連邦政府交通省下のロシア連邦道路局Федеральное дорожное агентство)で計画・建設・管理されている。[1]

2015年にはM1からA401まで(欠番を除いて)120本が存在した。また、欧州自動車道路アジアハイウェイ網の一部をなしており、例を挙げればロシア連邦道路M4は欧州自動車道路のE115号線E592号線E97号線として指定されている。また、サンクトペテルブルク環状道路といった都市周回・環状道路もロシア連邦道路の指定を受けていることが多く(モスクワ環状道路は例外)、サンクトペテルブルク環状道路の場合「ロシア連邦道路A118」という正式な連邦道路番号を持っている。

概況

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2018年1月1日から、ロシア連邦道路には次のような道路番号が用いられている。[2]

  • キリル文字「М」(ラテン文字の「M」と同じ)で始まる番号の道路は、首都モスクワから外国の首都または国内の連邦管区中心都市への連邦道路(ロシア語: Москва=モスクワの略)
  • キリル文字「Р」(ラテン文字の「R」に相当)で始まる番号の道路は、モスクワ以外の各連邦管区の中心都市に関連した主要な道路(ロシア語: Регион=地方の略)
  • キリル文字「А」(ラテン文字の「A」と同じ)で始まる番号の道路は、モスクワ以外の地方でも主要な道路(ロシア語: Автомагистраль=自動車幹線道路の略)

かつて、ロシアの主要な連邦道路は全て「M」で始まった時期があった。

道路元標

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ロシアの「道路元標北緯55度45分21秒 東経37度37分04秒 / 北緯55.755831度 東経37.617673度 / 55.755831; 37.617673(ヌレヴォイ・キロメートル)はモスクワ中心部「赤の広場」の主要出入り口を出た所の「マネージュ広場」にある。連邦の主要道路はおおむねモスクワ環状道路から出発しているので、道路元標からの距離の記述の運用は弾力的である。

ロシア連邦道路(付帯:モスクワおよびモスクワ州の連邦道路):
  Mで始まる道路
  P(ローマ字のRに相当)で始まる道路
  Aで始まる道路
  予定道路

環状道路

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ロシアの首都モスクワと第二の都市サンクトペテルブルクには、環状道路が設立されている。モスクワ環状道路など必ずしも連邦道路番号を持ったものではないが、モスクワの環状道路でも

サンクトペテルブルクの

は連邦道路番号も付帯している。

モスクワからの放射状主要道路

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モスクワからロシアの主要都市間を結ぶ道路として、主なものは(旧称は2017年12月まで)、

などがよく知られている。カギ括弧「」内は愛称で、しばしば各道路の行く先である。カッコ()内はモスクワ市内または近辺での街道名で、現代または昔の「ナポレオンのモスクワ遠征」などにしばしば言及される。

モスクワ以外の地方の主要道路

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モスクワ以外の各都市を結ぶ連邦道路で、主なものは(旧称は2017年12月まで)、

通称道路

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シベリア横断道路7つの道路を合わせて呼ぶ(M51、M53、M55、M58、M60は旧称)。

脚注

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参考文献

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いずれもロシア語。

関連項目

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外部リンク

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